俺はうずまきナルトだってばよ
木の葉流の忍者になりいずれは火影になる男
そして里のみんなに俺の存在を認めさせるのが俺の夢なんだってばよ

でも…現実はそんなにうまくいかなかったってばよ
アカデミーでうまくできなかった授業が嫌になってイルカ先生には怒られてばっかりで

アカデミーを出るのが遅くなったってばよ
昨日…あった女の子…名前なんって言ってたっけ…

えっと、そう確か奏楽 ユキナちゃんって言ってたな俺と同い年の優しそうで可愛い子だったってばよ

公園でみんなと遊びたかったけどいつものように俺は遊べずにただ遊んでいる奴らを恨めしそうに見ていたんだってば

迎えに来る親とかも俺のことを見下したような目でみる
あの目は俺が一番嫌いな目だってばよ…

昨日会ったユキナちゃんはここがどこかよくわかっていなかったようだってばよ…何言ってるのかわからなかったから取りあえず火影の爺ちゃんのところへ連れて行ったけど…

あの後以来会っていない

また遊ぼうって約束したんだけど
あいつ…忘れちまったのかな？それとも親が来て俺のところに来ちゃダメだってことを聞かされてもう来ないのかな？

でも、もしかして…って思った俺はむなしい気持ちになるのはわかっていてもあの公園へと足を運んでいた

夕方になって夜になりそうなころ親が迎えに来たついでに俺を睨んでから帰るのはいつものこと…

しーんと静まり返る公園内で俺は一人寂しくブランコを左右に揺らしていた。

ナルト「…はは…やっぱり…来るわけ…ねぇか」

自傷気味に笑ってみたそれがまた虚しくて俺は俯いていると
誰かが声をかけてきた…俺に声をかけるなんて…どこの物好きだと顔をあげると…昨日のあの子が申し訳なさそうな顔をしながらこちらにやってきていた…

「…な、ナルト君？」

ナルト「…ぇ！？」

「遅くなってごめんね？ナルト君ずっと待っててくれたんだね？」

頭を下げて謝る彼女に俺はがバッと立ち上がり抱き着いた

「ふわぁ！！」

ナルト「よかった！本当に来てくれたってばよ！！」

「うん！勿論来るって約束したもん！

こないはずがないじゃん！僕の初めてのお友達だもん！」

ナルト「……ぇ、…ぉ…俺が？友達？」

俺が？

「…うん？…違うの？僕は昨日約束したその時から友達だと思っていたけど…嫌だった？」

俺はは不安げに聞くユキナに首を横に振った。
そして目をキラキラさせねがら「そんなことないってばよ！」と元気よく答えた。

初めてできた俺の友達なんかいいなっ！
俺とユキナはお互いに笑いあった

その後、沢山遊んだ夕陽が傾き星空が少しずつ見えてきたころ
ナルト「…ふぅ」
「…はぁ」

お互いに地面に寝っ転がって星空を見上げた…
「……こんなに遊んだのは久しぶりだな～」

ナルト「……っ俺もだってばよ！こんなに楽しかったのは初めてだってばよ」

友達もいなかった俺はこんな風に誰かと遊ぶのが初めてだった
「もぅこんな時間になってたんだね」

ナルト「……ぁぁ、なぁもしかして…おめぇも」

親がいねぇのか？と尋ねようとした時「迎えにきたよ～」と声が聞こえてきた銀髪の男と変なマスクをしている男だった…

こいつが…ユキナの‥‥親？なのか…

カカシ「‥‥‥‥遅くなってごめんよ～夕飯出来たからねぇ迎えに来たよ」

「…ぁ！…ナルト君ごめんね帰らないと…」
ナルト「‥‥‥‥あ、‥‥ぁぁ」

またねと言ってあいつの元へとかけていったそして振り返ると笑顔で俺にいった

「…ナルト君、これからも友達だからね一人じゃない

また遊ぼうね！ニコッ)」

ドキッ…

あいつの笑顔がとても眩しかった‥‥

友達…一人じゃない…初めて言われたことだらけで
一人になっても唖然と立ち尽くしていた。

そして俺の頬には涙が流れていた…