変換なしの場合雪奈になります
5話:高麗国
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春香「さっきから思っていたんだけどなんだ?
それは…喋るまんじゅうか?」
モコナ「モコナはモコナ!」
と春香ちゃんに飛びついた。驚きの悲鳴を上げる
ファイ「モコナはそうだな…俺達のマスコットみたいなものかな?
もしくは…アイドルみたいなものかな?」
モコナはくるくる回りながら踊る
モコナ「モコナアイドルなの!」
ファイ「せっかくだから自己紹介をしちゃおうか
キミは…えっと」
春香「…春香!」
ファイ「そうそう、春香ちゃん俺はファイ…
こっちがサクラちゃん、小狼君、その隣が雪奈ちゃんで黒ぷー!」
黒鋼「黒鋼だ!」
モコナ「黒ぷー」
黒鋼「だぁってろ!!」
春香「クスッ)」
ファイ「で、さっきの話の続きだけど春香ちゃんはその政府の密偵衆が来るのを待ってるんだね」
春香「そうだ」
ファイ「それくらここの領主は悪い奴なんだね」
春香「悪いのどころか、…最低だ…
あいつは…私のお母さまを…」
怒りに満ちためをしていた…
そう復讐の感情…
僕も昔よく、感じていた。
海賊時代を過ごしていた時の……
がたがたと扉が揺れ始める皆の視線がその音のほうへ向ける
「…!」
得体のしれない力を感じる……
自然のものじゃない!
ふと頭の中に感じ取った…
黒鋼さんが腰を持ち上げて扉を開けようとした時春香ちゃんも感じ取ったようだ
黒鋼さんに開けちゃダメだと制止をかけると同時に扉が勝手に開き台風並みの強風が僕たちを襲った
サクラ「きゃああ!」
小狼「くっ」
サクラをしっかりと抱きしめる小狼
ファイ「…これ、自然の風じゃないね」
黒鋼「…っ」
「‥‥っうん、得体のしれない強い力を感じる」
しっかりと体を踏ん張るがふわりと浮き始めてしまった
モコナ「きゃああー」
モコナが吹き飛ばされそうになるのをファイがキャッチする
僕もしっかりと踏ん張るがふわりと体が浮いてしまった
「…ぅぁ!」
強風に身体が身動きが取れず強風に煽られた家の家具の破片たちが僕を襲う
グサッと痛みが走るどうやら何かの破片が僕の皮膚に刺さったらしく肌が切れたようだ。
仕方ない能力を使うか…
そう思った時ガシっと腕を掴まれてぐいっと引っ張られた
「えっ?!」
急に視界が暗くなったと思えば逞しい体に引き寄せられた
みると黒鋼さんが僕を掴んで庇ってくれたらしい
「黒鋼さん!すみません」
黒鋼「謝るくらいなら飛ばされるな!
お前の能力で何とかならないのかよ…」
「…そうですね、僕もやろうかと考えていたところでしたよ」
風を打ち消すには…風の能力で…
不死鳥にするか!
