「うわぁあああ～！！」
「逃げろ！！ユキナ！！おまえだけでも」

なんで・・・？

燃える森燃える家々

逃げ惑う僕の同胞たち・・・・
大切な家族・・大切な・・仲間たち


炎に怯え逃げる動物たち・・・

「いたぞ～！！捕まえろ～！！」

迫り来る追っ手大人間「海賊」たちが武器を持って襲い掛かってくる・・。

僕は必死に逃げた・・・

「はぁ・・・はぁ・・・うわぁっ！！」
ドサッ・・

其のときは・・天気は凄く荒れていた日で・・嵐が来ていた日だったために
雨は土砂降りで風も強風が吹いていて僕は力を抜けばいつでも飛ばされる状態だった・・。

「待てぇええ～！！逃がすなぁあ～！！」
大人間たちの足は速い・・僕たち小人族は身体は小さいが足の速さには誰よりも自身があった。
傷ついて雨で冷える身体は限界が底まで来ていた・・・・

もう一度力をいれて立とうとするが「雨」で力が入らず地面に倒れこんだ。
其の間に僕は男たちに囲まれてしまっていた・・・。

「はぁ・・はぁ・・やっと捕まえたぜ・・へへへ・・」
「手間取らせやがって・・」
「だが・・こいつを捕まえれば高く売れそうだぜ？なんたって・・「特殊な小人族」なんだからなぁ・・・ニヤリ)」

怪しい笑みで僕をみる大人間の男たち・・

そう彼らは大人間「海賊」もとい奴 隷商人という奴らだ・・
僕の仲間たちはこいつらに捕まった・・殺された者もいる・・
僕は息を切らしながら相手を睨んだ・・・

「はぁ・・はぁ・・睨)」
そんな僕が気に入らなかったのか・・大人間の男たちは怖い顔をして睨む

「なんだ？俺たちとやる気か？」
ケンカ腰の男がいるなか冷静な奴もいた・・。

「なにやってるあんまり時間を取らせるな・・「あの方」を待たせるわけにはいかねぇ・・さっさと捕まえて行くぞ」

やつらが言う・・「あの方」っていうのが誰かはわからないが・・僕は此処で捕まるわけにもいかない必死で抵抗するが大人間の力にはかないもせず僕は小さな虫かごのようなケースに閉じ込められて意識を手放した・・。

意識を手放すさいに最後にみたのは・・森がゴウゴウと燃えていて男たちが気を失う僕をみて怪しい笑みをしたところだった・・・。