クリスタルラジオ

ティーダ「意外にもまだまだ続いてる第8回放送クリスタルラジオ!」

ジタン「今日も今日とて始まるぜ!」

ティーダ「そんじゃ今日も元気よく最初のコーナー行くッス!『妄想するだけならタダ!俺達の明日はどんな明日?』」


ドンドンパフパフ!!


ティーダ「明日嫌な事がある人ー!」

スコール「・・・」(無言で手を挙げてる)

エース「何かあるのか?」

スコール「セフィロスオーナーの護衛任務」

全員「あっ(察し)」

ティーダ「え、つか、何でそんな任務あんの?むしろ護衛する必要あるのか?挑む奴とかよっぽどの命知らずだろ」

ジタン「暗殺とか爆破予告があったとかか?」

エース「そんなものを出された所で痛くも痒くもないし一人で片付けないか?」

スコール「年に一度、自称凄腕の暗殺者たちが己の腕を試す為にセフィロス・ジェネシス・アンジールの3人に当番制で挑んでくるらしい。そして今年はセフィロスオーナーが当番だそうだ」

クラウド「当番制て・・・」

スコール「そこで俺はセフィロスオーナーに挑む資格があるかどうか見極める為に戦ってねじ伏せるようにとセフィロスオーナー直々に命令を下されてる」

ジタン「適当に資格ありつって通していいんじゃねーの?」

スコール「それをやったら俺を切り刻むと脅してきた」

クラウド「だろうな」

スコール「だが悪い話ばかりじゃない。上手く任務を達成出来たら借金をいくらかチャラにすると言っていた」

エース「分からないぞ、そうは言っても後で約束を破る可能性もあるぞ」

クラウド「いや、こういうのに関しては意外に守る方だぞ、アレは。ただしハードルはとんでもなく高いが」

ティーダ「神羅ビルくらい?」

クラウド「そんな比じゃぁない。大気圏突破なんて余裕だ」

ジタン「しかも自称とはいえ凄腕の暗殺者どもだろ?この時点でもうヤバイな」

ティーダ「屍は拾うッスよ」

クラウド「フラグを建てるな」

ジタン「スコールが明日心置きなく任務を達成出来るように穏やかな妄想をしてやろうぜ」

クラウド「だからフラグ建ててやるなつってんだろ!!」

ティーダ「んで、任務抜きに明日はどんな明日になったらいいッスか?」

スコール「そうだな・・・早くに起きてアンジェロの散歩をするリノアに会いたい。それから家まで送ってって俺も一旦家に帰って朝食を食べてどこかに遊びに行きたいな」

ティーダ「だったらブリッツしようぜブリッツ!練習に付き合って欲しいッス!」

スコール「いいだろう」

エース「その後は僕とカードでデュエルだ」

スコール「いいぞ」

クラウド「待て待て、色々ネタが混ざってんぞ」

ジタン「そんで最後はみんなでお茶漬け食べながら無敵要塞に乗り込んでフィーバーだ!」

クラウド「意味分かんねーよ!!」

スコール「なんだかよく分からんがいいぞ」

クラウド「面倒だからって適当に返事すんな!!」

ジタン「よっしゃ!スコールの心に希望の光が灯った所で次のコーナー行ってみよう!」

クラウド「光が灯ったとは欠片も思えないぞ!」

ジタン「次のコーナーは『今日のクリスタル横丁』!」


ドンドンパフパフ!!


ジタン「珈琲屋の向かいにあったゲーセン潰れちまったよな〜」

ティーダ「マジで!?」

ジタン「この間通ったら潰れて不動産屋になってた」

ティーダ「マジかよ〜!不動産屋とかどこの需要だよ!あそこのゲーセンお気に入りだったのにさぁ・・・」

クラウド「そういえば角の本屋も潰れたよな」

スコール「元々品揃えが悪くて人も少なかったから当然と言えば当然だがな」

エース「本屋が潰れた後には何が出来るんだ?」

スコール「さぁな。また本屋でも出来るんじゃないか」

ジタン「どーだろうな。なんかよく分からん店だったりしてな」

ティーダ「こうして便利な店がどんどん潰れていき、クリスタル横丁から活気が失われていくのであった」

ジタン「あの日の人々の笑い声はどこへ、商店街は今ではシャッター街となり、賑わっていた姿は今では見る影もなかったのでした・・・」

クラウド「待て待て、『今日のクリスタル横丁』から随分暗い話になってるぞ。修正しろ」

ティーダ「バラム薬局の隣にある惣菜屋美味いッスよ!」

ジタン「今日もクリスタル横丁は平和だぜ!」

クラウド「雑過ぎんだろ!!!」

スコール「少し早いがキリがいいから最後にハガキのコーナー行くぞ」

エース「今日はティーダが当番だ」

ティーダ「よっしゃ!」


ゴソゴソ


ティーダ「今日最初の方はこちら!ラジオネーム・子犬さんだ!」


クラウド(ザックスだな)


