何とか一人の狂殺戮者を倒せたのはよかったものの今までの疲労が溜まっていたのか…身体が思うように動かなくなってしまった

まずい！！
男が切りかかろうとしたのを感じ取って振り返るも
一足遅く肩を切られてしまった

「っう！！」

幸いかすり傷の程度で済んだけど…完全に油断をした
目の前で容赦なく刀を振り下ろそうとしているのを見て思わず目を閉じた

しかし…いつまで経っても衝撃や痛みが来なかった
かわりに「ぎゃああー」という断末魔を聞いた。

何があったのだろうか！！

そっと目を開けると紫色の髪をした青年が心臓をひと突き刺していて目と鼻の先に彼の刀の先端が当たるか当たらないかの瀬戸際で止まっていた。

そして勢いよく刀を引き抜いて血を振り払って鞘にしまった

チャキン

「っ！！」

彼もまた浅葱色の羽織を着ていた…
浅葱色と言えば新選組と彼女から聞いたが

殺された二人も…彼も仲間ではないのか？！

嫌‥それにしては二人は尋常でないほどくるっていたように見えた。もしかしたら彼等には何か「秘密」があるのかもしれない。
誰にも言えない…大切な秘密が…。

そんなことを思っていると…
もう一人茶色の髪をした青年がこちらにやってきた

男「あーあぁ…残念だな…僕一人で始末しちゃうつもりだったのに…斎藤君…こいうときだけ仕事が早いんだね…」

と悪戯っぽく笑った。
斎藤と呼ばれた青年は淡々と答える

斎藤？「俺は務めを果たすべく動いたまでだ…」
するともう一人の気配が後ろから感じ取った
僕は持っている刀をもう一度構えなおす

彼等は…敵なのか！？

もう一人の気配は千鶴姉に近づいて刀を抜いて千鶴姉に向けた

？「いいか逃げるなよ…背を向ければ斬る‥‥」