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序章
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……目を覚ますと
眩しい光(電気)が僕の身体を照らしていた。
暗いところにいた僕にとって小さな電気でも眩しく感じる。
思わず目を細める。
そしてまた大きく目を開くとそこには…知らない男の人の顔が近くにあり視界に入った。
「…?」
男「よかった…目が覚めたか…
心配したんだぞ!お前、死の一歩手前だったんだからな」
と何故か安堵したような胸をなでおろしている様子がみられた
ここはどこなの?
僕は…生きているの?
この人はだれ?
彼は僕の思考を読み取ったかのように答えた。
男「俺は賢木修二…LEVEL6のサイコメトラーだ…。
君と同じ能力者だ。
君は生きいるぞ
此処はBABELの本部であり
医務室だ。」
「…!」
男「君は、ノーマルの奴らに実験台として扱われていた。
そこで保護しようとした子供エスパーがいたはずだが…?」
「‥‥」
確かに僕はノーマルの男たちに実験台にされてきた。
だが、いつの日か覚えていないが
僕と同じくらいの子が僕に戦いを挑んできた。
排除命令を出されて僕は従った…
それが生きがいでもあり存在意義でもあったからだ。
僕はこれからどうなるの?
賢木「安心しろ、ここにはエスパーは沢山いる…
君と同じような能力者もな
ここは訓練するところだ‥
その力を使いこなせば
暴走することは滅多に無くなる
だが、君の身体は限界を超えて悲鳴を上げている状態なんだ。
検査をしてきちんと治療を受けて万全な状態になってからこれからのことを決めていこう
よろしくな?」
ニカッと歯を見せて笑い手を差し伸べる…
僕はじっと手を見つめる。
「‥‥?」
賢木「もしかして…握手しらないのか?」
僕は頷いた。
賢木「…手を出して…握り返すんだ…」
素直に手を出して重ねるようにするとそっと握り返す。
今思えばこの人は僕の能力が効かないのか?
なんて思っていると
リミッターというものをつけているから今は一時的に抑えられているとのことだった。
よく視ればネックレス型の変わったデザインが首にかけられていた。
これが‥リミッターか…。
初めてみた…。
彼は賢木修二…
僕と同じエスパーらしい
僕の考えていることが読みとれる力を持っているらしい。
この人には嘘はつけなさそうだ。
少しは…信じても…いいのかな?
でもまた…嫌われたら?
怖い…人が…怖い。
僕の身体は震えるようになってしまったらしい…
人間に触れると無意識に気絶させてしまうほどの力がある
だから…怖い…
触れるのを迷っていると
優しい微笑みで僕の思考を読んだかのように答える。
賢木「大丈夫だ…勝手で悪いがリミッターをつけさせてもらったぜ
だから人に触れても感電させることはない…
安心して触れてみろ」
僕はゆっくりと彼の掌を指先だけで触れてみる…。
思わずビりっとさせてしまうのが怖くてすぐに離してしまったが彼は何ともないように平然としている。
「…!」
賢木「な?大丈夫だっていっただろう?」
僕はまたゆっくりと手を伸ばし
彼の手を握り返す。
≪…よ、…よろしくお願いします≫
賢木「!…テレパスか?!」
「?」
僕はただ心の中で思ったことを言っただけ…。
僕が話すと怒られるから…。
賢木「…まだまだ未知の能力が眠っている視てぇだな…
その年でかなりの高レベルの能力を…こいつはかなり身体に負担を駆けちまうぞ!
すぐに検査してリミッターを付けてもらわねぇと…」
とブツブツ何かをつぶやき始めた…。
僕は一体…どうなるのだろうか?
殺されるのだろうか?
はたまた…実験台にされてしまうのだろうか?
まぁ…どちらにせよ
彼等が次の飼い主になるらしい…
生かそうが殺そうが彼ら次第…というわけか‥‥。
痛いのは嫌だな…。
もう特に痛みを感じなくなってしまったみたいだけどね…。
賢木「…君の名前は?」
名前‥‥?
