変換なしの場合雪奈になります
2話:動乱と火蓋
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動きやすいものに着替えて道場に入ると
隊士たちが集まっていた。
中央には幹部たちも勢ぞろいしていた。
勿論土方さんや近藤さん山南さんも顔を出していた。
近藤「これより入隊試験を行う!」
入隊試験は、土方の指示で一人ずつ前に出て隊士と戦うというものだった。
入隊希望者が次々と打ちすえられていくのを見て、雪奈は「なかなか優秀な人材が集まらない」と嘆いていた近藤の言葉を思い出す。
―今集まっている人たちだけでもせいぜい六、七十くらい。この状態で運営していくのって大変なんだろうな…。
とりあえず今は精神統一でもしておこうと、雪奈は静かに目を閉じた。
近藤「次!夜神 雪奈」
自らを呼ぶ声にスッと目を開ける。
そして、目の前の隊士を見て首をかしげた。
―あれ?この人、いつも僕にちょっかい出してくる人じゃない。
屯所で生活する中で、個室を与えられているのは雪奈と千鶴の他は限られた幹部だけ。
突然現れて幹部並の扱いを受けている二人への視線はかなり冷たい。
幹部の人に呼ばれて勝手場の仕事や洗濯、掃除を時々やったが、それが幹部から可愛がられているように見えて、余計に疎ましがられているようだ。
特に、目の前の隊士はことあるごとに悪口をいってくる。どうせ、雪奈を叩きのめすいい機会とでも考えているのだろう。
隊士は高圧的な目をむけてきた。その視線を軽く受け流してゆっくりと木刀を構える。
普通の剣道の中段の構え。
隊士「お手並み拝見と行こうか?ガキ…餓鬼は大人しく他のガキと遊んでな…」
「…」
何ともまぁ…ガキだからって嘗められているようだ。
近藤「始め」
相手が勢いよく踏み込んでくる
しかし構えは素人当然…。脇が空きすぎている
僕は相手の懐に滑り込み一撃をくらわせる
バシィイン
隊士「なっ?!」
「‥‥脇が甘いよ…お兄さん…」
近藤「勝負あり!勝者夜神」
土方「次!」
土方さんの合図でまた次も襲い掛かってくる
しかし、またしてもあっさり木刀を弾かれる。
その後も何人かと戦ったが結果は同じだった。
三人、五人に囲まれても、雪奈は慌てることなく絶妙な剣技で確実に相手を倒していく。
隊士たちの間に、明らかな動揺が広がった。
ふう、と土方が息を吐いた。
土方「…どうする?総司」
沖田「…やるに決まってるじゃないですか」
……まじか…
そんなに目をギラギラさせないでくださいよ…
お互い向き合う形で木刀を構える。
意識を集中させろ…相手の動きを心の目で感じ取るんだ…
一度深い深呼吸をする。
沖田さんは余裕そうな笑みを浮かべてこちらの様子をうかがっている
近藤「それでははじめ!」
お互いに一歩も動かない
沖田「へぇ、君から攻めないの?」
「‥‥」
沖田「なら、こっちからいくよ!」
いくよが強く強調されて沖田さんが素早く動いたのが感じ取れたまずは一段めの突きが迫ってきてそれを躱す
沖田「!?‥‥へぇ、今のをよく躱せたね
でも逃げてばかりじゃ僕を倒せないよ!」
凄まじい打ち合いが始まった
刀と身長差を生かした沖田さんの攻撃に対し僕の力と性別の違いに力の差は歴然だが…
僕は何もしないで負けを認めるなんて言う辞書は毛頭なく、むしろ攻略するのに楽しい相手と判断する
面白くなってきた!
僕は笑みを浮かべる。
どちらも一歩も譲らないが僅かに沖田さんが押しつつあった。
「…やっぱりそう簡単にはとらせてもらえないですよね”」
ゆっくりと構えを解いた。だらりと腕を下げゆらりと前傾姿勢をとる。
バシィイン木刀が強く音を立てる。
沖田「くっ!」
目にもとまらぬ速さで迫った僕の木刀を沖田さんが住寸でのところで受け止める。
そのまま相手の横を通り抜けながら相手の横腹をえぐる。
素早く飛び乗った彼がにやりと笑みを浮かべる
沖田「なに?こっちが本性なわけ?」
「‥‥‥‥いえ、時々じぃに言われるんです
試合で型を崩すと色々怒られるんで」
僕は中学一年生ながらにして、剣道の都大会に優勝を何度か経験したことがあるほどの実力を持っている
自分は優勝しているからといって自分の力を自負しているわけではない。
更なる強さを求めて磨きをかけて修行を励んでいた。
「‥‥剣道に戻しましょうか?」
沖田「そんなの許さないよ!もっと楽しませてくれなきゃ、ね!」
烈しい打ち合いが再会された
本来の僕なら型を崩すなんてことはそうそうないが
沖田さん相手に型を崩さずに戦っていたらもしかしたら負ける可能性が出る。
どこまでやれるか自分流の構えで挑んでみたいと心から強く願った。
無駄を曲ん元まで注ぎ落した剣さばきはまるで舞を踊っているかのように美しかった。
永遠に続くと思われる攻防は突然終わりを告げる。
沖田の技は三段突きで有名だった
その技が突然繰り広げられ二段は避けキレたが
三段目がよけきれず僕の鳩尾に強く打たれて膝をついた。
「…がはっ!」
土方「やめ!」
彼の声で試合終了が告げられると息を詰めていた隊士たちがわぁと歓声を上げた
平助「すげぇじゃん!雪奈」
原田「あぁ、まさか総司とあれだけやりあえるなんてなぁ…それだけやれれば申し分ねぇぞ!
