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4話:魔術師とのバトル
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小狼side
俺は急いでサクラのいる宿に戻った
その途中で空汰さんたちに出会いすれ違う
心配の声をあげる二人に申し訳ないと思いながらも
俺は一刻も早くサクラに羽根を渡したくて
走る足を止めなかった
布団の中ですやすやと眠るサクラにいちまいの羽根を近づけると吸い込まれるようにサクラの中へと入っていく
するとまた少し暖かくなったことに安堵した。
小狼「…目を覚ましてくれ‥‥さくら」
ある日の記憶を思い出した。
ー少し、眠った方がいいよ
ーうん、こやって眠ったら目が覚めて最初に見るの…小狼だね
サクラの手を握り早く目を覚ましてくれるように祈りながらサクラを見つめる。
しばらくしても目が覚める気配がない
二枚集まっただけじゃ目を覚まさないのか…
と思い込んでいるとゆっくりとサクラの瞼が開いた
小狼「さくら!?」
いつもと変わらないその優しくて柔らかい瞳で俺を見て微笑んだかのように見えた
もしかして、俺の事覚えているのかと期待したのもつかの間…
小狼「さくら…」
サクラ「‥‥、あなた‥‥だぁれ?」
その一言に俺はショックを受けた。
小狼「!」
その様子を部屋の外でみていた二人
ファイと黒鋼だ。
小狼は鳴きたい気持ちを押さえて
体を起こす桜と向き合い事情を説明した
小狼「俺は、小狼。あなたはさくら姫です
どうか、落ち着いて聞いてください
貴方は他の世界のお姫様なんです」
さくら「‥‥ほかの、せかい?」
小狼「今貴方は記憶を失っていて、その記憶を集めるために異世界を旅しているんです」
さくら「あなた‥‥ひとりで?」
小狼「いえ、ほかにも一緒に旅をしてくれている人たちがいます」
さくら「‥‥あなたも、いっしょなの?」
小狼「‥‥‥はい」
さくら「……知らない、人なのに?」
純粋な疑問が強く心に重くのしかかった
段々小さくなる俺の返事
本当にさくらは‥‥記憶がないんだと改めて実感させられた。
これが「関係性の…対価」なのか‥‥
俯く俺の気持ちに気が付いたのかいつの間にか背後にいた
ファイ「初めまして、さくら姫
俺は「ファイ・D・フローライト」といいます」
ファイさんが俺の肩に手を乗せる。
ファイ「で、あっちが」
と黒鋼さんまでもが部屋の中にいた。
黒鋼「黒鋼だ」
ファイ「で、このふわふわ可愛いのが」
モコナ「モコナ=モドキ、モコナって呼んで?
さくら、握手握手!お友達♪お友達♪」
ファイ「もう一人一緒に旅をしている女の子がいるんだけど、今ちょうど寝ちゃってて
後で紹介するね」
俺はファイさんがさくらを見てくれている間
部屋を出た
宿の外に出ると雨が強く降りだしていた。
まるで俺の気持ちと同化しているように
うつむく俺の足元には本物の鳥の羽根が落ちてきた
震える拳
震える身体‥‥
そしてこの複雑な気持ち‥‥
俺はしばらく雨に撃たれたいと思った。
曇天な空をみず、雨でぬれていく地面を見ながら
目から流れる涙をあふれさせていた‥‥
しばらくは‥‥一人にしてほしい‥‥
小狼side end
ファイと黒鋼は雨に打たれている小狼の後ろ姿を窓から見つめていた。
ファイ「……泣くかと思った「だれ?」って聞かれた時‥‥」
黒鋼「‥‥」
ファイ「いまは、泣いているのかな?」
黒鋼「さぁな…。
泣きたくなきゃ、強くなるしかねぇよ
何があっても…泣かずに済むように…」
部屋の中にいるさくらは片方の手に触れながら独り言のようにつぶやいた
さくら「誰かずっと握っててくれたのかな?