「…フェニックス!」
緑色に輝く大きな鳥に変化した
黒鋼「うお!」
小狼「雪奈さん?!」
「……はぁあ~!!!」
大きな翼で内側から風を起こし相殺されて風が止んだ
しろのほうではその様子を監視していた親子が驚きの声を上げた
親父「なに!?力が…破られた…だと」
息子「な、そんなバカな親父さまの力をそんな簡単に破られるわけが…」
親父「あの…小娘が‥‥やったのか」
忌々しそうに不死鳥に変化した雪奈を睨みつける
息子「な、あの連中は…」
親父「どうした…息子よ」
息子「街で見かけた妙な連中っていうのは奴らのことなんですあ」
親父「…なんだと…」
息子「もしかして本当に密偵衆なのか?」
親父「あるいは私の力の源に関係のある者たちやもしれん‥‥だが、例え何者であろうとも
私の元にこれがある限り私は無敵だ‥‥
ふふふ…あははは!!」
怪しげに高笑いしながら透明な球体を撫でる
その中には羽根のようなものが淡く光っていた。
黒鋼とファイは壊れた屋根を治すために春香の家に残った。
黒鋼は屋根の上に上りけだるそうにトンカチをトントンと叩きながら文句を言っている
黒鋼「なんで俺が人ん家を治さなきゃいけねぇんだ?」
ファイ「一泊させてもらっているんだから
当然でしょう」
とニコニコしながら下から黒鋼に木の板を渡す
黒鋼「しかし、この家あんな子供一人で住んでるんだな…」
ファイ「お母さん…亡くなったって言ってたね春香ちゃん…」
黒鋼「で?いつまでここにいるつもりなんだ?」
ファイ「それはモコナ次第でしょう」
黒鋼「ったく何であの白饅頭はあのガキの肩ばっかりもつんだ」
ファイ「小狼君たち何かわかるといいね」
黒鋼「でも大丈夫なのか?あの姫…いつもぼーっとしてるばかりじぇねぇか」
ファイ「‥‥足りないんだよ…記憶が…
元のサクラちゃんに戻るには…取り戻した羽根は二枚だけ…多生戻った記憶もあるみたいだけど
完全には戻らない…ま、全ての記憶が戻っても小狼君との想い出は戻ってこないでしょうけどね…
でも探すでしょう小狼君なら…
色んな世界に飛び散ったサクラちゃんの羽根を
この先どんな辛いことがあっても‥‥」
黒鋼「‥‥ん?っててめぇ!!」
再びトンカチを打ち始めた黒鋼の手が止まりふとファイのほうをみると床に座り紅茶を飲みながらくつろいでいた
黒鋼「何寛いでんだ!てめぇも働け」
ファイ「いやぁ~黒ぴっぴの働く姿をこの目に焼き付けておこうと思ってね…」
とへらとしながら言うファイ…
そのころ僕たちは街を案内してもらいながらこの国の服屋資金を調達しにでかけていた。
小狼「この辺りはどうだい?」
モコナ「う~ん、わかんないこの辺りいっぱい不思議な力でいっぱいなの!」
小狼「不思議な力?」
「…恐らく、春香ちゃんが言っていた秘術…っていうのに関係するみたいだね…」
小狼「雪奈さん!いつの間に」
先ほどまで桜たちのそばを歩いていたはずの雪奈が急に隣に現れたことに驚きを隠せない小狼だった
「…それにさっきの風も…あれは自然の風じゃなく
得体のしれない強い力を感じた」
小狼「‥‥強い‥‥力…ん?」
目線を前に戻した小狼君が見たものは人だかりができていたそこにサクラや春香もいる。
何やらくじ引きしているようだ。
店の人がサクラのほうをみて微笑み手招きをする
サクラが金賞を当てたおかげでこの国の服が手に入った僕の服はサクラの服の青色バージョンだ
モコナ「サクラお手柄!」
サクラはクスリと微笑んだ。
春香「きっと神の愛娘なんだな…サクラは」
サクラ「‥‥神の愛娘?」
春香「特別に運がいい人のことをそいうんだって母様が言っていた神様が特別に愛しているから幸運なんだって今までもずっとそうなのか?」
サクラ「…わからないの」
「‥‥」
小狼「…」
春香「どうしてだ?」
サクラ「自分が覚えているのは…自分の名前と
あと、砂漠の中にある大きな町並みだけ
周りは砂だらけ…だけど僅かな緑と水愛おしんで
みんな生きている…そんなところ
それ以外は…何も思い出せないの…」
春香「…ごめん嫌なこと…聞いたな」
サクラ「ううん、今なくなった記憶を集めるために旅をしているんだって…
私は忘れてしまっているんだけど…そう、教えてもらったの…えっと、小狼君に」
小狼「…」
ーあのね、これから小狼君のこと小狼って呼んでいい?
ー‥?
ー兄さまがね特別に仲良くなった人のことを名前で呼び合うんだって言ってたの
…ね?小狼!
