謙信side

今日我が領内に入ってきた武田軍と戦があった
結果は引き分け
いつものように武田軍が逃げていったためにわが軍も引き上げるところで厄魔が出たという情報がはいり
そのまま景持たちを連れて退治に向かった。

景勝と兼続
景家と景持
そして私は単独で手分けして厄魔の退治に向かった

初め私が一人で行くというと景持たちが反対したが
それを押し切り行動に出た。
辺りを警戒しながら歩いていると「グォオオオ」という厄魔の声が響き渡った

近い‥‥そう思った時
「やぁあああー！！」

子供の悲鳴が聞こえた瞬間に肝が冷えた
まさか迷い込んだ我が民の子供が襲われているのではないか！と考えた時身体は言わずとも動いた。

現場へ着くと見慣れない服を着た子供が厄魔に囲まれていた
子供はしゃがんで泣いていた。

子供に襲い掛かろうとする厄魔を一太刀で切り裂いた。
謙信「ふん！！」
厄魔「グォオオー！！」

目の前の厄魔が消えて子供が顔を上げた。
謙信「…怪我はないか？娘」

娘を怖がらせぬように声をかける
大きくうなずいたということは大丈夫なのだろう…。

すぐに私は他の厄魔の退治に動き出した。
複数いたが特に襲い掛かってこない厄魔もいて簡単に片付いた。
私は刀を収めると「謙信様―」という声が聞こえた

景家の声だった…。
あちらも終わったのかと悟る‥‥。
するとドサッという倒れる音が聞こえて後ろを振り返ると先の子供が倒れていた

謙信「…っ！大丈夫か！？娘！！」

身体を少し揺さぶり声をかけるが気を失っているように眠っている
よく見ると小さな切り傷が沢山身体にあった。
先ほどの戦に巻き込まれた村の子供だろうか？

兎に角手当てをしなければ
子供を抱えて景持たちと合流した。

※影持たちを景持に訂正しました