その頃警視庁では…一部のものが警部に報告していた。

その中には毛利小五郎、白鳥警部、松本警視、目暮警部、山村警部、大和警部、横溝兄弟の警部、荻野警部、高木刑事、佐藤刑事、千葉刑事等が顔を見ていた。

小五郎「え、麻雀はやらない？」
白鳥「えぇ…聞き込みの結果被害者六人とも麻雀をやらないということでした…。」

目暮「残念ながら毛利君の推理は外れのようだな」
松本「完全に手詰まりだな…」
目暮「こんな時工藤君がいてくれたら…」

松本「工藤というと君がよく捜査協力してもらっている高校生探偵の工藤新一君か？」

目暮「えぇ、まぁ」

と苦笑いしながら呟く。
荻野「そういえば最近噂を聞きませんね」
重悟「どうせ、探偵ごっこにあきたんだろう？」

高木「あ、いえ…そんなことありません…この前も帝丹高校の学園祭で事件を解決…」

と前に起きたことをついポロリとまたもらしてしまう高木刑事に注意の声をだす目暮

目暮「高木君」
高木「え？‥‥あ、すいませんつい…」
松本「どいうことだ？」

目暮「本人の希望で彼が事件に関与したことは伏せているんです」
山村「へぇ、随分謙虚な人なんですね」

目暮「最近何故かそうなったんだ‥‥以前は、人一倍目立ちたがり屋だったんだがな‥‥」

目暮の言葉に不審を抱くものたちもいた。

そんな時大和警部の携帯が鳴り響いた。

山村「まずいなぁ～会議中は電源を…」
とさりげなく注意するがそれを無視して携帯に出る大和警部

大和「失礼…俺だ。あぁ…それで？


‥‥‥なに！？それは本当か！」

大和警部が突然大声を上げるその声に反応した警部たちは大和警部の方を視る。

大和「いい知らせだ、連続殺人犯の可能性のある男が米課長に現れるかもしれねぇ―ぜ」

そして胸ポケットから一枚の写真を松本警視がいるテーブルに乗せて見せた。

大和「深瀬稔 27歳…碓氷峠で殺害された神野正平さんを一年前にナイフで刺して大けがを負わせ手配中の男だ…

奴の恋人を部下にマークさせていたんだが…彼女が那古野から都内に向かい米課長で降りたと連絡が入った…」

そしてもう一枚の写真をみせた

大和「吉井リサ 21歳 那古野市内のスナックで働いている」

松本「で…？この深瀬って男が仁野さんを刺した動機は？
トロピカルランドで列に並んでいた際に仁野に喫煙を注意されたことへの恨みだそうだ‥‥」



高木「トロピカルランド…あ！」
佐藤「高木君…何かわかったの？」

高木刑事が事件の資料を手に持ち自分の推理を話し始める
高木「もしかしたら…、もしかしたら被害者は善意の名時列に並んでいたんじゃないでしょうか？」

松本「なに！？詳しく説明しろ」

高木は返事をしてホワイトボードの前に立つ
マルを筒子の図形と同じような形で丸を書き、写真を張っていく

高木「はい…被害者のそばにあった麻雀牌は二週類、陣野さんの筒子の1と他の人たちの筒子の７…

ここにそれぞれの麻雀牌の赤丸の場所を当てはめていくと

被害者は子いう順番で列に並んでいたんじゃないでしょうか？」

目暮「なるほど‥‥」

佐藤「じゃあ、深瀬が…」
松本「よし、目暮！部下を連れて大和警部に同行しろ！」

刑事たちが車に乗り込み現場に向かう。
その中には大和警部と山村警部の姿もあった

大和「ったく何でお前まで付いてくるんだよ」

興味津々に窓をみる山村警部に疑問をぶつける
山村「僕一度首都高を走ってみたかったんですよね！」
と子供の用にはしゃぐ山村警部に舌打ちを隠せない大和警部だった

偶然僕たちは警察が乗る車がデパートに入っていくのをみて進展があったのかと僕たちはお互いの顔を見合い中へ入る

一人の女性を監視するような視線を向けながらその周囲を囲う刑事たち

目暮「よし、打合せ道理手分けして張り込もう！」

お互い無線で連絡を取り合っている
コナン(容疑者か…それともあの人が？)