…なんだか、すごく‥‥暖かった」
と愛おしそうにその手に頬ずりするサクラ…
そしてもう一つの部屋では力尽きた雪奈がすやすやと眠っていた。
俺は急いでサクラのいる宿に戻った
その途中で空汰さんたちに出会いすれ違う
心配の声をあげる二人に申し訳ないと思いながらも
俺は一刻も早くサクラに羽根を渡したくて
走る足を止めなかった
布団の中ですやすやと眠るサクラにいちまいの羽根を近づけると吸い込まれるようにサクラの中へと入っていく
するとまた少し暖かくなったことに安堵した。
小狼「…目を覚ましてくれ‥‥さくら」
ある日の記憶を思い出した。
ー少し、眠った方がいいよ
ーうん、こやって眠ったら目が覚めて最初に見るの…小狼だね
サクラの手を握り早く目を覚ましてくれるように祈りながらサクラを見つめる。
しばらくしても目が覚める気配がない
二枚集まっただけじゃ目を覚まさないのか…
と思い込んでいるとゆっくりとサクラの瞼が開いた
小狼「さくら!?」
いつもと変わらないその優しくて柔らかい瞳で俺を見て微笑んだかのように見えた
もしかして、俺の事覚えているのかと期待したのもつかの間…
小狼「さくら…」
サクラ「‥‥、あなた‥‥だぁれ?」
その一言に俺はショックを受けた。
小狼「!」
その様子を部屋の外でみていた二人
ファイと黒鋼だ。
小狼は鳴きたい気持ちを押さえて
体を起こす桜と向き合い事情を説明した
小狼「俺は、小狼。あなたはさくら姫です
どうか、落ち着いて聞いてください
貴方は他の世界のお姫様なんです」
さくら「‥‥ほかの、せかい?」
小狼「今貴方は記憶を失っていて、その記憶を集めるために異世界を旅しているんです」
さくら「あなた‥‥ひとりで?」
小狼「いえ、ほかにも一緒に旅をしてくれている人たちがいます」
さくら「‥‥あなたも、いっしょなの?」
小狼「‥‥‥はい」
さくら「……知らない、人なのに?」
純粋な疑問が強く心に重くのしかかった
段々小さくなる俺の返事
本当にさくらは‥‥記憶がないんだと改めて実感させられた。
これが「関係性の…対価」なのか‥‥
俯く俺の気持ちに気が付いたのかいつの間にか背後にいた
ファイ「初めまして、さくら姫
俺は「ファイ・D・フローライト」といいます」
ファイさんが俺の肩に手を乗せる。
ファイ「で、あっちが」
と黒鋼さんまでもが部屋の中にいた。
黒鋼「黒鋼だ」
ファイ「で、このふわふわ可愛いのが」
モコナ「モコナ=モドキ、モコナって呼んで?
さくら、握手握手!お友達♪お友達♪」
ファイ「もう一人一緒に旅をしている女の子がいるんだけど、今ちょうど寝ちゃってて
後で紹介するね」
俺はファイさんがさくらを見てくれている間
部屋を出た
宿の外に出ると雨が強く降りだしていた。
まるで俺の気持ちと同化しているように
うつむく俺の足元には本物の鳥の羽根が落ちてきた
震える拳
震える身体‥‥
そしてこの複雑な気持ち‥‥
俺はしばらく雨に撃たれたいと思った。
曇天な空をみず、雨でぬれていく地面を見ながら
目から流れる涙をあふれさせていた‥‥
しばらくは‥‥一人にしてほしい‥‥
小狼side end
ファイと黒鋼は雨に打たれている小狼の後ろ姿を窓から見つめていた。
ファイ「……泣くかと思った「だれ?」って聞かれた時‥‥」
黒鋼「‥‥」
ファイ「いまは、泣いているのかな?」
黒鋼「さぁな…。
泣きたくなきゃ、強くなるしかねぇよ
何があっても…泣かずに済むように…」
部屋の中にいるさくらは片方の手に触れながら独り言のようにつぶやいた
さくら「誰かずっと握っててくれたのかな?
…なんだか、すごく‥‥暖かった」
と愛おしそうにその手に頬ずりするサクラ…
そしてもう一つの部屋では力尽きた雪奈がすやすやと眠っていた。