ティーダ「『こんにちは、初めて投稿します!先日、彼女とロウソクを作る体験会に参加してきました。俺の作ったロウソクはワイルドな物になり、彼女が作ったロウソクは可愛らしいものになり、とても楽しかったです。皆さんもこういう体験会などに参加してみてはいかがでしょうか?また、参加したらラジオで報告してください。待ってま~す』だってさ」

ジタン「体験会かぁ。今度みんなでどっか行ってやりたいな」

エース「だったら僕はアレがやってみたいな、食品サンプルを作る体験会」

ティーダ「お、いいなそれ!俺も寿司のサンプルとか作りたいッス!」

ジタン「天ぷらのキーホルダーとか見てるとなんか癒されるよな」

クラウド「今でこそサンプルだって分かってるが子供の頃は本物だと思ってたな、アレ」

ティーダ「クリームソーダとか何でアイス溶けないんだろ、とか、これ全部後で店員が取り替えて食べたりしてんのかな、とか、色々考えたッスよね~」

スコール「それが大人になるにつれ、サンプルであると気付いて全ての謎が解けた訳だがな」

ジタン「でも知らないままでいたかった気持ちがないでもないよな」

エース「大人になるって残酷だな・・・」

ティーダ「もうあの頃は戻ってこないンスね・・・」

クラウド「暗くなるからやめろ」

ジタン「後はあれだな、ポーション作成体験会でもいいよな」

ティーダ「そんなのがあるンスか?」

ジタン「この間何気なくネットで見たらあったんだよ。これ行ってくるでもいいんじゃないか?」

エース「よさそうだな。万が一戦場で枯渇した場合に役立つかもしれない」

クラウド「流石にこの横丁においてそんな過酷な状況には置かれないから安心しろ」

スコール「そろそろ次のハガキに移るぞ」

ティーダ「んじゃ、二回目引くッス」


ゴソゴソ


ティーダ「次の方はこちら!ラジオネーム・町の風紀委員長さん!」


クラウド(絶対サイファーだな)


ティーダ「『初投稿だ。腐れ縁のカミラの社長が俺で遊びやがるので暗殺方法とかのアドバイスください』だってさ」

クラウド「先週のハガキ投稿者を名指しとかラジオ史上前代未聞だろ!!しかも暗殺方法のアドバイス!!」

スコール「諦めろ」

クラウド「切り捨て早っ!!」

ティーダ「まぁまぁ、少しくらい相談に乗ってやろうぜ」

クラウド「だからって暗殺方法の相談なんて乗れる訳ないだろ!!」

ジタン「じゃあ殺人術ならワンチャン」

クラウド「ねーよ!!尚悪いわ!!」

スコール「構ってもらえるだけ有難いと思え。そんな友達は滅多にいないぞ(棒)」

クラウド「最後棒読みとかどんだけ投げやりなんだよ!」

エース「カミラの社長を暗殺するのは中々の難易度だぞ。あの男を護衛する黒服の奴らが手強い。それに何より、カミラの社長はリメイクでパワーアップして帰って来た。隙があまりなく、何かとあればすぐに反撃されるからしっかり攻略方法を熟読して対策を練って―――」

クラウド「メタネタ混ぜてアドバイスすんな!!」

ジタン「まぁ何だ、頑張れ」

クラウド「これほどめんどくささ全開の回答もねーよ!!」

ティーダ「そんな訳でお時間です!」

ジタン「子犬さんと町の風紀委員長さんには『膝を抱えるモーグリ』をプレゼントするぜ!」

スコール「また来週もこのラジオで会おう」

エース「またな」




収録後


ティーダ「腹も減ったし、すぐそこのうどん屋に行こうぜ!」

ジタン「お、いいな、うどん屋!俺天ぷら!」

エース「僕は月見うどん」

スコール「すぐそこのうどん屋ならついこの間潰れたぞ」


三人「ガ━━Σ(゚Д゚|||)━━ン!!」


クラウド(今日一番の衝撃受けてるな)





END
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