クリスタルラジオ

ティーダ「やって参りました第2回放送!」

ジタン「みんな元気にしてたか~?」

ティーダ「俺たちは絶賛死んでたッス!やっぱ月曜日は悪夢ッスね!」

クラウド「明るい調子で暗い話をするな」

ジタン「クラウドのツッコミが入った所で始めるぜ!」

ティーダ「第2回!クリスタルラジオー!」


ドンドンパフパフ!


ティーダ「そんな訳でやってきた第2回放送!いやー長かったような短かったような一週間だったッスねー」

ジタン「お前ら一週間何してた?どっか出掛けたりしたか?」

クラウド「エース以外同じ屋根の下にいるんだから旅行もクソもねーよ」

エース「しかも僕もほぼ毎日遊びに行ってたからな」

スコール「ラジオの導入としては鉄板の流れだが致命的だな」

ティーダ「じゃあこういうのはどうッスか?みんな一週間何を妄想してた?」

クラウド「変な聞き方するな!!」

エース「僕はーーー」

クラウド「真面目に答えるなエース!!」

スコール「導入部についてはまた今度打ち合わせをする。それよりも最初のコーナーに入るぞ」

ティーダ「『妄想するだけならタダ!俺達の明日はどんな明日?』」


ドンドンパフパフ!


ティーダ「七夕も近いし七夕に因んだ妄想にしようぜ」

クラウド「珍しく真面目だな」

ティーダ「珍しくは余計ッスよ」

ジタン「七夕つったらそりゃぁオメー、浴衣を着た涼やかなガーネットが短冊に願いを書いて星空を眺めるのさ。その横姿がまた絵になっててさ~。俺はそんなガーネットの隣で天の川を眺めるのさ」

ティーダ「そしてその天の川では織姫ユウナと彦星の俺が再開してるんですね分かります」

ジタン「人の妄想に入ってくんなよw」

エース「僕とデュースで切り分けたスイカを持ってこよう」

ジタン「だから入ってくんなつってんだろwそれから空気読んで二人きりにしてくれww」

スコール「俺は・・・リノアと祭りに行ってるだろうな」

ティーダ「あ、そーいや今年も七夕祭りあるんだっけか」

ジタン「ガーネットと一緒に祭を楽しむのも良いな~」

クラウド「俺はティファと祭りを周るのもいいが一緒に露店をやるのもいいと思ってる」

エース「二人の男女が仲良く露店か・・・それも雰囲気があって楽しそうでいいな」

ティーダ「クラウドのクセに中々考えるじゃないッスか!」

クラウド「『クセに』は余計だ」

ティーダ「ま、実際の俺達は今年もむさくるしい男四人で露店だけどな・・・」

ジタン「少しでも沢山稼いで借金返済しないといけないもんな・・・」

スコール「全額返済まではまだまだ遠いがな・・・」

クラウド「現実を思い出すな、悲しくなるだろ・・・」

エース「ぼ、僕達兄妹みんで遊びに行くから元気を出すんだ!」

ティーダ「ありがとうなぁ、エース・・・」

ジタン「でも気を遣わなくていいんだぜ・・・俺達の事なんか忘れて兄妹仲良く七夕祭りを・・・」

クラウド「いい加減鬱陶しいからやめろ!!エースが悲しみから涙目になってるじゃねーか!!さっさと切り替えて次のコーナー行くぞ!」

ティーダ「そんじゃあ次のコーナー!」

クラウド「だからってあからさまに切り替わり早すぎるだろ!」

ティーダ「続いてのコーナーは『クリスタル横丁の紹介』に代わりまして『今日のクリスタル横丁』~!」


ドンドンパフパフ!


