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序章
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最初の時は酷く悲しかった
謝ろうとしたけど
赦されなかった…
合わしてもらえることさえ…
それからお母さんが入院している間僕は暗い倉庫のような部屋に閉じ込められた。
家には入ることは許されなかった‥‥。
ご飯を与えられるわけでもなく
ただ…只管部屋の中で閉じこもる
何日もしないうちに僕は知らない男たちに手錠をかけられ連れていかれた…。
初めは何かの犯罪の罪を犯してしまった…だから
警察の人を呼んで捕まったのかと思った
でも違った…。
僕は街を離れた荒野のような廃墟の施設のようなところに連れていかれた‥‥
今日からそこに暮らすんだと言われて…。
僕はまた倉庫と変わらない
牢屋のようなところ…。
次の日から過酷な実験を毎日のように繰り返すようになり…
僕は静電気能力(エレキネス)のほかに違う能力を手に入れたのだ…。
僕は…生まれてきてはいけない存在だったんだ…
生まれてきてごめんなさい
…僕は生きることを望まれてはいない…
生きていてごめんなさい
…僕は、愛されていない…
愛とは一体なんだろうか?
両親とは一体…なんだろうか?
わからなくなってしまった
‥‥もう生きていることさえ疲れてしまった…
……眠ってもいいですか?
そう思うと重たい瞼がどんどん閉じられていく…。
完全に閉じられる寸前に聞こえてきた…誰かの声
ー…ろ!…きろ!!
…誰かの声が聞こえる…。
ー生きろ!!お前はここで死んでいい人間なんかじゃないんだ!!
僕に生きろと言ってくれる人が…いた?
知らない人の声だ…
今はどんなに辛い人生でもこれからは俺がついてる!
お前に幸せがなんなのか教えてやる!!
だから生きろ!!
ー目を覚ませ!!戻ってこい!
僕は眩しい光に包まれた
賢木side
チルドレンたちが任務から戻ってきた…
珍しく慌てた様子で俺のところに尋ねてきた皆本たちは酷い有様だった…。
葵ちゃんや紫穂ちゃんは殆ど怪我はないが…
主に薫ちゃんと皆本がボロボロだった。
何が起きたのか尋ねると
普通の人々のところに実験台にされている高レベルのエスパーがいるといことで保護の任務にあたっていたようだ。
保護しようとしていたエスパーは薫ちゃんたちより年下で
しかも彼女たちより高いレベルの能力を複数備えていて
対決の際に苦戦を強いられたようだ…。
でも何でエスパーが普通の人々に実験台にされていたんだ?
誘拐でもされたのか?
と検査と手当てを終えて詳しい話を聞きながら保護されたエスパーの少女に目を向ける。
皆本「…それが、彼女はどうやら薫達より悲惨な過去を送っているようだ…。」
賢木「…薫ちゃんたちより?」
あれより酷いってどんな…
俺の気持ちを察したのか皆本が続ける‥‥
しかも苦いものを口にしたような表情をしながら。
皆本「…彼女の親が普通の人々に売ったらしい…。
実験台として‥‥」
皆本の握る手が強くなり震えていた…。
エスパーを実験台だと?!
しかも…自分の子供を?!
何を考えているんだ!
赦せねぇ!彼女の両親もノーマルの組織も!!
俺は無意識に奥歯を強く噛みしめた。
怒りが込みあがってくる。
俺も似たような経験はあったからな…。
賢木「この子は…薫ちゃんたちと戦ったんだよな?」
皆本「あぁ…それも高レベルの能力を幼いからで複数持っていてそれを使っているのだとすれば…。
この子の身体がもたない。
だからあまり戦わないように薫には伝えていたが
どうやら難しかったようでな
この子は言われた命令には従うそのように育てられたらしい。
手足に鎖をつけられていた。
ECCMが聞いた部屋の中で薫たちと戦って暴走を起こし
この状態だ…。
どうだ?賢木…」
これはまた酷い状態だな…。
俺はLEVEL6のサイコメトラーだ…彼女の身体の状態を検査する。
身体には至る所に皮下出血がある。
痣や切り傷…
この細い身体…まともに飯も与えられていなかったな…。
その状態で人体実験何て…
よくこの子の身体がもったな
いつ壊れてもおかしくない状態だぞ?