随分呼ばれてないから…
忘れちゃったな…。
「…?」
僕は首を傾げた…。
賢木「まさか‥‥名前…ねぇのか?」
「‥‥」
僕は取りあえず頷いた。
そういえばこの世界に転生して
名前で呼ばれたことなんて一度もなかったな…。
賢木「‥‥っ!そっか…今までなんて呼ばれてたんだ?」
化け物…
賢木「…!悪い…嫌なこと思い出させちまったな…」
と彼は何故かバツが悪そうに頭をかきながら答えた。
別になれたから問題はないという意味で首を横に振った
賢木「…お前言葉話せないのか?」
彼の手に触れた…
≪話せないわけではない
けど、…声を出すと怒られるから…≫
賢木「…!…ここでは怒られることなんてないから話しても大丈夫だぜ!!
君の声が聴きたい」
「‥‥で‥‥も」
とても小さな声がかすれて出た
もう何年も話していないから
声が出なくなってしまったようだ。
「‥‥ぁ…」
賢木「声を暫く出していないとすぐには声が出ないみたいだな
ゆっくりでいい、少しずつ治していこうぜ?
俺は医者だからな!」
と胸を張る男の人。
賢木さん・・・だっけ?
賢木「でも名前がねぇと不便だな…
それじゃあ…お前の名前は
「ユキナ」だ!」
ユキナ?
前の世界の名前を何で…
この人が?
「!?」
賢木「どうだ?気に入ったか?」
僕は頷いた。
その名前を久しぶりに効いた気がする…。
思い出させてくれてありがとう
賢木「良かった…それじゃあ今日からユキナだ
よろしくな!」
≪名前をつけてくれて
ありがとうございます
よろしくお願いします賢木様≫
賢木「賢木でいいって…
慣れたら名前の方で呼んでくれな?」
≪‥‥でも≫
賢木「俺がいいって言ってんだからそっちにしてくれよ?
それと俺に敬語はいらねぇぜ
話しやすい方で…話してくれ」
≪…はい、‥じゃあ賢木さんで≫
賢木「起きたばかりだから
取りあえず寝てろよ…
これから栄養のある点滴をうつからしばらく絶対安静だ
いいな?」
僕は再び頷いてゆっくりと目を閉じた…。
するとしぜんと早く眠りにつくことができた。
余程身体が疲れていたらしい
賢木side
皆本が出ていったあと
この子の容態が急変したサイコメトリーで診てみると
自分から消えることを望んでいるらしい…。
この子はまだ薫ちゃんたちとそう変わらない歳のはず
そんな小さなころから死ぬなんて言わせたくねぇ!!
俺は必死に叫んだ。
この子がゆっくりと目を覚ました。
サファイヤのような青い瞳だ
でも光のない瞳をしていた。
彼女のことを聞いていく。
ここがどこなのか辺りを見渡していた。
BABELであることと俺の自己紹介をして手を伸ばす。
だがそれをじっと見ているだけで首をかしげていた
どうやら拍手をしらないらしい
恐る恐る手を伸ばすが
自分の能力が発動するのが怖いらしく戸惑っていた…。
そうだったな
確かこの子の能力は
サイコキノでも珍しい
エレキネスだったな
あとパイロキネシス…
テレポーターの複合能力者って皆本が言ってたな
どれもLEVELが高いらしい
こんな小さな体に大きな力があると余程負担がかかるだろう
そんなことを思いながら
勝手にリミッターをつけさせたことを謝罪ながら手を触れても大丈夫だと安心させると
恐る恐る手を触れた何も変化のない俺を見て驚いていた。
無表情なのは変わらないが
目が大きく開いたのを見てわかった。
彼女はまたゆっくりと手を伸ばし俺の手を握り返す。
≪…よ、…よろしくお願いします≫
頭の中に聴きなれない声が聞こえてきた…
賢木「!…テレパスか?!」
「?」
彼女は何のことだかわかっていないようで首をかしげる
どうやら無意識のようだな
でも皆本の報告の中にそんな能力はなかったはずだがな
これも人体実験の影響か?
あり得るな…
賢木「…まだまだ未知の能力が眠っている視てぇだな…
その年でかなりの高レベルの能力を…こいつはかなり身体に負担を駆けちまうぞ!