クラウド「おい待て。なんで一つのコーナーが第2回目にして早々に潰れて新しいコーナー出来てるんだよ」

ティーダ「やっぱ続けてくの大変じゃん?」

ジタン「ネタもそんなに思いつく訳じゃなし」

スコール「ブラスカ市長もそれはそれで別にいいって言ってたしな」

クラウド「適当にも程があんだろ!!」

エース「だがこれは『クリスタル横丁』でのネタストックにも繋がるかもしれないんだぞ」

ティーダ「そーそー。ここでクリスタル横丁であったイベントや小さな話を書いておく事によって後でそれを元にネタが書ける可能性が出るかもしれないンスよ」

スコール「最終的に作者のやる気と記憶力次第になるがな」

クラウド「結局ダメじゃねーか!!!」

エース「ものは試しだ。今日横丁であった事を話そう」

ティーダ「ん~何があったっけな~」

ジタン「そーいや福引やってなかったか?確か買い物して十枚集めたら出来るとかってやつ」

ティーダ「あー!あったあった!クラウド、今福引券何枚あるッスか!?」

クラウド「七枚」

ティーダ「よっしゃ!あと三枚集めて引こうぜ!!」

ジタン「待て!引くのは俺だぞ!俺は前から予約してたんだからな!!」

クラウド「まぁ、確かに予約してたな」

ティーダ「ズルいッスよジタン!不公平ッス!!」

ジタン「こーいうのは早いもん勝ちだよ!」

ティーダ「だったらその予約は無効にさせてもらうッス!」

ジタン「させねーぞ!無効跳ね返しバリア!!」

ティーダ「更に跳ね返し!」

クラウド「小学生の争いはあっちでやってこい!!」

エース「僕は帰ったらクイーンに聞いてみようかな」

スコール「引くのか?」

エース「出来れば引いてみたいがジャックやシンクやナイン辺りが全力でやりたいって言いそうだな」

スコール「兄妹会議が始まりそうか?」

エース「避けられないだろうな。スコールはエルオーネとそういう風になった事はあるか?」

スコール「俺の場合は姉さんがよく俺に譲ってくれていたからあまりなかったな。姉さんはいつも優しかった」

ジタン「その優しかった姉さんもいつしか他の男と、とりわけセフィロスオーナーと仲良くなっちゃって」

スコール「やめろ」

クラウド「二重の意味でやめろ。番組の終わりにメテオが落ちてきたらお前の所為だからな」

ティーダ「あ、今フラグ建ったッス」

エース「セフィロスオーナーがこのラジオを聞いていない事を祈って最後のハガキのコーナーに行ってみよう」


ドンドンパフパフ!


ティーダ「いや~有難い事に沢山のハガキをいただいてるンスよ~」

ジタン「段ボールの中から一枚のハガキを引くぜ!」


ゴソゴソ


ジタン「でやっ!」

ティーダ「ではジタンさん、投稿者のラジオネームをどうぞ!」

ジタン「ラジオネーム・雷の神さんです!」


クラウド(雷神・・・)


ジタン「『初めて投稿するもんよ!ハガキ投稿の第一号になれなくて残念だけど応援してるもんよ!』です!」

スコール「普通の応援ハガキだな」

ティーダ「いやいや、十分有難い話じゃないッスか」

ジタン「他人からみれば普通の応援ハガキ、だが俺達からしてみれば無限の活力を与えてくれる至高の宝!」

エース「世の創作者たちは『応援してます』のたった六文字だけでもサイヤ〇並のパワーを得られるんだ」

ティーダ「だからラジオを聞いてるキミも勇気を出して好きな創作者さんを応援しよう!」

クラウド「待て、何の話だ」

ティーダ「さてさて、お便りをくれたラジオネーム・雷の神さんには番組プレゼントとして『膝を抱えるモーグリ』のキーホルダーをプレゼントするッス!」

クラウド「待て待て!!何だ番組プレゼントって!?」

スコール「アトリエMOGという会社がこのラジオ番組のスポンサーになる代わりにハガキ投稿者にこのキーホルダーをプレゼントしてくれと言ってきたんだ」

クラウド「市長の次はモーグリかよ!」

ティーダ「まぁまぁ、いいじゃないッスか。市長の名前を宣伝するよかマシだろ?」

エース「ティーダの言う通りだ。それにアトリエMOGがこのキーホルダーを提供してくれなかったら折り紙の鶴を贈る事になっていたんだし」

クラウド「あまりにも誰得過ぎるもんを贈ろうとしてたんだな!?」

ジタン「ちなみにこの『膝を抱えるモーグリ』のキーホルダーには裏設定があって、『録画設定を間違って興味ない番組を録画してしまい、膝を抱えてそれを眺めている』っていう設定らしいぜ」

クラウド「なげーしいらねー設定だよ!」

ティーダ「さてさて、クラウドのツッコミも入った所で次のハガキ行ってみよう!スコールさんどうぞ!」

スコール「俺か・・・」


ゴソゴソ


スコール「ラジオネーム・トランプの11番目さんだ」


クラウド(おもくっそジャック)


スコール「『こんにちは、初めてハガキを送ります。読んでもらえたら嬉しいです。何でも書いて送っていいとあったので質問があります。ハガキのコーナーは二枚ずつ読み上げていくようですが、このペースだと第50回行く頃にはネタ切れになるんじゃないかな~』だそうだ」

クラウド「何でもいいつったけど何てもん書いて送ってきてんだよ!!」

ジタン「これは深刻な問題だな」

エース「ああ、下手したらハガキコーナーも潰れる可能性が・・・」

クラウド「どこまで計画性ねーんだよこのラジオは!!」

スコール「いやだが投稿者被りという手があるぞ」

ティーダ「そうか!それをやればネタ切れを回避出来るッスね!」

クラウド「裏でやれ!!」

ジタン「という訳で本日はここまで!」

ティーダ「ラジオネーム・トランプの11番さんにも『膝を抱えるモーグリ』を贈るから楽しみにしててくれよな!」

エース「また来週も楽しみにしててくれ」


ゴゴゴゴゴゴ・・・


スコール「・・・なぁ、何か迫ってる音がしてないか?」

ティーダ「な~んか懐かしい圧力ッスね~」

エース「スタッフから今メッセージが入って来たぞ。メテオがすぐそこまで落ちて来てるって・・・」

ジタン「やべっ!フラグ回収された!!」

クラウド「ジタンお前の所為―――」



『ご視聴ありがとうございました。また来週も継続出来るよう、スタッフ一同努めてまいります』





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