目を覚ますと、眩しい光に照らされている感覚に僕はゆっくりと瞼を開けた。

カモメの鳴き声と、波の音
どうやらここは海のようだ‥‥。

ふと体を起こすと‥‥見覚えのない島のようなところにいた
「…ンぅ…？ここは‥‥？」

何故だろう…あたりを見渡すと過ごしやすい気温の空気で
島の木には紅葉が‥‥

此処の季節は秋なのか？

いや季節は今冬のはずなのに…

おかしい…何故自分はここにいるの？

何もかもがわからないことだらけだ‥‥

兎に角情報収集する
無人島ではないようだ‥‥よかった
街が見える…そこに行ってみよう‥‥


「…あの、すみません」

島の人「…ん？なんだい？キミはこの辺では見かけない顔だね？

旅の人かい？」

「…あ、…はい」

よかった言葉が通じる‥‥人柄のよさそうなおじさんに安堵した

「あの束の間のことをお聞きしますが

ここはどこですか？」

島の人「ん？ここは偉大なる航路グランドラインにある

秋島:フィーリング島だよ」

※オリジナル。

「‥‥グランドライン？‥‥秋島？」

島の人「‥‥聞いたことないのか？それとも…記憶喪失とか？」


神妙な顔で見た…慌てて首を振る

「違うんですよ‥‥僕は気が付いたらこの島の海岸に倒れてて」

という説明しようとすると島の人が漂流者と勘違いしてしまったようで


島の人「なるほど…食べるものも住む場所もないってことか」

「…えっ…まぁ、それは…そうなんですけど‥‥」

どんどん話が進んでしまっている

島の人「俺の家は丁度居酒屋をやってるんだ

最近は海賊の連中が多く出入りしてきて人手が足りないんだよ…

どうだい？衣食住共に住み込みで働ないか？」

と嬉しい提案をしてくれた

「…え？本当ですか？！」

島の人「あぁ！でも大丈夫かい？キミ10さいくらいの子供だろう？」

「…大丈夫です！僕両親も亡くしちゃっておばあちゃんとよく料理の手伝いしてましたし

護身術も習っていたので多少の体術は出来ます」

島の人「…そうか、なら採用！主に酒などの運びをしてくれればいいから…無理しない程度に頑張ってくれよ？」

「はい！」

島の人「俺の名前は「アラタ」だよろしくな」

「僕は[#dn=1#]ですよろしくお願いします」


何とか食費生活は何とかなりそうなので安堵した
今思えば秋島とかグランドラインとか

どこかで聞いたことのある単語だと思った…

取りあえず元の日本に戻るためにしばらくは情報収集が必要だと感じた。