幼いころの記憶が蘇った小狼君は笑顔で答えた
小狼「…はい、サクラ姫」
サクラ「…え?」
サクラちゃんと話していると少し離れた距離からは黒い煙が見えた
僕たちはそこに向かった。
「…あれは」
その様子はまるで海賊に襲われた街の光景のようなものだった
昼間の変な息子がまた悪さをして老人と娘が暮らしている家をボロボロにしたようだ。
息子「なっはっはっ、税金を滞納するとこうなるのだ」
春香「なんということ!!」
息子「でたな!小娘…ん?なんだお前らそこをどけ」
小狼「…どきません」
小狼が二人を庇うように前に出た
僕もその一人
息子がキレイな扇を広げて見せると春香ちゃんが反応したどうやら知っているものらしい
春香「…あ、あの扇は!!」
息子が一振り二振りと風を起こすと無数の兵隊のようなものが現れた
小狼君と僕は一斉に攻撃態勢にはいった
見聞色の覇気を使いこなし攻撃を避ける
小狼君は、軍神の蹴りを使いこなし相手を撃退する
僕も九尾に変化して狐火で攻撃する
ドドドン
息子「なんだ!あいつ急に狐に化けたぞ!!」
そうこれは動物系の悪魔の実の力
春香「あれは、元は…母様の…」
春香は思い出していた
幼いころのことを思い出していた
ー秘術は幸福をもたらすもの
まだ生きていた頃の母にそう言われたのを思い出した
母は枯れ木を緑に蘇らせるそんな優しい力を持っていた
ー決して私利私欲のために使ってはなりませんよ…
わかりましたね?春香
ー…?
幼いころはまだその言葉の意味がわからなかった
春香「それまでその言葉の意味がわかったのは
ずっとずっと後の事だった
一年前あの親子がやってきた…大した秘術を使えていなかったのに
突然強くなった前の領主さまを追い出して
街を支配してしまった
苦しむ町の人たちを助けるために、母様は戦って‥‥
殺された」
サクラ「……」
「……」
この男はどうやら赦しちゃいけないあいてのようだ
まぁ、先だってのあの性格を見ると鼻から許してはいないが…
まずはあの扇を取り返さないとな
「返せ…その扇を!!」
息子「ひぃい!」
その様子を水晶を通してみていた父親が怪しげに口角を上げて笑みを浮かべる
息子に駆け寄ろうとしたところでふと風を感じた
「‥‥っ!小狼君」
小狼「っ!?」
春香「風が来る!!」
パァアアア
怪しく光った水晶の力で巨大な竜巻が現れて小狼君に襲い掛かろうとした
僕は巨大化の九尾に変化して小狼君を庇うようにした
そして二人に結界を張った。
サクラ「っ!小狼君、雪奈ちゃん」
春香「これは、結界?!秘術を使えたのか?」
小狼「うわぁああー!!」
「…くっ、…せめて…君だけでも」
ブォオオオ
ドォオン
「…ぅっ!」
小狼「雪奈さん!!」
小狼を庇うようにして地面にたたきつけられて足が秘術を悲鳴を上げる。
春香「子供のケンカに親が出てくるのか!?
本当に最低な親子だなお前らは」
息子「ほざけ…」
ふと息子のほうが手に持っていてた扇を見つめてから春香の方を見て怪しく笑う…
「…め…ろ」
小狼「雪奈さん!」
受けたダメージが思ったよりも重く人型に戻ってしまった。
悪い予感が当たってしまった息子が扇を竜巻が消える前に投げ捨てて砕け散ってしまった
春香「……たった一つしかない、‥‥母様の…
カタミだったのに‥‥」
春香の頬に涙が流れる
息子「悔しいか?春香…悔しかったら親父さまを倒したらどうだ?
まぁ、お前など親父様に郵便局指一本触れることはできないだろうがな‥‥」
春香「吠えてろ…いつかこの町にも密偵衆が」
息子「来るものか!絶対にな…なっはっはっ!」
息子がさんが去っていった
そしてバラバラになって落ちた鈴を手に取り涙を流した…
春香「母様~~!!」
悲痛な叫びが響き渡った‥‥。
それは…喋るまんじゅうか?」
モコナ「モコナはモコナ!」
と春香ちゃんに飛びついた。驚きの悲鳴を上げる
ファイ「モコナはそうだな…俺達のマスコットみたいなものかな?
