エース兄たちが部屋を出たあと疲れていたのか僕はすぐに意識を手放した・・

そして夢見たのが・・・
燃える家・・・

叫び逃げ惑う僕の仲間たち友達・・
其の中に一人ぽつんとたっている一人の小人がいた・・

それが僕だった・・

僕は其の光景に唖然としていた・・・

何故・・・？

海賊が・・島を襲うの？

何故・・・？

みんな殺されていくの？

僕の涙が一つ又一つと頬を伝い流れ落ちていく

目の前には海賊・・
逃げろ・・逃げろ・・・

父さんと・・母さんを・・連れて・・逃げろ！

僕は叫んだ・・が向こうにいる「僕」は気がついていないようで・・

また「目の前で」殺される瞬間をみてしまった・・・。

｛捕まえろ～！！絶対に逃がすな～！追え～！！｝

海賊たちが僕を追いかける・・・。
そこでビジョンが消えた・・・。

そして僕がいる後ろの暗い深い闇の中からも何かが近づいてくる気配がして振り返ると
無数の手が僕を捕らえようと迫ってくる

僕は捕まるまいと必死にその場から逃げ出す

「はぁ・・・はぁ・・」

捕まってはいけない・・・夢でさえ・・追いかけられる夢をみるなんて・・・

僕は悔し涙を流しならも懸命に走る

どこへ走っても真っ暗な闇に・・

諦めかけていたとき・・

「な・・・き・・ユキナ！俺はおまえを助けてやるからな！目を覚ませ！」


暗闇しかない世界に一筋の光が差し込んだ・・

パァアアアア

いきなり眩しくなったために僕は片手で目を隠しながら光のあるほうへと走り出す

光の中に入ろうとしたとき僕は闇の手に掴まれバランスを崩して倒れそうになりながらも必死で抵抗して振り払い光の中へと足を踏み入れた

僕を掴んでいた手は闇と共に消えて光が僕自身を包み込んだ

「・・・ユキナ」

聞き覚えのある声に・・僕は何故か安心感を抱き人影が差し伸べるてに僕は意識が朦朧とする中
手を伸ばして其の手を・・取った・・。

「・・・・エース兄ぃ・・・・」

パァアアア
手を取った瞬間眩しさが増して僕は意識を手放した・・。