新選組と言えば…歴史の授業で聞いたことがある。
幕末時代に京の治安を維持として活躍していた武装集団だ。
何もやましいことはしていない‥だけど異端者である僕は見た目からして怪しさ万歳である…。

捕まったら拷問とかさせられるかもしれない。
それだけは絶対嫌だ…まだやりたいことだっていっぱい残っているのに…突然知らない世界に連れてこられて
その世界で孤独に死んでいくなんて…僕は絶対に嫌だ。

兎に角今やるべきところは一文無しだからはたける場所と止めてもらえる場所を探さないと…。

ということでトラブルあった場所から数キロ離れた場所で取りあえず働ける店を探していた。




数時間が経った今‥‥いつの間にか赤い夕陽は姿を消して
空は闇に包まれて満月に照らされていた

「‥‥参ったな…もう夜だよ…
このままだと野宿だな…でもこの時代は治安が悪いみたいだからな
夜襲とか来て身ぐるみ剥がされてしまうのがおちだ…
それだけは避けたい…」

途方もなく歩いていると誰かにぶつかってしまった。
「っ…ごめんなさい」

ぶつかった相手を見ると僕より少し年上っぽい少女だった。

「…こちらこそごめんなさい！」
可愛らしい声が聞こえた。
袴を着ているようで男装しているように見えた。

「…貴方は…女の子…ですか？」
少女「‥‥えっ？！…どうして…わかったんですか！？」

「…女性のような仕草をしているし…小柄だし僕と似たような類かな…って思ったんだよね…」

少女「僕って…貴方も女性ですか？」
「‥‥えぇ、まぁいろんな事情があってね宿探していたらこんな時間になってしまって…野宿しようと思っているんだよね」

少女「えっ！？京の都は，治安が悪いっていうし…危ないですよ？」

「…まぁそこそこ剣には自信があるからそこらへんの不逞浪士に絡まれていても平気だよ…君も危ないから早く家に帰らないと家族が心配するよ？」

そいうと家族という言葉に少し悲しそうな顔をした
何か訳アリ何ではないかと思った。

「ごめん…不謹慎だった？」

少女「言え…実は…」

彼女の話では数日前に京に仕事て出かけて行ったお父さんからの手紙が途絶え心配になり江戸から遥々京に足を踏み入れたのだそうだ

「そうだったのか…」
少女「はい…ついたのはつい、先ほどで頼りになる松本先生もお留守だったのでどうしようかと…」

「なら…僕と一緒に探そうか？」
少女「えっ‥！？いいんですか？

」「‥‥えぇ、まぁ僕もここに来たばかりで特にやることもないからね…困ってるんなら力になるよ…」

少女「…ありがとうございます！本当は不安だったんです。
私「雪村 千鶴」って言います！！貴方は？」

「僕の名前は「夜神雪奈」だ。よろしくね」

千鶴「はい！よろしくお願いします」

「僕たち歳は近そうだし敬語は無しでいいよ」
千鶴「歳はおいくつなんですか？」

「…僕？僕は12だよ中学二年生」

千鶴「え？私より3つ年下？！…中学にねんせい？ってなに？」

「あっ…いや気にしない気にしない！3っつ下ってことは15歳？」
千鶴「うん、そうだよ！」

「改めてよろしくね千鶴姉ちゃん！！僕のことは雪奈って呼んで」

千鶴「うん！よろしくね雪奈ちゃん！」
お互いに少し分かり合ったところで握手した。