すぐに検査してリミッターを付けてもらわねぇと…」
彼女の幼い身体で高レベルな能力をリミッターなしで長年放置していたら…
負担が大きくやがて自分の力に呑み込まれるぞ…。
これから忙しくなりそうだ…。
賢木「…君の名前は?」
彼女の名前がわからないと不便なために名前を尋ねるが
彼女はわからないというように首をかしげる…。
「…?」
賢木「まさか‥‥名前…ねぇのか?」
「‥‥」
彼女は小さくうなずいた。
…生まれたら名前を親からつけられるだろう?
‥‥まさか、
聞きにくいが聞いてみた。
賢木「‥‥っ!そっか…今までなんて呼ばれてたんだ?」
化け物…彼女の思っていることが伝わった…。
やっぱりか…仮にも自分の子供に化け物呼ばわり何て…
ひでぇ親だな…。
俺も昔はよくいわれたが…
こんな小さな歳からではなかった。
賢木「…!悪い…嫌なこと思い出させちまったな…」
と俺はバツが悪そうに頭をかきながら答えた。
別になれたから問題はないという意味で首を横に振った
生まれてからずっと言われてきたのか?
そう思うと俺はそいつらを殴りたいとふつふつと怒りが湧き上がってくる。
賢木「…お前言葉話せないのか?」
俺の手に触れた…
≪話せないわけではない
けど、…声を出すと怒られるから…≫
検査のときちらりと体を見たが服の中に痣が沢山あった。
細い腕には実験の跡と思われる注射痕も見つかった。
古傷から新しいのまで
この子の心は既にボロボロ何だ
助けてやりたい…。
賢木「…!…ここでは怒られることなんてないから話しても大丈夫だぜ!!
君の声が聴きたい」
「‥‥で‥‥も」
遠慮気味に声を出してみたようだが…小さな声だった
しばらく声を出していないために声が掠れている。
「‥‥ぁ…」
賢木「声を暫く出していないとすぐには声が出ないみたいだな
ゆっくりでいい、少しずつ治していこうぜ?
俺は医者だからな!」
と胸を張って言ってやった
俺がお前を治してやる!
賢木「でも名前がねぇと不便だな…
それじゃあ…お前の名前は
「ユキナ」だ!」
「!?」
新しい名前に驚いていた
嫌っていう様子じゃないから…
気に入ってくれたのか?
賢木「どうだ?気に入ったか?」
ユキナは頷いた。
心無しか嬉しそうだったので安心した。
賢木「良かった…それじゃあ今日からユキナだよろしくな!」
≪名前をつけてくれて
ありがとうございます
よろしくお願いします賢木様≫
賢木「賢木でいいって…
慣れたら名前の方で呼んでくれな?」
≪‥‥でも≫
賢木「俺がいいって言ってんだからそっちにしてくれよ?
それと俺に敬語はいらねぇぜ
話しやすい方で…話してくれ」
≪…はい、‥じゃあ賢木さんで≫
賢木「起きたばかりだから
取りあえず寝てろよ…
これから栄養のある点滴をうつからしばらく絶対安静だ
いいな?」
ユキナは頷いてベッドに横になり目を閉じると寝息が聞こえてきた
やっぱり疲れてたんだな
俺はさっそく栄養の入って点滴を施す。
それが終わりカルテに記入していく。
すると皆本がやってきた
賢木「皆本…お前もういいのか?」
皆本「あぁ、それより彼女は目を覚ましたのか?」
賢木「…あぁ、さっきな。
ここのことと俺の自己紹介をして話をした。
どうやら本当にあの子たち以上に悲惨な過去を送っていたようだ」
皆本「何かわかったのか?!」
賢木「…あぁ、あの子の名前が無いみたいなんだ…」
皆本「名前が…ない?!
どいうことだ?生まれて来たら親が名前をつけるだろう?」
賢木「…それがなかったらしい
名前が無いと不便だからなユキナっていう名前を付けたら受け入れてくれた。
それとな、あの子声を出すたびに怒られたりしたらしくてな
しばらく声を出すのを戸惑っていてテレパスで話してきた」
皆本「テレパス!?
