ツバサを失くした鳥は想いでという名の大空を飛ぶことは出来ません‥‥

でも‥‥私は信じています
今を生きている限り想いでは
時を流れる砂のように

新たに生み出されていくことを


嵐さんが翌朝おさがりの服に着替えさせてくれたらしい…

小狼は嵐に今日は南の方へ行く予定だと話していた

「そろそろ行きますよ…小狼君」

小狼「はい‥‥行ってくるよ

サクラ」














また別次元のところでは
眠っているサクラが鏡に映し出されており

暗闇の中でそれを見つめる男女がいた

女「彼女に覚醒の兆候がみられるわ」


男「そのようだな」

女「人の心は…信じがたき力を内に秘めているもの…」

男「その心が崇高なら尚更‥‥」


女「‥‥あの特異点はどういたしましょう‥‥」

女は小狼たちと出かける雪奈の背中を見つめていた


男「あの子供もまた、‥‥「対価」により生み出された紛い物にすぎん‥‥

うちなる秘めた力はまた


‥…あの「男」を超えるだろう

だが‥…こちらに必要な力が覚醒すれば‥‥

それもまた手に入れる‥‥」