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1話:雪花の都
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僕は更に肩を落としていると千鶴姉が声を上げる
千鶴「あ、あの…それで私外に連れて行ってもらえるんですか?」
斎藤「そうだな‥確かにお前は外に連れて歩くのに不便を感じない腕だった…」
千鶴「そ、それじゃあ」
沖田「でも外出禁止令を出している人が許可するんならいつでも連れて行ってあげるんだけどね…」
千鶴「…そ、そうですよね」
と肩を落とす
「やっぱりか…」
斎藤「副長に大阪出張から戻ってくるまでしばし、待たせることになるな…悪い‥」
千鶴「あ。いえ…斎藤さんが謝ること何てないです」
斎藤「俺達も外出できないか‥進言しておこう」
千鶴「ありがとうございます」
「よかったね…」
沖田「だからそれまでは大人しくしてるんだよ‥君もね」
「ハイハイ・・」
こうして僕たちは大人しく部屋に戻り土方さんたちの帰りを待つことにしたのだ。
ある日のこと。
いくら女同士でも部屋は怪我をしている間は別々の方がいいだろうということで近藤さんが別の部屋を用意してくれた。
らしく僕は千鶴姉とは別の部屋で過ごすことにした。
それから数日後僕は怪我もあり安静にしなくてはいけないために
部屋でごはんを食べていたのだが…。
もう怪我は完治している…だが、それを知ればみんな不審がるに違いないということでまだ怪我人のふりをしていた。
夕日が差し込む部屋の中で僕はただぼんやりと過ごしていた。
いつまでこんな生活が続くのだろうか?
暇すぎて…生きている人間がすることではないと思い始めた。
この間まで千鶴姉を過ごしてきていたために一人なった時間は久しぶりで…つい後ろ向きに考えてしまう。
そういえば…この世界にきてから一人になったのは久しぶりに感じる…。
初めのころは走ってばかりで考えている暇もなかった。
情けない…と重いため息を吐いた。
考えてもどうしようもないことばかり考えてしまう。
いつ殺されてもおかしくないこの状況で平静を保つ方が難しい。
ましてや、今まで平穏に暮らしていた凡人が
生と死と隣り合わせの日常にいること自体が非日常なのだろうと僕は思う。
それでも普通の暮らしができていたのは、平常心を保って行けたのは…千鶴姉がいたからだと思う。
もし一人でこの屯所に板ならとっくの昔に無茶な逃走を試みて
殺されていただろう…。
千鶴姉のように新選組にゆかりのある人物を探している共通点があり探しているわけでもない…。
ただ僕はわけもわからずこの世界に来てしまい、ただでさえ異端者として扱われるのに新選組で僕の剣の腕を買ってくれて隊士として生きることになる…下手をすればどのみち死が待っている可能性もある。
この先不安がないわけじゃない。
でも今のところ剣の腕にしか僕の此処での存在価値感はない。
剣の腕が無ければぼくはただの厄介者のガキでしかないのだから‥
本来僕は未来から来た異端者であり、この世界にいてはならない存在なのだ…僕がいるだけでもう既に未来が変わり始めているのかもしれない…。
本当に未来に帰れるのか…。
僕の存在は無理やり未来の世界で抹消されていないか
不安で仕方ない。
「…未来人といっても僕はまだ自分の未来がわかるわけでもないし
ましてや、この世界の細かい歴史がわかるわけでもない。
この不安定な状態で僕は…本当に…生きていけるのか?
未来へ帰れるのか…わからない‥か。」
と言葉をこぼしたところで人の気配がしていることに気づき
青ざめる…。今の独り言を聞かれてしまったのだろうか?
相手は誰だ?とか…。
斎藤「…夜神…夕食の準備が出来ているがお前も広間にきて幹部と食べるようにと近藤局長からお達しがあった…。
来てくれるか?」
選択肢はないだろうに…。と思いながら素直に襖を開ける。
不安そうにする斎藤さんがいた。
「…ぼくなんかがいっていいんですか?土方さんにも許可をもらっていないのに…それにまだ僕は隊士ではないんですよ?」
斎藤「局長が許可を得ているのだ‥構わない。
其れより‥怪我の方は大丈夫か?」
「…問題ないですほぼ完治していますから。」
斎藤「‥そうか、それでも無理は禁物だ。
辛くなったら言うといい」
「ありがとうございます」
どことなく斎藤さんの物腰が柔らかいように感じた。
恐らく怪我をした僕を気遣ってくれているのだろうが…
自分を殺すかもしれない相手に普通に話をしたり怪我の心配をしてくれるなんて‥なんか、複雑な気分である。
角を曲がろうとした際に斎藤さんが足を止める
ぶつかりそうになって僕も足に急ブレーキをかけなんとかぶつからずに済んだ‥何をしているのかと思い
斎藤さんの視線を追っていくと…部屋の襖窓から顔出している千鶴姉と沖田さんがいた。
大方、千鶴姉の監視役だろう…。
顔を赤くしているところを見ると僕と同じように独り言でも呟いていて沖田さんの気配に気づかなかったというところかな?
