安室さんという人が姿を見せた時コナン君の緊張した声が聞こえてきた

ーバーボン…

名前か何かかな？
哀ちゃんも僕の隣で警戒しながら震えているようで怖い表情をしている。

安室「初めまして僕は「安室 透」です、喫茶ポアロでアルバイト兼探偵をしています。よろしくねユキナちゃん」

「‥‥ぁ、はぃ…。初めまして僕は草薙 ユキナといいます

こちらこそよろしくお願いします」

とぺこりと頭を下げて差し出された手を恐る恐る握り返すと
彼の声が聞こえてきた

ギュウ

キュウイイイン
僕の手が青く光っているのに誰も気づいていない。

ーこのこは…一体何者なんだ？
手がかなり細いし、肌も白い。それにこの痣…。
至る所にいくつもあるということは虐待を受けているのか？

でもこの子は明るいしそんな表情もしていない
思い過ごしか？いや、しっかりしろ降谷零…目先のことに囚われるな！兎に角この子の身辺調査をするべきだな…。

などと色々と自問自答していた。
この人は…安室さんじゃないの？
降谷零‥ってだれのこと？

「…！」

安室「…どうしたんだい？」

「……れ、‥‥ィ…さん？」

安室「！？」

彼の心の中で聞いた降谷零という名前を聞き取れるか微妙な声で呟いてみると

彼には聞こえていたようで目を見開いたあとすぐに表情を戻すが
動揺を隠せていないみたいで心を落ち着かせている様子。
僕はただ、降谷零っという人が誰なのか知りたくてさりげなく口にした言葉だったのだが…。

その行動は逆効果だったよで、敵とみなされたような感じで余計に彼に警戒心をつかせてしまったのである。

ー何故僕の本名を！？この子には一度もあったことが無い…。
まさか、組織の人間か？
いや、…奥底で話を進めるのはまずい。
もし彼女が組織の幹部だとして下手な行動をとれば
俺がNOCだとバレれば消されてしまう…。

君は一体何者なんだ？！

「…ぃった…」

手を握る力が強くなり始めたために手に痛みが生じる。
かなり警戒させてしまったようだ。
表情が怖い。目が笑っていない、何かを探るような目。

コナン「安室さん！安室さん！」

安室「…は！)…え？！」
コナン「ユキナが痛がっているよ…」

安室「…あ、あぁ！すまない。大丈夫かい？」

我に返った安室さんが手をパッとはなすと白い肌が少し赤くなっていた。
「…ぅん…へいき」

安室「すまない少し赤くなってしまったね
奢ってあげるからポアロに来ないかい？手当てをするよ」

安室side

俺は公安の仕事を終わらせて午後から喫茶ポアロで安室透として働いていた。
買い出しに出かけようとしたところでコナン君たちと遭遇した。
仲には見たことのない少女が混ざっていた。
銀髪の髪なんて珍しいな…銀髪をみるとどうしても彼ジンを思い出してしまう。

小さな瞳には青いサファイヤの色。
だが…あまり光がこもっていない。
俺と同じ青の目…。

新しい人物が現れたことで職業柄人物観察をしてしまった。

「学校の帰りかい？おや…見かけない子がいるね…
君達の新しい友達かい？」

元太「そうだぜ！安室の兄ちゃん！」
光彦「今日転校してきたんですよ！」
歩美「草薙 ユキナちゃんっていうの！」
元太「少年探偵団の仲間入りになったんだぜ！！」

と何故か誇らしげに言う彼らに苦笑いした…。
安室さんと呼ばれた男は僕のことを「へぇー」と興味深そうに見つめた…。

そして僕の目線に合わせるようにしてしゃがんだ。
安室「初めまして…僕は「安室 透」です喫茶ポアロでアルバイト兼探偵をしています。よろしくねユキナちゃん」

「‥‥ぁ、はぃ…。初めまして僕は草薙 ユキナといいます

こちらこそよろしくお願いします」

とぺこりと頭を下げて差し出された手を恐る恐る握り返してくれた
長袖で肌を隠されているが焼けていないほど真っ白な肌に目だつ痣のようなものそれは至る所にある。
このこは…一体何者なんだ？
手がかなり細いし、肌も白い。それにこの痣…。
長袖で肌を隠されているが焼けていないほど真っ白な肌に目だつ痣のようなものそれは至る所にある。
ということは虐待を受けているのか？

でもこの子は明るいしそんな表情もしていない
思い過ごしか？いや、しっかりしろ降谷零…目先のことに囚われるな！兎に角この子の近辺調査をするべきだな…。

「…！」
僕は痣を見つめていると少女は眼を見開いた

安室「…どうしたんだい？」
「……れ、‥‥ィ…さん？」
安室「！？」

聞こえるか聞こえないかギリギリのところで小さく呟かれる一言に俺は驚いた「零さん」

何故僕の本名を！？この子には一度もあったことが無い…。
まさか、組織の人間か？
いや、…奥底で話を進めるのはまずい。
もし彼女が組織の幹部だとして下手な行動をとれば
俺がNOCだとバレれば消されてしまう…。

君は一体何者なんだ？！

「…ぃった…」

コナン「安室さん！安室さん！」

安室「…は！)…え？！」
コナン「ユキナが痛がっているよ…」

色々と対策を練っているとコナン君が何度も呼んでいたことに気づかなかったようで我に返る。
細くて白い小さな手を見ると僕の手形が残るかのように
赤く染まっていた。

安室「…あ、あぁ！すまない。大丈夫かい？」
「…ぅん…へいき」
小さく答えた…手をさすりながら俯く少女は、少し怯えているようだった。

安室「すまない少し赤くなってしまったね
奢ってあげるからポアロに来ないかい？手当てをするよ」

少女は戸惑っていたようだが元太君たちの声で渋々といった感じで頷いた。

元太「まじかよ！甘いもんくいてぇーな」
と嬉しそうに中に入っていく探偵団たち
歩美ちゃんが彼女の手を引っ張り店内へ入れた。

コナン君が「おいおめぇーらな」といいながら追いかけていったのを見つめた。

僕は一人になったのを見計らい携帯でとある人物にかけた。

PｒｒｒPrrr

ピッ

？≪はい≫

安室？「もしもし俺だ…、降谷だ」

俺の本名を出すと風見が「降谷さん！」と驚きの声を上げる
降谷「少し頼まれごとをしてくれないか？」
風見≪なんでしょう？≫

降谷「草薙 ユキナという少女のことを調べてほしい」

風見≪草薙 ユキナ…ですか？少女ということは子供ですか？≫
降谷「あぁ、その子供が俺の本名をつぶやいたんだ」

風見≪！？…どいうことですか？降谷さんの本名は俺達公安警察しかしらないはず…ですよね？≫

降谷「…詳しいことがわからない…だが、ただもじゃなさそうだ
その子の情報が知りたい。履歴を洗い流してくれ」

風見≪わかりました…わかり次第報告させていただきます≫

降谷「頼む」
風見≪はい！≫

俺は風見に彼女の身辺を探りを入れてもらうように指示を出した。
万が一でも俺のことが公安警察だとばれるわけにはいかない

…君が何者なのか‥正体をあばかさせてもらうよ