あの子はテレパスも使えるのか?!」
賢木「あぁ‥ユキナはわかっていないようだったから無意識みてぇだったけどな
まだまだ未知の能力が眠っている可能性が高いな…。」
皆本「…そうだな
エレキネスにパイロキネシス
テレポーター、そしてテレパスか…どれもLEVELが高いように思えた。
リミッターなしで使い続けたらこの子の身体は…」
賢木「あぁだから頼む皆本この子にあったリミッターを作ってくれ!一個だけだと多分駄目だ…」
皆本「わかってる
今彼女の判明している能力に合わせたリミッターを作っている最中だ…」
お前…休んでろって言ったのにリミッターを作ってたのか…
賢木「…流石だな…休んでたわけじゃねぇってのか…」
無茶をする親友に呆れる。
でもそれがこいつの…皆本のいいところなんだよな…。
皆本「あはは…ちゃんと休みながらやってるさ…」
賢木「薫ちゃんたちは?」
皆本「すっかり元気でやってる…いつもどうりだ」
賢木「子供は回復が早いな」
皆本「だな…また何かわかったら報告してくれ」
賢木「あぁ」
皆本は去っていった‥‥。
賢木side end
僕がBABELというところに来て数日が経った…。
どうやら検査は良好で体調も回復しつつあるようだ。
僕の回復力の速さに驚いているらしい‥。
皆本さんと呼ばれたあの施設にきたメガネの男の人から
僕の能力に合わせたリミッターを開発してくれたようだ…。
賢木さんの検査の結果
僕がもつ能力は
元からあるエレキネスLEVEL7
LEVELが元々5ぐらいしかなかったようだが、あの戦闘で上がったらしい…。
パイロキネシスLEVEL7
遠隔透視能力(リモートネスクレヤボヤンス)LEVEL6
テレポーターLEVEL5
テレパスLEVEL5
取りあえず今のところこの5つらしい…。
これだけでもかなりすごいことらしい…
今現在21世紀で発見されているレベル7のエスパーは先ほど戦った3人の子供たちだけらしい
彼女たちも僕みたいに辛い経験をしたのかな?
命令とはいえ彼等を傷つけてしまったこと…申し訳ない。
でも逆らえば殺されていた。
別に死んでも後悔はなかったが
心の底で生きたいという欲が残っていたらしい…。
実は先日チルドレンという子たちに会ってきた
眩しい光(電気)が僕の身体を照らしていた。
暗いところにいた僕にとって小さな電気でも眩しく感じる。
思わず目を細める。
そしてまた大きく目を開くとそこには…知らない男の人の顔が近くにあり視界に入った。
「…?」
男「よかった…目が覚めたか…
心配したんだぞ!お前、死の一歩手前だったんだからな」
と何故か安堵したような胸をなでおろしている様子がみられた
ここはどこなの?
僕は…生きているの?
この人はだれ?
彼は僕の思考を読み取ったかのように答えた。
男「俺は賢木修二…LEVEL6のサイコメトラーだ…。
君と同じ能力者だ。
君は生きいるぞ
此処はBABELの本部であり
医務室だ。」
「…!」
男「君は、ノーマルの奴らに実験台として扱われていた。
そこで保護しようとした子供エスパーがいたはずだが…?」
「‥‥」
確かに僕はノーマルの男たちに実験台にされてきた。
だが、いつの日か覚えていないが
僕と同じくらいの子が僕に戦いを挑んできた。
排除命令を出されて僕は従った…
それが生きがいでもあり存在意義でもあったからだ。
僕はこれからどうなるの?
賢木「安心しろ、ここにはエスパーは沢山いる…
君と同じような能力者もな
ここは訓練するところだ‥
その力を使いこなせば
暴走することは滅多に無くなる
だが、君の身体は限界を超えて悲鳴を上げている状態なんだ。
検査をしてきちんと治療を受けて万全な状態になってからこれからのことを決めていこう
よろしくな?」
ニカッと歯を見せて笑い手を差し伸べる…
僕はじっと手を見つめる。
「‥‥?」
賢木「もしかして…握手しらないのか?」
僕は頷いた。
賢木「…手を出して…握り返すんだ…」
素直に手を出して重ねるようにするとそっと握り返す。
今思えばこの人は僕の能力が効かないのか?