わけぇのに凄いぜ」
永倉「二人とも殺気を飛ばしすぎだろう…鳥肌立っちまったぜ‥‥」
とそれぞれ口々に感想を述べる
彼らの言葉を返そうにも息を吸うたびに咳が止まらない
「…ごほっ…ごほっ!」
斎藤「大丈夫か?」
斎藤さんが優しく背中を撫でてくれる心肺してくれるのは彼だけらしい…優しい人だ。
そのおかげで少し落ち着いてきた。
でも相変わらず普通に話せるようになるのは少し時間がかかりそうだけど。
「がはっ!‥‥けほ…はぃ。…なんとか」
土方「おい!総司テメェ!手加減なく打ち込みやがったな!?」
鬼の表情で沖田さんを睨む土方さんに対し沖田さんは特に気にしてない様子で手をひらひらさせねがらいう
沖田「そんなに怒らないでくださいよう、土方さん
僕だって努力はしたんですよ?
でもそんな余裕はなかったんですってば!」
口をとがらせていうものの、申し訳なさそうな顔をして僕の方をみる
沖田「ごめんね?痛かったでしょう」
「あ、謝らないでください沖田さん
寧ろ心が清々しいです。久しぶりに強い相手に会えたので負けたのも久しぶりですが楽しかったです」
沖田「そう?でも本当に最後の一撃にはひやっとしたんだよ」
「僕だってあなたの三段突き避けるので精一杯でした…真剣だったら死んでましたよ」
沖田「久しぶりにわくわくしたな~また戦ってくれる?」
「はい、勿論です!お手合わせまたお願いします」
お互いの世界に入っている僕たちに、平助君たちが割り込む。
隊士たちが集まっていた。
中央には幹部たちも勢ぞろいしていた。
勿論土方さんや近藤さん山南さんも顔を出していた。
近藤「これより入隊試験を行う!」
入隊試験は、土方の指示で一人ずつ前に出て隊士と戦うというものだった。
入隊希望者が次々と打ちすえられていくのを見て、雪奈は「なかなか優秀な人材が集まらない」と嘆いていた近藤の言葉を思い出す。
―今集まっている人たちだけでもせいぜい六、七十くらい。この状態で運営していくのって大変なんだろうな…。
とりあえず今は精神統一でもしておこうと、雪奈は静かに目を閉じた。
近藤「次!夜神 雪奈」
自らを呼ぶ声にスッと目を開ける。
そして、目の前の隊士を見て首をかしげた。
―あれ?この人、いつも僕にちょっかい出してくる人じゃない。
屯所で生活する中で、個室を与えられているのは雪奈と千鶴の他は限られた幹部だけ。
突然現れて幹部並の扱いを受けている二人への視線はかなり冷たい。
幹部の人に呼ばれて勝手場の仕事や洗濯、掃除を時々やったが、それが幹部から可愛がられているように見えて、余計に疎ましがられているようだ。
特に、目の前の隊士はことあるごとに悪口をいってくる。どうせ、雪奈を叩きのめすいい機会とでも考えているのだろう。
隊士は高圧的な目をむけてきた。その視線を軽く受け流してゆっくりと木刀を構える。
普通の剣道の中段の構え。
隊士「お手並み拝見と行こうか?ガキ…餓鬼は大人しく他のガキと遊んでな…」
「…」
何ともまぁ…ガキだからって嘗められているようだ。
近藤「始め」
相手が勢いよく踏み込んでくる
しかし構えは素人当然…。脇が空きすぎている
僕は相手の懐に滑り込み一撃をくらわせる
バシィイン
隊士「なっ?!」
「‥‥脇が甘いよ…お兄さん…」
近藤「勝負あり!勝者夜神」
土方「次!」
土方さんの合図でまた次も襲い掛かってくる
しかし、またしてもあっさり木刀を弾かれる。
その後も何人かと戦ったが結果は同じだった。
三人、五人に囲まれても、雪奈は慌てることなく絶妙な剣技で確実に相手を倒していく。
隊士たちの間に、明らかな動揺が広がった。
ふう、と土方が息を吐いた。
土方「…どうする?総司」
沖田「…やるに決まってるじゃないですか」
……まじか…
そんなに目をギラギラさせないでくださいよ…
お互い向き合う形で木刀を構える。
意識を集中させろ…相手の動きを心の目で感じ取るんだ…
一度深い深呼吸をする。
沖田さんは余裕そうな笑みを浮かべてこちらの様子をうかがっている
近藤「それでははじめ!」
お互いに一歩も動かない
沖田「へぇ、君から攻めないの?」
「‥‥」
沖田「なら、こっちからいくよ!」
いくよが強く強調されて沖田さんが素早く動いたのが感じ取れたまずは一段めの突きが迫ってきてそれを躱す
沖田「!?‥‥へぇ、今のをよく躱せたね
でも逃げてばかりじゃ僕を倒せないよ!」
凄まじい打ち合いが始まった
刀と身長差を生かした沖田さんの攻撃に対し僕の力と性別の違いに力の差は歴然だが…
僕は何もしないで負けを認めるなんて言う辞書は毛頭なく、むしろ攻略するのに楽しい相手と判断する
面白くなってきた!
