「君達が思っている組織とはまた別の組織…。

多分この世界では存在しない「普通の人々」という反エスパー団体の組織のことだよ…。
僕はそこに売られて二年間人体実験をされてきた…。」


コナン・赤井「「‥‥」」

真剣に僕の話を聞いてくれる。
「普通の人々はエスパーを極端に嫌う中でも過激派の組織は何をしでかすかわからない組織なんだ…。

そこでBABELの特務エスパーたちと出会い、僕を救ってくれたんだ…同じLEVEL7の力を持った子供たちにね…。

僕は死を一時的に覚悟したけど、「戻ってこい」と言ってくれた人がいたから僕は今生きている…。

BABELに引き取られて特務エスパーとして過ごしていました。
でもある日に任務が課せられて…先ほど話した通りです」


一通りの過去を話し終えると…重たい空気の中で
赤井さんが口を開いた…。

赤井「…君は…今、」

「？」

赤井「幸せか？」

「‥‥！…わかりま…せん、でも幸せ‥なんだと思います

僕を受け入れてくれた人がいたから…
化け物じゃないって言ってくれた人がいたから…

生きていていいんだっていってくれた人がいたから…。
僕は少しだけ生きる勇気を持てました…
その人には感謝しているんです」

赤井「…そうか、これからもっと沢山のことを知ればいい…

俺達を頼れ…ボウヤもきっと協力してくれるだろうからな」

コナン「勿論だよこれからよろしくね、ユキナちゃん」

「…はぃ、」

コナン「処で君は何歳なの？すごく大人びて見えるけど…」

「…僕ですか？8歳です」

コナン「へぇ、じゃあ僕たちと同い年なんだ」

と意外そうな声を上げるコナン君…
赤井「其れじゃあ…今日はこの辺にしよう‥‥もう日付が変わる」

時計を見てみると深夜0時になっていた…。
どうりであたりが暗いわけだ…。

赤井「ボウヤも泊まっていくだろう？」
コナン「ううん、博士の家に行くよ…行くって言ってあるし…

また明日来るね」

「うん」

彼はすぐに家を出ていった…。
嵐が去ったようだ…。

赤井「さて、君ももう寝ると言い…」

「それよりこれ‥…はずしてもらっていいですか？」

赤井「…あぁ、済まない‥‥痛かっただろう？」

はさみで切って外してくれた…手首にはもがいたときの跡が残っていて少し赤くなっていた。

自由になれた手足をさすりながら「大丈夫です」と答えた。

赤井「だが、君は他の能力を使えるんだろう？」
「そうなんですがリミッターが作動している時は本来の力が出せないんです…。解除する前に気絶させられてしまいましたから」

赤井「リミッターというのはそのネックレスのことかな？」

僕の首飾りの部分を指さした
「…そうです」

赤井「まぁ、詳しい話はおいおい聞くとして君ももう休むと言い

疲れただろう？」

「……赤井さんは？」

赤井「俺はまだ書類を片付けなくちゃいけないからな…

これからは大人の時間だ…」

「…わかりました…おやすみなさい…。

赤井さんも早く休んでください…」

赤井「あぁ」

赤井さんは部屋から出ていった…
どうやらここを客間として使っていいようだ…。
隣に人の気配がするということは赤井さんの部屋何だろうな‥。

と思いながらベッドに横になる。

「…はぁ、今日は何か色々あったな…。」

能力を少し使ったためか疲れが出てすぐに眠りについた。


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補足

名探偵コナンの世界にトリップしたユキナは、工藤邸にお世話になることにした。

彼女の正体を知っているのは赤井秀一/沖矢昴
と江戸川コナン/工藤新一。
そして後に工藤夫妻と博士と灰原哀に知れ渡る。

不思議な力を持つことも上記の人間たちが知っている。

少女は名探偵コナンの世界を知らないが
サイコメトリーの力で探偵のいる世界だということがわかった。

勿論原作やアニメになっていること生前の時はちらりと知っていたがもう実験の影響で覚えていない。

時系列は緋色のシリーズが始まる前
木馬莊での放火犯の事件があったばかりのできごとです。