コナン君と僕も刑事たちが監視している
女性が何かに気づいて身体を乗り出して誰かに手を振る。

女性「稔～！」

稔という男が彼女であるのかその女性に合図を送るように手を振る

目暮「…深瀬が現れた…各自その場で待機…悟られるんじゃないぞ」

千葉・山村、大和警部、上原のタッグ目暮と白鳥のタッグでそれぞれの場所から警戒を強める。

緊張が走る。

深瀬がエスカレーターに乗る少し前に三人の子供たちが乗り込む

仲良く話していることに気がついて佐藤と高木が連絡を取る
佐藤「警部、深瀬のそばに子供が！」
目暮「落ち着け、確保は子供たちが深瀬から離れてからだ！」

佐藤「了解」

コナン「…ユキナ少し離れててくれ」
「わかった」

コナン君がランドセルを下す。僕はそれを預かる。
佐藤と高木がいる五階を通過した子供たちがさらに上の方へいき離れているのを確認した

女性が深瀬と合流を果たす。

漆黒の追跡者:Chapter2.ハプニング ページ36
目暮「よし、確保だ」
大和「了解」

大和警部と上原が動き出す
千葉刑事も無線で了解と伝えるのと同時に山村警部が一人つっぱっしてしまった！

山村「了解しました！」
千葉「あ、ちょっと！」

山村警部が早とちりをしてしまったおかげで、転倒し警察手帳が深瀬の前に開いて落ちてしまった。

その警部の名前を見て表情が変わる。
大和「あのバカ！深瀬底を動くな！警察だ」

大和警部が舌打ちをしながら警察手帳を見せて声を上げる
慌てて千葉刑事たちも傍へ駆ける。

千葉「もう、逃げられないぞ！」
と千葉刑事も手帳を見せる。

深瀬「くそっ！」

ナイフを取り出したそして何も知らずにエスカレーターを乗って上がってきた女性を人質に取ってナイフを首に向ける。

大和「よせ、深瀬！」
深瀬「来るな！来るとこの女をぶっ殺すぞ！」

大和「くそっ！」

ナイフを刑事たちに向けて先に彼女にエスカレーターに乗るように促し彼女が下りのエスカレーターを乗りすぐに同じエスカレーターに乗る。

後ろを向きながら威嚇をする

深瀬「来るな！いっつ！」

肩を上げた瞬間に痛みが走ったのか表情を隠せないでいた。
その異変に気付いたのは多分…僕だけじゃないと思う
コナン君も気づいたんだと思う。

コナン君がメガネで深瀬の人質になった女性の足元に違和感を覚えてズームすると何かを隠し持っているのか足首が膨らんでいた。

コナン君が階を移動した深瀬の場所に合わせて狙える位置を確保する。

そしてエスカレーターで登っているところをコナン君がシューズのスイッチをいれる
するとキィイインという音が鳴り響く
腰のベルトからボールが飛び出し、犯人の身体をぶつけて飛び出すようにエスカレーターから投げ飛ばされたその拍子に持っていたナイフが地面に落ちたのをすぐに千葉刑事が蹴り飛ばし離れさせる
ボールが飛んできたことにきづいた人質が咄嗟に身体をかがませたために怪我はないようだが…

普通ならそんな動きが出来ないような…気もするけど…。



そこへ各階にいた警部たちが深瀬を囲う。

大和「ったく、手間ぁかけさせやがって」

上原「気を失っているようです‥‥でも、どうして」

「離れて…」

刑事たち「「！？」」

彼女の声がする視線を彼女に向けると震える手でナイフを刑事たちに向けていた。

女性「…稔から…離れて」

震える声でもう一度女性が刑事たちに言う。

上原は立ち上がり深瀬の彼女を説得させようとする。

上原「落ち着いてリサさん、ナイフを下ろしなさい」

リサ「‥‥いやよ」
上原「そんなことをしても何にもならないわ、ナイフを捨てなさい」

リサ「嫌よ、嫌！稔を放して！！」

興奮したリサさんが上原刑事に向けてナイフを突き刺そうと向かっていくそれを庇おうと大和警部が咄嗟に動こうとするが…

グサッと誰かがお腹を刺されてしまう。

それをみて近くの野次馬たちが悲鳴を上げる。
警部たち刑事たちも目を見開くぽたぽたと出血が流れる。
リサさんが血まみれのナイフをみて刺した相手から離れて自分がしてしまったことに気が付いたようだ。

更に震える手がナイフを捨てさせた。

刺されたのは‥‥

目暮「…よぉ～しそれでいい、リサさん君がこれ以上を積みを重ねる必要はない」

リサ「ごめんなさい」

としゃがみこんだリサさんを佐藤と高木が確保する。
お腹を刺された警部がその場にしゃがみこんだ

上原「大丈夫ですか？目暮警部」
目暮「心配いらん…私の腹は特別脂肪が厚いからな」
上原「…すみません」
大和「本当にすまねぇ、俺が油断したばかりに」

と二人が警部に謝罪する
目暮「なぁに…うちの管内でよそ様の刑事さんを傷つけるわけには行かないからな…」

ひと段落したところでふぅと息を吐いた高木刑事が人質になった女性がいないことに気が付いてあたりを見渡す。

千葉刑事が高木刑事に声をかける人質になった女性がいないことに疑問を抱く。