千鶴「あ、あの…それで私外に連れて行ってもらえるんですか?」
斎藤「そうだな‥確かにお前は外に連れて歩くのに不便を感じない腕だった…」
千鶴「そ、それじゃあ」
沖田「でも外出禁止令を出している人が許可するんならいつでも連れて行ってあげるんだけどね…」
千鶴「…そ、そうですよね」
と肩を落とす
「やっぱりか…」
斎藤「副長に大阪出張から戻ってくるまでしばし、待たせることになるな…悪い‥」
千鶴「あ。いえ…斎藤さんが謝ること何てないです」
斎藤「俺達も外出できないか‥進言しておこう」
千鶴「ありがとうございます」
「よかったね…」
沖田「だからそれまでは大人しくしてるんだよ‥君もね」
「ハイハイ・・」
こうして僕たちは大人しく部屋に戻り土方さんたちの帰りを待つことにしたのだ。
ある日のこと。
いくら女同士でも部屋は怪我をしている間は別々の方がいいだろうということで近藤さんが別の部屋を用意してくれた。
らしく僕は千鶴姉とは別の部屋で過ごすことにした。
それから数日後僕は怪我もあり安静にしなくてはいけないために
部屋でごはんを食べていたのだが…。
もう怪我は完治している…だが、それを知ればみんな不審がるに違いないということでまだ怪我人のふりをしていた。
夕日が差し込む部屋の中で僕はただぼんやりと過ごしていた。
いつまでこんな生活が続くのだろうか?
暇すぎて…生きている人間がすることではないと思い始めた。
この間まで千鶴姉を過ごしてきていたために一人なった時間は久しぶりで…つい後ろ向きに考えてしまう。
そういえば…この世界にきてから一人になったのは久しぶりに感じる…。
初めのころは走ってばかりで考えている暇もなかった。
情けない…と重いため息を吐いた。
考えてもどうしようもないことばかり考えてしまう。
いつ殺されてもおかしくないこの状況で平静を保つ方が難しい。
ましてや、今まで平穏に暮らしていた凡人が
生と死と隣り合わせの日常にいること自体が非日常なのだろうと僕は思う。
それでも普通の暮らしができていたのは、平常心を保って行けたのは…千鶴姉がいたからだと思う。
もし一人でこの屯所に板ならとっくの昔に無茶な逃走を試みて
殺されていただろう…。
千鶴姉のように新選組にゆかりのある人物を探している共通点があり探しているわけでもない…。
ただ僕はわけもわからずこの世界に来てしまい、ただでさえ異端者として扱われるのに新選組で僕の剣の腕を買ってくれて隊士として生きることになる…下手をすればどのみち死が待っている可能性もある。
この先不安がないわけじゃない。
でも今のところ剣の腕にしか僕の此処での存在価値感はない。
剣の腕が無ければぼくはただの厄介者のガキでしかないのだから‥
本来僕は未来から来た異端者であり、この世界にいてはならない存在なのだ…僕がいるだけでもう既に未来が変わり始めているのかもしれない…。
本当に未来に帰れるのか…。
僕の存在は無理やり未来の世界で抹消されていないか
不安で仕方ない。
「…未来人といっても僕はまだ自分の未来がわかるわけでもないし
ましてや、この世界の細かい歴史がわかるわけでもない。
この不安定な状態で僕は…本当に…生きていけるのか?
未来へ帰れるのか…わからない‥か。」
と言葉をこぼしたところで人の気配がしていることに気づき
青ざめる…。今の独り言を聞かれてしまったのだろうか?
相手は誰だ?とか…。
斎藤「…夜神…夕食の準備が出来ているがお前も広間にきて幹部と食べるようにと近藤局長からお達しがあった…。
来てくれるか?」
選択肢はないだろうに…。と思いながら素直に襖を開ける。
不安そうにする斎藤さんがいた。
「…ぼくなんかがいっていいんですか?土方さんにも許可をもらっていないのに…それにまだ僕は隊士ではないんですよ?」
斎藤「局長が許可を得ているのだ‥構わない。
其れより‥怪我の方は大丈夫か?」
「…問題ないですほぼ完治していますから。」
斎藤「‥そうか、それでも無理は禁物だ。
辛くなったら言うといい」
「ありがとうございます」
どことなく斎藤さんの物腰が柔らかいように感じた。
恐らく怪我をした僕を気遣ってくれているのだろうが…
自分を殺すかもしれない相手に普通に話をしたり怪我の心配をしてくれるなんて‥なんか、複雑な気分である。
角を曲がろうとした際に斎藤さんが足を止める
ぶつかりそうになって僕も足に急ブレーキをかけなんとかぶつからずに済んだ‥何をしているのかと思い
斎藤さんの視線を追っていくと…部屋の襖窓から顔出している千鶴姉と沖田さんがいた。
大方、千鶴姉の監視役だろう…。
顔を赤くしているところを見ると僕と同じように独り言でも呟いていて沖田さんの気配に気づかなかったというところかな?