なんて思っていると
リミッターというものをつけているから今は一時的に抑えられているとのことだった。
よく視ればネックレス型の変わったデザインが首にかけられていた。
これが‥リミッターか…。
初めてみた…。
彼は賢木修二…
僕と同じエスパーらしい
僕の考えていることが読みとれる力を持っているらしい。
この人には嘘はつけなさそうだ。
少しは…信じても…いいのかな?
でもまた…嫌われたら?
怖い…人が…怖い。
僕の身体は震えるようになってしまったらしい…
人間に触れると無意識に気絶させてしまうほどの力がある
だから…怖い…
触れるのを迷っていると
優しい微笑みで僕の思考を読んだかのように答える。
賢木「大丈夫だ…勝手で悪いがリミッターをつけさせてもらったぜ
だから人に触れても感電させることはない…
安心して触れてみろ」
僕はゆっくりと彼の掌を指先だけで触れてみる…。
思わずビりっとさせてしまうのが怖くてすぐに離してしまったが彼は何ともないように平然としている。
「…!」
賢木「な?大丈夫だっていっただろう?」
僕はまたゆっくりと手を伸ばし
彼の手を握り返す。
≪…よ、…よろしくお願いします≫
賢木「!…テレパスか?!」
「?」
僕はただ心の中で思ったことを言っただけ…。
僕が話すと怒られるから…。
賢木「…まだまだ未知の能力が眠っている視てぇだな…
その年でかなりの高レベルの能力を…こいつはかなり身体に負担を駆けちまうぞ!
すぐに検査してリミッターを付けてもらわねぇと…」
とブツブツ何かをつぶやき始めた…。
僕は一体…どうなるのだろうか?
殺されるのだろうか?
はたまた…実験台にされてしまうのだろうか?
まぁ…どちらにせよ
彼等が次の飼い主になるらしい…
生かそうが殺そうが彼ら次第…というわけか‥‥。
痛いのは嫌だな…。
もう特に痛みを感じなくなってしまったみたいだけどね…。
賢木「…君の名前は?」
名前‥‥?
随分呼ばれてないから…
忘れちゃったな…。
「…?」
僕は首を傾げた…。
賢木「まさか‥‥名前…ねぇのか?」
「‥‥」
僕は取りあえず頷いた。
そういえばこの世界に転生して
名前で呼ばれたことなんて一度もなかったな…。
賢木「‥‥っ!そっか…今までなんて呼ばれてたんだ?」
化け物…
賢木「…!悪い…嫌なこと思い出させちまったな…」
と彼は何故かバツが悪そうに頭をかきながら答えた。
別になれたから問題はないという意味で首を横に振った
賢木「…お前言葉話せないのか?」
彼の手に触れた…
≪話せないわけではない
けど、…声を出すと怒られるから…≫
賢木「…!…ここでは怒られることなんてないから話しても大丈夫だぜ!!
君の声が聴きたい」
「‥‥で‥‥も」
とても小さな声がかすれて出た
もう何年も話していないから
声が出なくなってしまったようだ。
「‥‥ぁ…」
賢木「声を暫く出していないとすぐには声が出ないみたいだな
ゆっくりでいい、少しずつ治していこうぜ?
俺は医者だからな!」
と胸を張る男の人。
賢木さん・・・だっけ?
賢木「でも名前がねぇと不便だな…
それじゃあ…お前の名前は
「ユキナ」だ!」
ユキナ?
前の世界の名前を何で…
この人が?
「!?」
賢木「どうだ?気に入ったか?」
僕は頷いた。
その名前を久しぶりに効いた気がする…。
思い出させてくれてありがとう
賢木「良かった…それじゃあ今日からユキナだ
よろしくな!」
≪名前をつけてくれて
ありがとうございます
よろしくお願いします賢木様≫
賢木「賢木でいいって…
慣れたら名前の方で呼んでくれな?」
≪‥‥でも≫
賢木「俺がいいって言ってんだからそっちにしてくれよ?
それと俺に敬語はいらねぇぜ
話しやすい方で…話してくれ」
≪…はい、‥じゃあ賢木さんで≫
賢木「起きたばかりだから
取りあえず寝てろよ…
これから栄養のある点滴をうつからしばらく絶対安静だ
いいな?」
僕は再び頷いてゆっくりと目を閉じた…。
するとしぜんと早く眠りにつくことができた。
余程身体が疲れていたらしい
賢木side
皆本が出ていったあと
この子の容態が急変したサイコメトリーで診てみると
自分から消えることを望んでいるらしい…。
この子はまだ薫ちゃんたちとそう変わらない歳のはず
そんな小さなころから死ぬなんて言わせたくねぇ!!
