ついに近づいた頂上戦争
原作やアニメで言う山場である
そこで運命のできごとを変えるべく身体が動いた

死ぬはずだったエースを救い
白髭を助けたことで
未来が大きく変わった

そしてその反動で僕は殺されたんだと思う。

何も悔やむことはない‥‥

だけど‥…あのルフィの悲しい顔を見るのは本当に久しぶりで

心がずきっと痛んだ

ルフィ<おめぇ！言ったじゃねぇかよ！絶対死なないって！！>

ルフィの悲痛な叫びが僕の頭の中に響き渡る

エースと出会った時にいつしか言われたのが
エース<‥‥おめぇも弟には手を焼くだろうがよろしく頼むよ

其れから‥‥おめぇも悔いのないように生きろ‥‥>

僕はやり遂げたよ…エース

皆ぼくが死んだこと悲しんでるかな…
馬鹿野郎ってゾロは怒ってるかな‥‥

もう一度‥‥会いたいよ

皆に‥‥

長い間眠っているようだった感覚から目を覚ますと

モコナ「ぷぅ！みたいな？」
「っ‥…な！？」

モコナ「突っ込んでくれない…えーんえーん」

泣き真似をするモコナをそっと抱き上げたのはファイだった
ファイ「よかった。ようやく起きただね

怪我してたみたいだけど大丈夫？」

「‥‥え？」

バッと布団から飛び起き身体を見るとところどころで包帯を巻かれていた
少しずきりと痛みが走る

これは‥‥夢？なのか？

何でまだ生きているんだ？
ここは死後のせかいなのか？

頭の中では混乱することがいっぱいだった

ファイ「おーい」

ぼーっと考え事をしている僕に手を振っていた細長い男の人の呼びかけではっと我に返った

「…！す、すみません。

助けていただいてありがとうございます」

とお辞儀した。