もしくは…アイドルみたいなものかな?」
モコナはくるくる回りながら踊る
モコナ「モコナアイドルなの!」
ファイ「せっかくだから自己紹介をしちゃおうか
キミは…えっと」
春香「…春香!」
ファイ「そうそう、春香ちゃん俺はファイ…
こっちがサクラちゃん、小狼君、その隣が雪奈ちゃんで黒ぷー!」
黒鋼「黒鋼だ!」
モコナ「黒ぷー」
黒鋼「だぁってろ!!」
春香「クスッ)」
ファイ「で、さっきの話の続きだけど春香ちゃんはその政府の密偵衆が来るのを待ってるんだね」
春香「そうだ」
ファイ「それくらここの領主は悪い奴なんだね」
春香「悪いのどころか、…最低だ…
あいつは…私のお母さまを…」
怒りに満ちためをしていた…
そう復讐の感情…
僕も昔よく、感じていた。
海賊時代を過ごしていた時の……
がたがたと扉が揺れ始める皆の視線がその音のほうへ向ける
「…!」
得体のしれない力を感じる……
自然のものじゃない!
ふと頭の中に感じ取った…
黒鋼さんが腰を持ち上げて扉を開けようとした時春香ちゃんも感じ取ったようだ
黒鋼さんに開けちゃダメだと制止をかけると同時に扉が勝手に開き台風並みの強風が僕たちを襲った
サクラ「きゃああ!」
小狼「くっ」
サクラをしっかりと抱きしめる小狼
ファイ「…これ、自然の風じゃないね」
黒鋼「…っ」
「‥‥っうん、得体のしれない強い力を感じる」
しっかりと体を踏ん張るがふわりと浮き始めてしまった
モコナ「きゃああー」
モコナが吹き飛ばされそうになるのをファイがキャッチする
僕もしっかりと踏ん張るがふわりと体が浮いてしまった
「…ぅぁ!」
強風に身体が身動きが取れず強風に煽られた家の家具の破片たちが僕を襲う
グサッと痛みが走るどうやら何かの破片が僕の皮膚に刺さったらしく肌が切れたようだ。
仕方ない能力を使うか…
そう思った時ガシっと腕を掴まれてぐいっと引っ張られた
「えっ?!」
急に視界が暗くなったと思えば逞しい体に引き寄せられた
みると黒鋼さんが僕を掴んで庇ってくれたらしい
「黒鋼さん!すみません」
黒鋼「謝るくらいなら飛ばされるな!
お前の能力で何とかならないのかよ…」
「…そうですね、僕もやろうかと考えていたところでしたよ」
風を打ち消すには…風の能力で…
不死鳥にするか!
