ピースフルパーティーと虹の蜜 第二章~メラメラの国~
帰りの気球の中、ファインとレインは隣り合って座ると満面の笑みでブレスレットを嵌めた腕を突き出し合った。
気球の電灯に照らされてデコールは眩い光を反射する。
ハンドルを操作しながらプーモが後ろを振り向く。
「各国のプリンセスとプリンスの皆様方からの感謝の印のデコール、とてもよく似合っているでプモ!」
「「うん!!」」
「これも偏にお二人がふしぎ星を救う為に頑張ったからでプモ!」
「それもこれも全部プーモのお陰よ」
「プーモが体張ってくれなかったらファイナルプロミネンスは上手くいかなかったからね」
「照れ臭いでプモ」
前を向いてプーモは照れ臭そうに笑う。
そのタイミングを見計らってファインとレインはデコールメーカーを取り出し、材料を入れてデコールの制作を始めた。
それを知らずにプーモはファインの七色貝の話題を振る。
「それにしてもファイン様の七色貝があんなにも早く芽を出すとは思わなかっでプモ」
「だね〜」
「確か様子を見てくれてたメイドさんが言うには一時間くらいで芽を出したそうね」
「意外に育つの早いよね」
「もしかしたら他の工程もそのくらいの時間で済むかもしれないでプモ」
「だったらいいよね。何日もかかったりしたらみんなに迷惑掛けちゃうし」
「それでもみんなきっと喜んで手伝ってくれるわよ。ファインの初恋だもの」
「うぅ、なんか照れちゃうよぉ・・・」
ファインは顔を真っ赤にしながらハンドルを回すとレインと共同で作っていたネックレスを完成させた。
それをレインが素早く手に取って綺麗に布で磨く。
そして二人顔を合わせて頷くとプーモの名前を呼んだ。
「「プーモ!!」」
「プモ?・・・プモ!?」
振り返ったプーモは目の前に迫っていた宝―――星のチャームを中心に左右に伸びる赤と青のビーズのネックレスを見て驚く。
予想通りのプーモの反応にファインとレインはクスクスと笑いながらそれをずずいとプーモに差し出す。
「「プーモにあげる!!」」
「ぼ、僕にでプモか・・・?」
「さっきの話の続き!」
「プーモのお陰でふしぎ星を救う事が出来たのよ!」
「「だからありがとう、プーモ!!」」
とびきりの笑顔、とびきりの感謝。
純粋で真っ直ぐな感謝にプーモの瞳からは涙が止めどなく溢れ出した。
「お、お二人共・・・!とても、とても嬉しいでプモ!このような素晴らしいデコールをお二人から頂けるなんて僕は果報者でプモ!一生大切にするでプモ!!」
「早速着けてよ!」
「きっと似合う筈だわ!」
「いやあの、ネックレス大きいからズッシリきちゃう―――」
プーモの言う事などお構い無しに二人は「はいどーぞ!」と声を揃えてプーモの首にネックレスをかけた。
二人が作ったネックレスの大きさは通常の人間が身に付けるそれと同じで。
詰まる所プーモには大き過ぎる上に当然それなりの重量があった。
その為重力に逆らえずプーモは気球の操作ハンドルを握りながら床に向かって落ちて行く。
必然、操作も狂って気球は空中を大きな弧を描くようにして揺れた。
「プモー!!?」
「「わぁー!!?」」
帰りの気球も見事に胴体着陸を決めるのであった。
そんな中でもファインの植木鉢は土が溢れる事なく無事だったという。
第二章~メラメラの国~ END
気球の電灯に照らされてデコールは眩い光を反射する。
ハンドルを操作しながらプーモが後ろを振り向く。
「各国のプリンセスとプリンスの皆様方からの感謝の印のデコール、とてもよく似合っているでプモ!」
「「うん!!」」
「これも偏にお二人がふしぎ星を救う為に頑張ったからでプモ!」
「それもこれも全部プーモのお陰よ」
「プーモが体張ってくれなかったらファイナルプロミネンスは上手くいかなかったからね」
「照れ臭いでプモ」
前を向いてプーモは照れ臭そうに笑う。
そのタイミングを見計らってファインとレインはデコールメーカーを取り出し、材料を入れてデコールの制作を始めた。
それを知らずにプーモはファインの七色貝の話題を振る。
「それにしてもファイン様の七色貝があんなにも早く芽を出すとは思わなかっでプモ」
「だね〜」
「確か様子を見てくれてたメイドさんが言うには一時間くらいで芽を出したそうね」
「意外に育つの早いよね」
「もしかしたら他の工程もそのくらいの時間で済むかもしれないでプモ」
「だったらいいよね。何日もかかったりしたらみんなに迷惑掛けちゃうし」
「それでもみんなきっと喜んで手伝ってくれるわよ。ファインの初恋だもの」
「うぅ、なんか照れちゃうよぉ・・・」
ファインは顔を真っ赤にしながらハンドルを回すとレインと共同で作っていたネックレスを完成させた。
それをレインが素早く手に取って綺麗に布で磨く。
そして二人顔を合わせて頷くとプーモの名前を呼んだ。
「「プーモ!!」」
「プモ?・・・プモ!?」
振り返ったプーモは目の前に迫っていた宝―――星のチャームを中心に左右に伸びる赤と青のビーズのネックレスを見て驚く。
予想通りのプーモの反応にファインとレインはクスクスと笑いながらそれをずずいとプーモに差し出す。
「「プーモにあげる!!」」
「ぼ、僕にでプモか・・・?」
「さっきの話の続き!」
「プーモのお陰でふしぎ星を救う事が出来たのよ!」
「「だからありがとう、プーモ!!」」
とびきりの笑顔、とびきりの感謝。
純粋で真っ直ぐな感謝にプーモの瞳からは涙が止めどなく溢れ出した。
「お、お二人共・・・!とても、とても嬉しいでプモ!このような素晴らしいデコールをお二人から頂けるなんて僕は果報者でプモ!一生大切にするでプモ!!」
「早速着けてよ!」
「きっと似合う筈だわ!」
「いやあの、ネックレス大きいからズッシリきちゃう―――」
プーモの言う事などお構い無しに二人は「はいどーぞ!」と声を揃えてプーモの首にネックレスをかけた。
二人が作ったネックレスの大きさは通常の人間が身に付けるそれと同じで。
詰まる所プーモには大き過ぎる上に当然それなりの重量があった。
その為重力に逆らえずプーモは気球の操作ハンドルを握りながら床に向かって落ちて行く。
必然、操作も狂って気球は空中を大きな弧を描くようにして揺れた。
「プモー!!?」
「「わぁー!!?」」
帰りの気球も見事に胴体着陸を決めるのであった。
そんな中でもファインの植木鉢は土が溢れる事なく無事だったという。
第二章~メラメラの国~ END