これは‥‥
皆本「…どうだ?」
賢木「‥‥正直に言うとな
この子の身体は…いつ崩壊してもおかしくない状態なんだよ‥
身体的にも精神的にもな」
皆本「…!?」
賢木「…その状態で薫ちゃんたちと戦って数分以上もったのが不思議なくらいな…状態だ」
皆本「…そんなに
助けられるか?」
賢木「…わかんねぇ、栄養の入った点滴を施して
後は傷の手当だな…。
呼吸が浅い…酸素マスクもいる
しばらく俺はこの子の治療にあたるお前はチルドレンの様子を見に行ってくれないか?」
皆本「…あぁ、お前ひとりで大丈夫か?僕も手伝うが…」
余程心配なのか不安そうに尋ねる皆本…
お前もボロボロで休まなくちゃいけないのに…
こいつは本当に‥そこらへんのノーマルとは違うよな…。
と苦笑いする。
賢木「お前もボロボロじゃねぇか…チルドレンたちと休んで来いよ…何かあったら呼んでやるから」
皆本「僕は見た目ほど怪我をしちゃいない…
今辛いのはこの子のほうだからな早く助けてやりたい…」
賢木「俺も同じ思いだぜ相棒
だが…少しばかり休んでいてくれよ…俺が気になっちまう」
皆本「…あぁ、悪い‥
薫たちの様子見てくるからあとは頼む…
しばらくしたら様子を見に来るから」
賢木「おう」
皆本が部屋を出た後
点滴を施し酸素マスクをつけた
弱弱しく映し出される脈のモニター。
今現在37とかなり低い状態だ
まずいな…このまま下がり続けたら確実にこの子は死ぬ。
マスクのおかげでバイタルは脈以外は正常だ。
俺は彼女の精神世界を透視してみる…。
≪僕は…生まれてきてはいけない存在だったんだ…≫
彼女の声だろうか…弱弱しい声が頭の中に響く。
≪生まれてきてごめんなさい≫
≪…僕は生きることを望まれてはいない…≫
≪生きていてごめんなさい≫
≪…僕は、愛されていない…≫
あの身体の傷は恐らく両親から受けた虐待の傷だろう…。
≪愛とは一体なんだろうか?
両親とは一体…なんだろうか?≫
幼いうちで親に売られたら‥
確かに疑問に思うよな…。
≪わからなくなってしまった≫
絶望に満ちたその瞳…
≪‥‥もう生きていることさえ疲れてしまった…≫
そんな年でなにを言ってんだよ
まだ人生これからだろう?!
≪……眠ってもいいですか?≫
俺に尋ねるかのように聞いてきたその一言
俺がそのまま見過ごせばきっと彼女は永遠と目覚めることなく眠りについてしまうだろう…。
俺は……俺は、この子に幸せを知ってほしいと心の底から願った
この子に生きていてほしいと願った。
気が付けば俺はその子の手を握りしめて必死に声をかけた。
ー生きろ!生きろ!!
ーお前はここで死んでいい人間なんかじゃないんだ!!
今はどんなに辛い人生でもこれからは俺がついてる!
お前に幸せがなんなのか教えてやる!!
だから生きろ!!
ー目を覚ませ!戻ってこい
俺の必死の叫びが聞こえたのか
俺の手を僅かだが握り返してくれた…
そして蒼いサファイヤの瞳がゆっくりと開いた…
謝ろうとしたけど
赦されなかった…
合わしてもらえることさえ…
それからお母さんが入院している間僕は暗い倉庫のような部屋に閉じ込められた。
家には入ることは許されなかった‥‥。
ご飯を与えられるわけでもなく
ただ…只管部屋の中で閉じこもる
何日もしないうちに僕は知らない男たちに手錠をかけられ連れていかれた…。
初めは何かの犯罪の罪を犯してしまった…だから
警察の人を呼んで捕まったのかと思った
でも違った…。
僕は街を離れた荒野のような廃墟の施設のようなところに連れていかれた‥‥
今日からそこに暮らすんだと言われて…。
僕はまた倉庫と変わらない
牢屋のようなところ…。
次の日から過酷な実験を毎日のように繰り返すようになり…
僕は静電気能力(エレキネス)のほかに違う能力を手に入れたのだ…。
僕は…生まれてきてはいけない存在だったんだ…
生まれてきてごめんなさい
…僕は生きることを望まれてはいない…
生きていてごめんなさい
…僕は、愛されていない…
愛とは一体なんだろうか?
両親とは一体…なんだろうか?
わからなくなってしまった
‥‥もう生きていることさえ疲れてしまった…
……眠ってもいいですか?
そう思うと重たい瞼がどんどん閉じられていく…。
完全に閉じられる寸前に聞こえてきた…誰かの声
ー…ろ!…きろ!!
…誰かの声が聞こえる…。
ー生きろ!!お前はここで死んでいい人間なんかじゃないんだ!!
僕に生きろと言ってくれる人が…いた?
知らない人の声だ…
今はどんなに辛い人生でもこれからは俺がついてる!
お前に幸せがなんなのか教えてやる!!
だから生きろ!!
ー目を覚ませ!!戻ってこい!
僕は眩しい光に包まれた
賢木side
チルドレンたちが任務から戻ってきた…
珍しく慌てた様子で俺のところに尋ねてきた皆本たちは酷い有様だった…。
葵ちゃんや紫穂ちゃんは殆ど怪我はないが…
主に薫ちゃんと皆本がボロボロだった。
何が起きたのか尋ねると
普通の人々のところに実験台にされている高レベルのエスパーがいるといことで保護の任務にあたっていたようだ。
保護しようとしていたエスパーは薫ちゃんたちより年下で
しかも彼女たちより高いレベルの能力を複数備えていて
対決の際に苦戦を強いられたようだ…。
でも何でエスパーが普通の人々に実験台にされていたんだ?