僕は笑みを浮かべる。
どちらも一歩も譲らないが僅かに沖田さんが押しつつあった。
「…やっぱりそう簡単にはとらせてもらえないですよね”」
ゆっくりと構えを解いた。だらりと腕を下げゆらりと前傾姿勢をとる。
バシィイン木刀が強く音を立てる。
沖田「くっ!」
目にもとまらぬ速さで迫った僕の木刀を沖田さんが住寸でのところで受け止める。
そのまま相手の横を通り抜けながら相手の横腹をえぐる。
素早く飛び乗った彼がにやりと笑みを浮かべる
沖田「なに?こっちが本性なわけ?」
「‥‥‥‥いえ、時々じぃに言われるんです
試合で型を崩すと色々怒られるんで」
僕は中学一年生ながらにして、剣道の都大会に優勝を何度か経験したことがあるほどの実力を持っている
自分は優勝しているからといって自分の力を自負しているわけではない。
更なる強さを求めて磨きをかけて修行を励んでいた。
「‥‥剣道に戻しましょうか?」
沖田「そんなの許さないよ!もっと楽しませてくれなきゃ、ね!」
烈しい打ち合いが再会された
本来の僕なら型を崩すなんてことはそうそうないが
沖田さん相手に型を崩さずに戦っていたらもしかしたら負ける可能性が出る。
どこまでやれるか自分流の構えで挑んでみたいと心から強く願った。
無駄を曲ん元まで注ぎ落した剣さばきはまるで舞を踊っているかのように美しかった。
永遠に続くと思われる攻防は突然終わりを告げる。
沖田の技は三段突きで有名だった
その技が突然繰り広げられ二段は避けキレたが
三段目がよけきれず僕の鳩尾に強く打たれて膝をついた。
「…がはっ!」
土方「やめ!」
彼の声で試合終了が告げられると息を詰めていた隊士たちがわぁと歓声を上げた
平助「すげぇじゃん!雪奈」
原田「あぁ、まさか総司とあれだけやりあえるなんてなぁ…それだけやれれば申し分ねぇぞ!
わけぇのに凄いぜ」
永倉「二人とも殺気を飛ばしすぎだろう…鳥肌立っちまったぜ‥‥」
とそれぞれ口々に感想を述べる
彼らの言葉を返そうにも息を吸うたびに咳が止まらない
「…ごほっ…ごほっ!」
斎藤「大丈夫か?」
斎藤さんが優しく背中を撫でてくれる心肺してくれるのは彼だけらしい…優しい人だ。
そのおかげで少し落ち着いてきた。
でも相変わらず普通に話せるようになるのは少し時間がかかりそうだけど。
「がはっ!‥‥けほ…はぃ。…なんとか」
土方「おい!総司テメェ!手加減なく打ち込みやがったな!?」
鬼の表情で沖田さんを睨む土方さんに対し沖田さんは特に気にしてない様子で手をひらひらさせねがらいう
沖田「そんなに怒らないでくださいよう、土方さん
僕だって努力はしたんですよ?
でもそんな余裕はなかったんですってば!」
口をとがらせていうものの、申し訳なさそうな顔をして僕の方をみる
沖田「ごめんね?痛かったでしょう」
「あ、謝らないでください沖田さん
寧ろ心が清々しいです。久しぶりに強い相手に会えたので負けたのも久しぶりですが楽しかったです」
沖田「そう?でも本当に最後の一撃にはひやっとしたんだよ」
「僕だってあなたの三段突き避けるので精一杯でした…真剣だったら死んでましたよ」
沖田「久しぶりにわくわくしたな~また戦ってくれる?」
「はい、勿論です!お手合わせまたお願いします」
お互いの世界に入っている僕たちに、平助君たちが割り込む。
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