白鳥「まず、第六の事件を除く五件に共通しているのはどれも大型のナイフによる刺殺であること…

それも傷口の形状等から右手で上から大きく振り下ろされたものだと思われます。

さらに、五件の被害者はいずれもスタンガンを使用して拉致され…遺体発見現場に置いて殺害・遺棄したものと思われます

ここで一つ疑問が浮かび上がります

被害者は何故自由を奪った被害者をわざわざ別の場所まで運んでから殺害したのか…？

次に6件すべての遺体から表に赤い丸印と黒い縦線の書かれた麻雀パイが発見されています…
これは明らかに被害者によるメッセージだと思われます

筒子の７の丸の右上と左下が赤く塗られたパイが無く、また長野の事件だけは何故か筒子の1」


一通りの報告が終わると資料をみていた警部たちが声を出す

参悟「アルファべっっとはAが2つとE,H,Z裏返しで逆さまのLか‥‥」

白鳥「さらに6人の被害者が普段身につけているもののうちそれぞれ、一つずつ持ち去られているものがあります」

高木「ペンダント…巾着、お守り袋…」
佐藤「バイクのきーホルダーにコンパクトにマスコットの人形…ですか…」

千葉「被害者が拉致された際になくなってしまったのではありませんか？」
と疑問をぶつけるが白鳥がそれを否定する

白鳥「いや、6人の全てから一つずつとなるとやはり被害者が持ち去ったものと考えるべきだろう…」

松本「うーむ、問題はやはりmessageの意味だな‥」
白鳥「メッセージはもう一つあります

第6の被害者竜崎さんが残した「七夕…きょう」といダイイングメッセージです」

重悟「竜崎さんはブレーキオイルを抜かれたと思われる大鑑山のレストハウスで被疑者を見たのかもしれ―な…」

と呟くと今まで黙って聞いていた小五郎が立ち上がる。
小五郎「あのぉ…皆さん難しく考えすぎなんじゃないすっか？

麻雀パイはそのまま麻雀を示していたんです殺害動機はずばり、麻雀を巡るトラブル‥

筒子の７と１を置いたのは8人で麻雀をやっていたことを意味します
そして筒子の７の模様のうち赤く塗られていないのはあと2つ
そのどちらかが被疑者を示しもう一つが最後の被害者を示しているのです」

目暮「それじゃあまだ犯行は続くのか‥？！」
小五郎「えぇ、おそらく」
白鳥「しかし8人のメンバーを示すなら筒子の８のほうがいいのでは？」

小五郎「筒子の1と7にはもう一つの意味があったんだよ
つまり被害者はその2つの牌…筒子の1と7でテンパってたんだ
それも一発逆転の超～でかい奴を！」

白鳥は小五郎の推理を聞いて唖然とする

白鳥「‥・・・え？」

そこへ参悟の納得の声が響き渡り驚きながら視線を送る
参悟「なるほど～！それなのに誰かに安い手であがられてしまった」
山村「それで、被疑者は頭に来ちゃったんですね」

とバカ二人が納得の声を上げる…

小五郎「その通り、恐らく他のメンバー全員がそいうせこい麻雀をやっていたんだろう…それが被疑者には我慢ならなかった…

これが犯行の動機だったってわけですよ…」

そこで他の警部たちから疑問の声が上がる。

荻野「あの…ではアルファベットの意味は？」
大和「何故態々別の場所に運んでから殺害したんだ？」

松田「それにな、竜崎さんのダイイングメッセージの謎も解けてねぇだろう？」

と3人が指摘するとうっと声を出し悩み始めるとおいおいと推理すると言い逃れして呆れる警部たちに目暮警部が管理官に視線を送る

目暮「管理官」
目暮の一言で松本が立ち上がる

松本「うむ、被疑者にとって6つの犯行現場に何か特別な意味があるのか？あるとすればその意味するところが被疑者の手掛かりに結び付く可能性は高い…そして6人の被害者‥

この6人は必ず被疑者とつながっているはず…
6人に共通するものを見つけ出すことが被疑者を突き止める一番の近道だ…それが毛利君の言う、麻雀であることは確かにある！

さらに麻雀牌の裏に書かれたアルファベットと竜崎さんが残した「七夕…きょう」というダイイングメッセージの意味を考えるように！！」


ふぅと一息を入れてさらに警部たちに指示を出す

松本「いいか？諸君！被疑者はこの先も犯行を貸さな寝る可能性が高い警察の威信にかけてもそれは阻止せねばならなん！

この際けちな縄張り意識や功名心は捨て、一刻も早くこの連続殺人犯を確保すべく必見を期して捜査に当たってくれ」


「「「「はい！！」」」」


と返事をすると一斉に立ち上がりそれぞれの捜査に動き出した。