「…フェニックス!」
緑色に輝く大きな鳥に変化した
黒鋼「うお!」
小狼「雪奈さん?!」
「……はぁあ~!!!」
大きな翼で内側から風を起こし相殺されて風が止んだ
しろのほうではその様子を監視していた親子が驚きの声を上げた
親父「なに!?力が…破られた…だと」
息子「な、そんなバカな親父さまの力をそんな簡単に破られるわけが…」
親父「あの…小娘が‥‥やったのか」
忌々しそうに不死鳥に変化した雪奈を睨みつける
息子「な、あの連中は…」
親父「どうした…息子よ」
息子「街で見かけた妙な連中っていうのは奴らのことなんですあ」
親父「…なんだと…」
息子「もしかして本当に密偵衆なのか?」
親父「あるいは私の力の源に関係のある者たちやもしれん‥‥だが、例え何者であろうとも
私の元にこれがある限り私は無敵だ‥‥
ふふふ…あははは!!」
怪しげに高笑いしながら透明な球体を撫でる
その中には羽根のようなものが淡く光っていた。
黒鋼とファイは壊れた屋根を治すために春香の家に残った。
黒鋼は屋根の上に上りけだるそうにトンカチをトントンと叩きながら文句を言っている
黒鋼「なんで俺が人ん家を治さなきゃいけねぇんだ?」
ファイ「一泊させてもらっているんだから
当然でしょう」
とニコニコしながら下から黒鋼に木の板を渡す
黒鋼「しかし、この家あんな子供一人で住んでるんだな…」
ファイ「お母さん…亡くなったって言ってたね春香ちゃん…」
黒鋼「で?いつまでここにいるつもりなんだ?」
ファイ「それはモコナ次第でしょう」
黒鋼「ったく何であの白饅頭はあのガキの肩ばっかりもつんだ」
ファイ「小狼君たち何かわかるといいね」
黒鋼「でも大丈夫なのか?あの姫…いつもぼーっとしてるばかりじぇねぇか」
ファイ「‥‥足りないんだよ…記憶が…
元のサクラちゃんに戻るには…取り戻した羽根は二枚だけ…多生戻った記憶もあるみたいだけど
完全には戻らない…ま、全ての記憶が戻っても小狼君との想い出は戻ってこないでしょうけどね…
でも探すでしょう小狼君なら…
色んな世界に飛び散ったサクラちゃんの羽根を
この先どんな辛いことがあっても‥‥」
黒鋼「‥‥ん?っててめぇ!!」
再びトンカチを打ち始めた黒鋼の手が止まりふとファイのほうをみると床に座り紅茶を飲みながらくつろいでいた
黒鋼「何寛いでんだ!てめぇも働け」
ファイ「いやぁ~黒ぴっぴの働く姿をこの目に焼き付けておこうと思ってね…」
とへらとしながら言うファイ…
そのころ僕たちは街を案内してもらいながらこの国の服屋資金を調達しにでかけていた。
小狼「この辺りはどうだい?」
モコナ「う~ん、わかんないこの辺りいっぱい不思議な力でいっぱいなの!」
小狼「不思議な力?」
「…恐らく、春香ちゃんが言っていた秘術…っていうのに関係するみたいだね…」
小狼「雪奈さん!いつの間に」
先ほどまで桜たちのそばを歩いていたはずの雪奈が急に隣に現れたことに驚きを隠せない小狼だった
「…それにさっきの風も…あれは自然の風じゃなく
得体のしれない強い力を感じた」
小狼「‥‥強い‥‥力…ん?」
目線を前に戻した小狼君が見たものは人だかりができていたそこにサクラや春香もいる。
何やらくじ引きしているようだ。
店の人がサクラのほうをみて微笑み手招きをする
サクラが金賞を当てたおかげでこの国の服が手に入った僕の服はサクラの服の青色バージョンだ
モコナ「サクラお手柄!」
サクラはクスリと微笑んだ。
春香「きっと神の愛娘なんだな…サクラは」
サクラ「‥‥神の愛娘?」
春香「特別に運がいい人のことをそいうんだって母様が言っていた神様が特別に愛しているから幸運なんだって今までもずっとそうなのか?」
サクラ「…わからないの」
「‥‥」
小狼「…」
春香「どうしてだ?」
サクラ「自分が覚えているのは…自分の名前と
あと、砂漠の中にある大きな町並みだけ
周りは砂だらけ…だけど僅かな緑と水愛おしんで
みんな生きている…そんなところ
それ以外は…何も思い出せないの…」
春香「…ごめん嫌なこと…聞いたな」
サクラ「ううん、今なくなった記憶を集めるために旅をしているんだって…
私は忘れてしまっているんだけど…そう、教えてもらったの…えっと、小狼君に」
小狼「…」
ーあのね、これから小狼君のこと小狼って呼んでいい?
ー‥?
ー兄さまがね特別に仲良くなった人のことを名前で呼び合うんだって言ってたの
…ね?小狼!
