千鶴side


靡く漆黒の髪に私は息をのんだ…
ひらひらと降る雪が月明かりに照らされて‥‥


まるで…狂い咲きの桜のような…

雪奈ちゃんが心配だけど私の意識はそこで途絶えた‥‥。

千鶴side end

「っ！！千鶴姉！！」

茶髪「あぁー「土方」さんが脅かすから…この子気を失っちゃったじゃないですか…」

と他人事のように言いながら千鶴姉の前でしゃがみ込む茶髪の男

彼が千鶴姉を触ろうとした瞬間僕は声を上げた

「触るな！！」

その声にピタリと手を止めてこちらをみた
刀を構えて千鶴姉の前に出る。

「…千鶴姉には触らせない！！」

茶髪「へぇ…君面白いね…僕たちを見てもケンカ腰になるんだ」
と悪戯っぽくまた笑う。

土方と呼ばれた男ははぁ‥とため息を吐いた。

土方「…逃げるなよ…背を向ければ斬る…」

「逃げなくても殺すんでしょう？
なら…相手をする」

相手を睨みつけると茶髪の男が挑発に乗った

茶髪「へぇ…僕たちに戦いを挑もうなんて…度胸があるというか…
命知らずというか…」

「‥‥お前たち何て知らないさ…だけど僕にはまだやらなければならないことがあるし！

お前たちの用事に付き合っている暇もないんだ！！だから…そこを退いてもら‥‥…ぅ」

ドサッ

首に強い衝撃を感じた…
地面に倒れこみ朦朧とする意識の中で後ろを見ると…
先ほどの斎藤君と呼ばれた男だった…

恐らく警戒心むき出しの僕に手刀を与えたのだろう…

僕は…また‥‥守れないの‥‥か
ごめん‥‥千鶴姉‥

僕はそこで意識を手放した

第三者side

雪奈が意識を手放したのを見てつまらなそうにするのは沖田 総司新選組の一番組組長だ。

沖田「あーあ…斎藤君…容赦ないね…」

斎藤君と呼んでいるのは
新選組の三番組組長である「斎藤 一」唯一の左利きの居合の達人の武士である。

斎藤「俺は長いするのは無用だと思ったために興奮しているようだった彼を‥沈めたまでだ…」

土方「ご苦労…斎藤…」
斎藤「はっ、副長死体は如何様に？」
土方「羽織だけ脱がせておけ…あとは観察型に任せろ」

沖田「どうするんですか？この子たち…」
土方「屯所に連れていく」

沖田「あっれぇ？始末しなくていんですか？さっきのみちゃったんですよ？」
土方「こいつらの処分は帰ってから決める」