俺は必死に叫んだ。
この子がゆっくりと目を覚ました。
サファイヤのような青い瞳だ
でも光のない瞳をしていた。
彼女のことを聞いていく。
ここがどこなのか辺りを見渡していた。
BABELであることと俺の自己紹介をして手を伸ばす。
だがそれをじっと見ているだけで首をかしげていた
どうやら拍手をしらないらしい
恐る恐る手を伸ばすが
自分の能力が発動するのが怖いらしく戸惑っていた…。
そうだったな
確かこの子の能力は
サイコキノでも珍しい
エレキネスだったな
あとパイロキネシス…
テレポーターの複合能力者って皆本が言ってたな
どれもLEVELが高いらしい
こんな小さな体に大きな力があると余程負担がかかるだろう
そんなことを思いながら
勝手にリミッターをつけさせたことを謝罪ながら手を触れても大丈夫だと安心させると
恐る恐る手を触れた何も変化のない俺を見て驚いていた。
無表情なのは変わらないが
目が大きく開いたのを見てわかった。
彼女はまたゆっくりと手を伸ばし俺の手を握り返す。
≪…よ、…よろしくお願いします≫
頭の中に聴きなれない声が聞こえてきた…
賢木「!…テレパスか?!」
「?」
彼女は何のことだかわかっていないようで首をかしげる
どうやら無意識のようだな
でも皆本の報告の中にそんな能力はなかったはずだがな
これも人体実験の影響か?
あり得るな…
賢木「…まだまだ未知の能力が眠っている視てぇだな…
その年でかなりの高レベルの能力を…こいつはかなり身体に負担を駆けちまうぞ!
すぐに検査してリミッターを付けてもらわねぇと…」
彼女の幼い身体で高レベルな能力をリミッターなしで長年放置していたら…
負担が大きくやがて自分の力に呑み込まれるぞ…。
これから忙しくなりそうだ…。
賢木「…君の名前は?」
彼女の名前がわからないと不便なために名前を尋ねるが
彼女はわからないというように首をかしげる…。
「…?」
賢木「まさか‥‥名前…ねぇのか?」
「‥‥」
彼女は小さくうなずいた。
…生まれたら名前を親からつけられるだろう?
‥‥まさか、
聞きにくいが聞いてみた。
賢木「‥‥っ!そっか…今までなんて呼ばれてたんだ?」
化け物…彼女の思っていることが伝わった…。
やっぱりか…仮にも自分の子供に化け物呼ばわり何て…
ひでぇ親だな…。
俺も昔はよくいわれたが…
こんな小さな歳からではなかった。
賢木「…!悪い…嫌なこと思い出させちまったな…」
と俺はバツが悪そうに頭をかきながら答えた。
別になれたから問題はないという意味で首を横に振った
生まれてからずっと言われてきたのか?
そう思うと俺はそいつらを殴りたいとふつふつと怒りが湧き上がってくる。
賢木「…お前言葉話せないのか?」
俺の手に触れた…
≪話せないわけではない
けど、…声を出すと怒られるから…≫
検査のときちらりと体を見たが服の中に痣が沢山あった。
細い腕には実験の跡と思われる注射痕も見つかった。
古傷から新しいのまで
この子の心は既にボロボロ何だ
助けてやりたい…。
賢木「…!…ここでは怒られることなんてないから話しても大丈夫だぜ!!
君の声が聴きたい」
「‥‥で‥‥も」
遠慮気味に声を出してみたようだが…小さな声だった
しばらく声を出していないために声が掠れている。
「‥‥ぁ…」
賢木「声を暫く出していないとすぐには声が出ないみたいだな
ゆっくりでいい、少しずつ治していこうぜ?
俺は医者だからな!」
と胸を張って言ってやった
俺がお前を治してやる!
賢木「でも名前がねぇと不便だな…
それじゃあ…お前の名前は
「ユキナ」だ!」
「!?」
新しい名前に驚いていた
嫌っていう様子じゃないから…
気に入ってくれたのか?