幼いころの記憶が蘇った小狼君は笑顔で答えた
小狼「…はい、サクラ姫」
サクラ「…え?」
サクラちゃんと話していると少し離れた距離からは黒い煙が見えた
僕たちはそこに向かった。
「…あれは」
その様子はまるで海賊に襲われた街の光景のようなものだった
昼間の変な息子がまた悪さをして老人と娘が暮らしている家をボロボロにしたようだ。
息子「なっはっはっ、税金を滞納するとこうなるのだ」
春香「なんということ!!」
息子「でたな!小娘…ん?なんだお前らそこをどけ」
小狼「…どきません」
小狼が二人を庇うように前に出た
僕もその一人
息子がキレイな扇を広げて見せると春香ちゃんが反応したどうやら知っているものらしい
春香「…あ、あの扇は!!」
息子が一振り二振りと風を起こすと無数の兵隊のようなものが現れた
小狼君と僕は一斉に攻撃態勢にはいった
見聞色の覇気を使いこなし攻撃を避ける
小狼君は、軍神の蹴りを使いこなし相手を撃退する
僕も九尾に変化して狐火で攻撃する
ドドドン
息子「なんだ!あいつ急に狐に化けたぞ!!」
そうこれは動物系の悪魔の実の力
春香「あれは、元は…母様の…」
春香は思い出していた
幼いころのことを思い出していた
ー秘術は幸福をもたらすもの
まだ生きていた頃の母にそう言われたのを思い出した
母は枯れ木を緑に蘇らせるそんな優しい力を持っていた
ー決して私利私欲のために使ってはなりませんよ…
わかりましたね?春香
ー…?
幼いころはまだその言葉の意味がわからなかった
春香「それまでその言葉の意味がわかったのは
ずっとずっと後の事だった
一年前あの親子がやってきた…大した秘術を使えていなかったのに
突然強くなった前の領主さまを追い出して
街を支配してしまった
苦しむ町の人たちを助けるために、母様は戦って‥‥
殺された」
サクラ「……」
「……」
この男はどうやら赦しちゃいけないあいてのようだ
まぁ、先だってのあの性格を見ると鼻から許してはいないが…
まずはあの扇を取り返さないとな
「返せ…その扇を!!」
息子「ひぃい!」
その様子を水晶を通してみていた父親が怪しげに口角を上げて笑みを浮かべる
息子に駆け寄ろうとしたところでふと風を感じた
「‥‥っ!小狼君」
小狼「っ!?」
春香「風が来る!!」
パァアアア
怪しく光った水晶の力で巨大な竜巻が現れて小狼君に襲い掛かろうとした
僕は巨大化の九尾に変化して小狼君を庇うようにした
そして二人に結界を張った。
サクラ「っ!小狼君、雪奈ちゃん」
春香「これは、結界?!秘術を使えたのか?」
小狼「うわぁああー!!」
「…くっ、…せめて…君だけでも」
ブォオオオ
ドォオン
「…ぅっ!」
小狼「雪奈さん!!」
小狼を庇うようにして地面にたたきつけられて足が秘術を悲鳴を上げる。
春香「子供のケンカに親が出てくるのか!?
本当に最低な親子だなお前らは」
息子「ほざけ…」
ふと息子のほうが手に持っていてた扇を見つめてから春香の方を見て怪しく笑う…
「…め…ろ」
小狼「雪奈さん!」
受けたダメージが思ったよりも重く人型に戻ってしまった。
悪い予感が当たってしまった息子が扇を竜巻が消える前に投げ捨てて砕け散ってしまった
春香「……たった一つしかない、‥‥母様の…
カタミだったのに‥‥」
春香の頬に涙が流れる
息子「悔しいか?春香…悔しかったら親父さまを倒したらどうだ?
まぁ、お前など親父様に郵便局指一本触れることはできないだろうがな‥‥」
春香「吠えてろ…いつかこの町にも密偵衆が」
息子「来るものか!絶対にな…なっはっはっ!」
息子がさんが去っていった
そしてバラバラになって落ちた鈴を手に取り涙を流した…
春香「母様~~!!」
悲痛な叫びが響き渡った‥‥。