アルヴィス「船長が……やられた……？」


僕達の目の前では信じられない光景が広がっていた。
七武海であるジンベエとも互角にやり合っていたエース兄が、いとも簡単にやられる。
これが四皇と呼ばれる男の力……!?

白ひげは船長に何か話し掛けていたみたいだが、私達の所からでは全く聞き取れず、
「フザけんなァ!!!」
そう叫ぶとエース兄は倒れた。

すると……


仲間「おい……あいつら船長の事をどうする気だ？」

仲間「まさか連れて行く気じゃ!?」

何故か白ひげ海賊団はエース兄の事を連れて行こうとしていた。
どうしようというのか全くわからない……
けど、このまま黙って見過ごすワケにはいかない。
敵う相手ではないとわかっていても、僕達は武器を手にした。
僕はシン兄の肩から飛び降りようとするが・・シン兄たちに止められてしまう

シン「ユキナちゃんは駄目だ！」
「何で!? 私も！」

仲間「ユキナちゃんに何かあったら、俺らは船長に会わせる顔がねェ！」
仲間「ユキナちゃんだけでも逃げてくれ！」


「でも……！」
そんな僕の言葉なんか聞こうともせず、シン兄は僕をそっと草むらの影に隠れるように地面に置き仲間たちのところへ走っていった。仲間たちは船長を連れて行こうとする白ひげ海賊団の元へと立ち向かって行った。
だが、無惨にも散って行く仲間達。

僕だってスペード海賊団の一員……
たとえ普通の人間より小さな身体でも・・僕たちには人間には無い力を持っている！

だからこそ！
僕は・・
────────── 一人で逃げるワケにはいかない!!
僕は・・エース兄の妹だ・・・！！

スピードなら自身がある・・

誰よりも早く動ける自身がある！！

色んな海賊たちに狙われてきたこの能力を・・

今使うとき！！

今使わなきゃいつつかうのさ！！



僕のこの力は「誰かを護るためにあるんだ！！」

大好きな人たちを・・・

僕が・・・護りたいと・・信じたものたちの為に・・

僕は・・信じられない速さでエース兄を担いでいくパイナップルのような頭をしている奴らに突進していった！

「エース兄ぃを・・・返せぇええええ～！！！！」

ダダダダダダッ

バシュ・・

ドサッ・・

僕の高速の蹴りがフランスパン型の大人間の背中に直撃した。

？「痛って！！なんか飛んできたぞ？！！」

ユキナ「エース兄を返せぇえ～！！」

？「なんだ？！この小さいの！！」
僕が突っ込んだフランスパンが頭をさすりながら目を見開く
？１「もしかして小人族？！」
？３「もしかして異例の四億超えのルーキーじゃねぇか？！」

王子のような服をきた子供？がまじまじとみる
？２「海賊になるなんて・・珍しいな・・人間の前に現れることさえ珍しいのに・・」
女の着物をした大人間が銃を構えながらも僕をみて呟く

僕は九尾の姿になって攻撃を仕掛けた
「グワァアアアア～！」

？「なんだ？！九尾！！」
フランスパンの大人間は目を見開いて声を上げる。
僕は普通の狼などのサイズより一回りの大きいサイズに化けて炎の火の玉を無数に出して火の玉を操り攻撃を仕掛けた。

ドォオオオン

？「のわっ！！」

？２「なっ！動物系の悪魔の実？！悪魔の実の能力者か？！」

「ァアアアア～！！」

アルヴィス「うぅ・・・ユキナ・・・っ・・や・・めろ！」

ボロボロの姿になったアルヴィスが意識朦朧とする中、九尾化して暴れるユキナに必死に目を向けて声をかけるが・・途中で意識を失ってしまうアルヴィス

暴走し
てしまうユキナ・・
意識を失いモビー・ディック号に連れ去れてしまうエース・・。

暴れ始めてから数分後、未だ暴走が止まず七変化するユキナにさすがの隊長たちも手も足も出ず
マルコ以外の隊長たちが総動員するが・・手間取っているようだ・・。
エースを運び終えたマルコがいつまで経っても来ない仲間に疑問に思い再び彼等が戦っている戦地へ戻ってきた