今にして思えば…この出会いこそが私たちの運命を大きく変える瞬間だった…。

「「はぁ…はぁ‥‥」」
不逞浪士「マテェー！！！」

千鶴「大丈夫？雪奈ちゃん」
「うん」

先ほどあったこの少女は夜神雪奈ちゃんは、私よりしっかりしいて今も私より怖いはずなのに…私の心配をしてくれる


不逞浪士「待ちやがれ小僧共！！」

雪奈(まったくしつこいな…僕はもう走り続けて疲れているというのに‥‥)←

私たちは家の角を利用して，不逞浪士から隠れた
小さな置物にしゃがみこみ身をひそめた
私は切らす息を整えるのに必死だった。

男たちが二手に分かれて歩き出した。

男「…くそっ…逃げ足の速い小僧共だ」
　「まだ遠くへ行ってはないはずだ！探すぞ」

男たちはついに腰から刀を抜いた…。
この子を守らないと…そう思いながら震える手で小太刀の鞘に手を伸ばすと「ぐあっ！」という声が響いた
それと何かをえぐる嫌な音と一緒に

男「っ！夜市！！」
二人のうち一人が誰かに襲われたようでそっちへ駆け出した
私も異変を感じてそっと隙間から覗き込む
すると浅葱入りの羽織を着た男の人が二人で私たちを追ってきた男を切り捨てていた！！

千鶴「！？」
私は叫びたくなる声を必死に両手で押さえた
怖がっているであろう雪奈ちゃんは、私ほど震えてはいないが唖然としていた様子だった。

男「なんだ！貴様ら！！」

浅葱色の男たち「いーっひっひっ！！」


もう一人の男の人も刀で応戦するも刃先がくちで砕かれてしまったためにそれを投げ捨てもう一本の刀を抜いて応戦する。

男たちは不逞浪士を何度も何度も突き殺していた。
何て…残酷なことをするの…
怖い‥‥早くこの場から逃げたい…そう思っても身体が思うように動かない

誰か助けて…

そう心で強く思った時私の肩に小さな手が置かれた
「千鶴姉…目を閉じてて…」

小さな手は雪奈ちゃんだった
雪奈ちゃんは前に出たまさか…あの人たちと戦おうというの！！

千鶴「駄目だよ！！殺されちゃう！！」

「…大丈夫…僕は死なない、やらなければならないことがあるから」

そう言って微笑んで見せた
お願い…いかないで！！

その願いもむなしく私の手を優しく振りほどいて
浅葱色の羽織を着ている目の前の男の前にたった
すると男は甲高い声をあげてこちらにむかって刀を振り上げる

危ない！！

思わず目を伏せると鈍い音が聞こえて「ぎゃあああー」という断末魔が響き渡った

ずしゃああー
という血しぶきが拭きあふれながら倒れたのは先ほど不逞浪士がきっても倒れなかった浅葱色の男だった。

「…はぁ…はぁ…まったく、今日は疲労が激しいからあんまり動きたくなかったのに…」

そんなことを言いながらいつの間にか手にした刀を構えなおしていた。
もう一人の男が雪奈ちゃんの前に立ちはだかる…
男は彼女に切りかかろうとするが[#da=1#]ちゃんは難なく刀を受け流した…

怪我をしないで無事でいてほしい…
そう願った…

「目を閉じて！」

千鶴「…えっ…でも！！」
「早く！！」

切羽詰まった彼女の声に思わずびくりと肩が震え私は言われたとうりに目をぎゅっと閉じた。

「っう！！」

グサッという音共に雪奈ちゃんの苦しそうな声が聞こえた…
何かあったのだろうか！