探偵団たちに案内されて僕は色んなことを感じ、知ることができた
どれも初めての体験だった。
僕はどうやら時代遅れらしい‥元太君が言ってた。

事情を知るコナン君は複雑そうな顔をしながら見守っていた。
その日は解散という形なり僕は工藤邸へ帰還した。

昴兄さん基赤井さんにどうだった？と聞かれて
新しい友達が出来たのと喫茶店のポアロで「安室透」と「榎本梓」に出会ったことを話した。

赤井さんも「安室」さんという言葉に反応した。
「知りあいですか？」

赤井「…いや、ちょっと気になることがあっただけだ…

で？どうだった彼と会ってみて」

偽りの笑顔のことも
バーボン・安室透という二つの名前が気になることも話した
何故か降谷 零という名前は出さない方がいいと思ってそのことは話さないで置いた…。

赤井さんは興味深そうに「ホォー」と呟いた。
そして獲物を見るような目でどこか遠くを見つめるように窓を見つめ口角を上げてにやりと笑ったのだ。

この時のこの人のオーラがとても怖いと感じた瞬間でもあった。

僕は風呂に入り部屋に戻って布団に入った。
そういえば僕は任務後の精密検査を受けていないが身体は大丈夫なのだろうか？リミッターをつけたままだが、能力は少し使っているはずだから…

でもこの世界にはエスパー用の精密検査する機会がない。
だか行えるはずもないのだ。賢木さんの話によるとエスパーはデリケートなもので少しの傷でもあると能力に異変をもたらすことがあるらしい。

この世界にいる間は怪我することが許されなくなった。
だとすればこの世界に長くとどまるのは危険ということ。
もし能力の暴走が起きてしまい街の破壊をしてしまった場合
また僕は危険人物として世間に知らされる…。

そしてみんなが視るんだ僕のことを「化け物」と…。
考えることがどんどんマイナス思考になってしまい体が震えてしまう。

目を閉じて
考えるのは薫さんに葵さんに紫穂さんに皆本さんに…
僕の命の恩人でもある賢木さん…。

早く…みんなに会いたい‥・

この世界でも所詮は「異端者」いてはいけない存在なのだから

深く目を閉じると意識は暗転した。
その拍子にぐにゃりと歪んだことに僕は気づかなかった

冷たい風を肌に感じて目を開けると僕は何故か外にいた。
それもただの外ではなくて上空にいたのだ。
無意識にサイコキノを使ったのか？

でもリミッターはオンになったままだからそれはないだろう。
しかも僕はいつの間に着替えたんだろうか…私服になっていた。
※変更しました。

ここはどこなのだろうか？
上を見れば深夜なのだろうか？星が満点に輝いていた。
下を見れば見覚えのない廃墟のビルの屋上だった。

取りあえず下に降りるかと思い降りようとした時
人の気配がした。

一人の男が全速力で屋上のビルにやってきたのだ。

バァン

男「…はぁ…はぁ…」

ーすまない降谷‥俺がNOCだとバレた…
逝きさきはもう…あの世にしかないようだ…

男の声が聞こえてくる…

あの男の声なのだろうか？

NOC…あの世…つまり何かに潜入していたがスパイだとバレて命を狙われているということ…。

この時間に偶然ここに来たの理由はわからないけど

どうやら僕はあの人を救わなければいけないようだ。
この忌み嫌われた能力で…

するともう一人の男が追いかけるかのように現れた。
長身でユニット帽子をかぶった長髪の男…。

短髪の彼は帽子の男に攻撃を仕掛けるが手を掴まれて一本背負いを食らった…だが、その拍子に男の所持していた拳銃を奪い取ったみたいだ。

長髪の男は短髪の男に「スコッチ」と名前を口にした。

長髪の男「…さすがだな、スコッチ…俺に投げ飛ばされるふりをして俺の拳銃を抜き取るとは…命乞いをするわけじゃないが
俺を撃つ前に話を聞いてみる気はないか？」

と冷静に説得しているかのようにも見えた。

短髪の男は混乱と焦りで冷静さを失っているようで聞く耳を持たないようだ。

スコッチ「け、拳銃はお前を撃つために抜いたんじゃない！！

こうするためだ！！」

スコッチと呼ばれた男は自分の左胸に拳銃の銃口を押し当てた。
まずい…このままでは彼を死なせてしまう…。

長髪の男「無理だ…リボルバーのシリンダーを掴まれたら人間の力で引き金トリガーを引くことは不可能だよ…

自 殺は諦めろスコッチ…お前はここで死ぬべき男ではない」

スコッチ「なに？！」

長髪の男「俺はFBIから潜入している赤井秀一…
お前と同じ奴らにかみつこうとしている犬だよ…

さぁ、わかったら拳銃を離して俺の話を聞け、お前ひとり逃がすぐらい造作もないのだから」

スコッチ「あ、…あぁ」

僕はふと気づいた誰か別の人間がもう一人階段をのぼってやってくることを僕はふとテレポートで彼の持つ拳銃と他に入れ替えるものが無かったので僕と入れ替えた。

バっ

スコッチ「っな！？」

「…だめ、貴方は死んでいい人間じゃない！！」

スコッチ「放してくれ！！」

絶対放さない！！彼は今後にも意味がある人物だと思うから！
男の力と子供の力ではたかが知れいている
そんなのはわかっている少しでも時間稼ぎになるのなら

もし本当にこれからやってくる人物がかれの本当の仲間なら！
僕はこの手を放してはいけない。
もし敵だったとしても僕に銃弾は効かない！

だから守って見せる！！

長髪の男も僕の存在に気づいたようで驚いていたが後から来る人物にも警戒していた。

そしてついにバァアアンと音を立てて扉をあけると
金髪の褐色肌の男が現れた…あの人は…安室さん？

安室さん？「はぁ…はぁ…！‥‥これは…スコッチ‥それにライどいう状況です？」

スコッチ「…！バーボン」
Bourbon…聞いたことのある響き‥コナン君が呼んでた安室さんの名前らしき呼び名。
スコッチは僕が今助けた男の人で…ライというのはこの長髪の男のことだろうか？

ライ「……」
バーボン「ライ！貴様…スコッチに何を！ついに本性を現したか？！」

警戒心剥き出しでバーボンがライを睨む・…
スコッチの運命が帰られたようなので僕は消えるとしよう。
そう彼が握る拳銃を持つ手の力が抜けたのを確認して
僕はそっと離れようとした。

パシッ
スコッチ「どこにいくのかな？キミには聞きたいことがいっぱいあるんだ…」

助けたはずの彼によってそれは阻止された…。
言い争いを始めようとするバーボンに制止したのはスコッチだった

スコッチ「…バーボン違うんだ…彼もNOCだった」
バーボン「は？！」
ライ「…あぁ、FBIのな」

バーボン「…っFBI！？」