誘拐でもされたのか?
と検査と手当てを終えて詳しい話を聞きながら保護されたエスパーの少女に目を向ける。
皆本「…それが、彼女はどうやら薫達より悲惨な過去を送っているようだ…。」
賢木「…薫ちゃんたちより?」
あれより酷いってどんな…
俺の気持ちを察したのか皆本が続ける‥‥
しかも苦いものを口にしたような表情をしながら。
皆本「…彼女の親が普通の人々に売ったらしい…。
実験台として‥‥」
皆本の握る手が強くなり震えていた…。
エスパーを実験台だと?!
しかも…自分の子供を?!
何を考えているんだ!
赦せねぇ!彼女の両親もノーマルの組織も!!
俺は無意識に奥歯を強く噛みしめた。
怒りが込みあがってくる。
俺も似たような経験はあったからな…。
賢木「この子は…薫ちゃんたちと戦ったんだよな?」
皆本「あぁ…それも高レベルの能力を幼いからで複数持っていてそれを使っているのだとすれば…。
この子の身体がもたない。
だからあまり戦わないように薫には伝えていたが
どうやら難しかったようでな
この子は言われた命令には従うそのように育てられたらしい。
手足に鎖をつけられていた。
ECCMが聞いた部屋の中で薫たちと戦って暴走を起こし
この状態だ…。
どうだ?賢木…」
これはまた酷い状態だな…。
俺はLEVEL6のサイコメトラーだ…彼女の身体の状態を検査する。
身体には至る所に皮下出血がある。
痣や切り傷…
この細い身体…まともに飯も与えられていなかったな…。
その状態で人体実験何て…
よくこの子の身体がもったな
いつ壊れてもおかしくない状態だぞ?
これは‥‥
皆本「…どうだ?」
賢木「‥‥正直に言うとな
この子の身体は…いつ崩壊してもおかしくない状態なんだよ‥
身体的にも精神的にもな」
皆本「…!?」
賢木「…その状態で薫ちゃんたちと戦って数分以上もったのが不思議なくらいな…状態だ」
皆本「…そんなに
助けられるか?」
賢木「…わかんねぇ、栄養の入った点滴を施して
後は傷の手当だな…。
呼吸が浅い…酸素マスクもいる
しばらく俺はこの子の治療にあたるお前はチルドレンの様子を見に行ってくれないか?」
皆本「…あぁ、お前ひとりで大丈夫か?僕も手伝うが…」
余程心配なのか不安そうに尋ねる皆本…
お前もボロボロで休まなくちゃいけないのに…
こいつは本当に‥そこらへんのノーマルとは違うよな…。
と苦笑いする。
賢木「お前もボロボロじゃねぇか…チルドレンたちと休んで来いよ…何かあったら呼んでやるから」
皆本「僕は見た目ほど怪我をしちゃいない…
今辛いのはこの子のほうだからな早く助けてやりたい…」
賢木「俺も同じ思いだぜ相棒
だが…少しばかり休んでいてくれよ…俺が気になっちまう」
皆本「…あぁ、悪い‥
薫たちの様子見てくるからあとは頼む…
しばらくしたら様子を見に来るから」
賢木「おう」
皆本が部屋を出た後
点滴を施し酸素マスクをつけた
弱弱しく映し出される脈のモニター。
今現在37とかなり低い状態だ
まずいな…このまま下がり続けたら確実にこの子は死ぬ。
マスクのおかげでバイタルは脈以外は正常だ。
俺は彼女の精神世界を透視してみる…。
≪僕は…生まれてきてはいけない存在だったんだ…≫
彼女の声だろうか…弱弱しい声が頭の中に響く。
≪生まれてきてごめんなさい≫
≪…僕は生きることを望まれてはいない…≫
≪生きていてごめんなさい≫
≪…僕は、愛されていない…≫
あの身体の傷は恐らく両親から受けた虐待の傷だろう…。
≪愛とは一体なんだろうか?
両親とは一体…なんだろうか?≫
幼いうちで親に売られたら‥
確かに疑問に思うよな…。
≪わからなくなってしまった≫
絶望に満ちたその瞳…
≪‥‥もう生きていることさえ疲れてしまった…≫
そんな年でなにを言ってんだよ
まだ人生これからだろう?!
≪……眠ってもいいですか?≫
俺に尋ねるかのように聞いてきたその一言
俺がそのまま見過ごせばきっと彼女は永遠と目覚めることなく眠りについてしまうだろう…。
俺は……俺は、この子に幸せを知ってほしいと心の底から願った
この子に生きていてほしいと願った。
気が付けば俺はその子の手を握りしめて必死に声をかけた。
ー生きろ!生きろ!!
ーお前はここで死んでいい人間なんかじゃないんだ!!
今はどんなに辛い人生でもこれからは俺がついてる!
お前に幸せがなんなのか教えてやる!!
だから生きろ!!
ー目を覚ませ!戻ってこい
俺の必死の叫びが聞こえたのか
俺の手を僅かだが握り返してくれた…
そして蒼いサファイヤの瞳がゆっくりと開いた…