賢木「どうだ?気に入ったか?」
ユキナは頷いた。
心無しか嬉しそうだったので安心した。
賢木「良かった…それじゃあ今日からユキナだよろしくな!」
≪名前をつけてくれて
ありがとうございます
よろしくお願いします賢木様≫
賢木「賢木でいいって…
慣れたら名前の方で呼んでくれな?」
≪‥‥でも≫
賢木「俺がいいって言ってんだからそっちにしてくれよ?
それと俺に敬語はいらねぇぜ
話しやすい方で…話してくれ」
≪…はい、‥じゃあ賢木さんで≫
賢木「起きたばかりだから
取りあえず寝てろよ…
これから栄養のある点滴をうつからしばらく絶対安静だ
いいな?」
ユキナは頷いてベッドに横になり目を閉じると寝息が聞こえてきた
やっぱり疲れてたんだな
俺はさっそく栄養の入って点滴を施す。
それが終わりカルテに記入していく。
すると皆本がやってきた
賢木「皆本…お前もういいのか?」
皆本「あぁ、それより彼女は目を覚ましたのか?」
賢木「…あぁ、さっきな。
ここのことと俺の自己紹介をして話をした。
どうやら本当にあの子たち以上に悲惨な過去を送っていたようだ」
皆本「何かわかったのか?!」
賢木「…あぁ、あの子の名前が無いみたいなんだ…」
皆本「名前が…ない?!
どいうことだ?生まれて来たら親が名前をつけるだろう?」
賢木「…それがなかったらしい
名前が無いと不便だからなユキナっていう名前を付けたら受け入れてくれた。
それとな、あの子声を出すたびに怒られたりしたらしくてな
しばらく声を出すのを戸惑っていてテレパスで話してきた」
皆本「テレパス!?
あの子はテレパスも使えるのか?!」
賢木「あぁ‥ユキナはわかっていないようだったから無意識みてぇだったけどな
まだまだ未知の能力が眠っている可能性が高いな…。」
皆本「…そうだな
エレキネスにパイロキネシス
テレポーター、そしてテレパスか…どれもLEVELが高いように思えた。
リミッターなしで使い続けたらこの子の身体は…」
賢木「あぁだから頼む皆本この子にあったリミッターを作ってくれ!一個だけだと多分駄目だ…」
皆本「わかってる
今彼女の判明している能力に合わせたリミッターを作っている最中だ…」
お前…休んでろって言ったのにリミッターを作ってたのか…
賢木「…流石だな…休んでたわけじゃねぇってのか…」
無茶をする親友に呆れる。
でもそれがこいつの…皆本のいいところなんだよな…。
皆本「あはは…ちゃんと休みながらやってるさ…」
賢木「薫ちゃんたちは?」
皆本「すっかり元気でやってる…いつもどうりだ」
賢木「子供は回復が早いな」
皆本「だな…また何かわかったら報告してくれ」
賢木「あぁ」
皆本は去っていった‥‥。
賢木side end
僕がBABELというところに来て数日が経った…。
どうやら検査は良好で体調も回復しつつあるようだ。
僕の回復力の速さに驚いているらしい‥。
皆本さんと呼ばれたあの施設にきたメガネの男の人から
僕の能力に合わせたリミッターを開発してくれたようだ…。
賢木さんの検査の結果
僕がもつ能力は
元からあるエレキネスLEVEL7
LEVELが元々5ぐらいしかなかったようだが、あの戦闘で上がったらしい…。
パイロキネシスLEVEL7
遠隔透視能力(リモートネスクレヤボヤンス)LEVEL6
テレポーターLEVEL5
テレパスLEVEL5
取りあえず今のところこの5つらしい…。
これだけでもかなりすごいことらしい…
今現在21世紀で発見されているレベル7のエスパーは先ほど戦った3人の子供たちだけらしい
彼女たちも僕みたいに辛い経験をしたのかな?
命令とはいえ彼等を傷つけてしまったこと…申し訳ない。
でも逆らえば殺されていた。
別に死んでも後悔はなかったが
心の底で生きたいという欲が残っていたらしい…。
実は先日チルドレンという子たちに会ってきた