稽古が終わり僕は部屋で精神統一をしていた
目の前には今朝の稽古道具がある

ニコトモジカラを使うには体力と精神力を使う
僕の体力では全然三回四回が限界。
ましてや結界を張り続けるために必要な持続力もほとんど無いに等しい

前回の戦いでかなりの負担がかかることがわかった
このモジカラの稽古を終えたら体力づくりをしにいこうと思う。

ぼくが苦手なのは草と風のモジカラ
なんとか他のは会得できたんだ、努力し訓練さえすればそれは可能になる


僕は何度かニコトモジカラを試した。

30分後それは失敗に終わった
30分だけでもこれだけの体力を持ってかれるのか

仰向けになり天井を見上げた

気分転換に勉強道具を買いに街にでかけるか
まだ他の家臣たちも丈瑠の性格に不満を持っているようだし…

親睦を深めてるのかな？

なんて思いながら僕は彦馬さんに勉強道具を買いにでかけると伝えると

彦馬「一人で行くのは危険でございますよ！

誰か他のものに護衛を！」

「大丈夫ですよ、僕の力や存在はまだ相手に知られてはいない…

それに下手に護衛をつけたら何かあるって知らせているようなものですし…

僕はただの一般人なガキですからね…
それに稽古の息抜きもしたいし」

彦馬「あの後も稽古をなさっていたんですか！？」

「…まぁ、僕がまだ克服していない草と風それを早く使いこなしてみんなの役に立ちたいから

ガキだってなめられても困るしね」

あははと苦笑いすれば

彦馬「なんと素晴らしい心がけ是非とも千明にも見習ってもらいたいものですな！

年下のものに心で負けているなど…」

と呆れた表情で落胆する彦馬さんにポンポンと叩いた

「大丈夫ですよ、僕は彼らの真の強さを知っていますから

まだ慣れていないだけ…やる気になってくれれば
かなりの成長を遂げると思いますよ？

いづれ僕や丈瑠にも抜かれそうなくらいに…」

彦馬「…なんと、」

あの千明が‥とまだ不服そうだが行ってきますと告げて外に出た。

そういえばこの世界に来てから戦い意外で外に出たの初めてだっけ？

街を探索しに行こうっと‥‥

気晴らしにウォークマンを出して音楽を聴きながら外に出た。
本日は晴天なり。絶好の散歩日和だ！

今日は何かいいこと起きるのかな？

あたりを見渡しながら雨月町と書かれた街に向かった
まさかそこで偶然にも外道衆とタイマンでご対面するとは思いもしなかったのである。