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6話:上杉ディスコード
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織田城では…
信長「…ホォーあの娘が行方不明…そうか…フッ)」
織田信長が光秀から戦況の報告も兼ねて特別な血の力をもつ娘たちの報告を受けて意味ありげに笑った。
豊臣軍では街の復興のために力を注いでいた。
僕たちは上杉城に帰ってきた…
そこでは慌ただしく動いている薬師の人がいた。
どうやら結姉は無理をしてしまったらしく傷が開いてしまったらしい‥‥
ということで詳しい報告を受けに謙信様は景勝兄を呼び出したそうです。
僕はまだ謙信様の近くで隠れて様子をうかがっています。
…結姉この世界に来てから初めて見た…
変わっていないようで何より…姿を見てほっと安堵の溜息を吐く
景勝「申し訳ありません…僕の責任です…
父上から任されていたのに…僕が‥‥」
謙信様に頭を下げていた。
それを結姉が割って入る
結月「景勝君のせいじゃありません!」
景勝「…!‥‥っ」
謙信「‥‥もうよい…下がれ景勝…」
景勝兄は素直に従い出て言った
結月「私が安静にしてなかったから疵が…」
と言いかけたところで謙信様が静かに謝罪をする。
謙信「迷惑をかけたこと私の責任だ…」
結月「そんな…あぁ、あの景勝君は謙信さんに認めてもらえるように頑張っています!
どうかそれだけはわかってあげてください!」
不安そうに去る景勝を見つめながら結姉がいう。
謙信「…その傷…彼女が治したいと言っているのだが…」
結月「…彼女って?」
謙信「‥‥‥‥はぁ…」
中々出てこない僕を見かねたのか深いため息を吐いた。
謙信様のそばにいた景持様が声をかけてきた。
景持「…そこにいるのでしょう?…そろそろ顔を見せてあげたらいかがです?…ユキナ」
名前を言われて思わずびくりと身体が震える
結月「ユキナ…って…え?!」
恐る恐る前に足を踏み入れて顔を出してみる。
するとマジかで結姉を視るのは初めてで…思わず緊張してしまう
この空気で‥いうのか…なんて思いながら謙信様の隣に行く。
結月「…嘘…本当に…ユキナ…なの?」
口元に手を当てて涙目になりそうな表情をする結姉
やっぱり…僕嫌われたかな?
こんな人狼みたいなすがたしてるもんね…。
「…ぅん…久しぶり…だね?…結姉」
結月「ユキナ!」
結姉が僕を強く抱きしめた。
身体が震えているようだった…。
僕の姿が怖くて…震えてたんじゃ…ないの?
結月「良かった…ユキナにやっと会えた…
ずっと…心配してたんだよ?涙目)」
僕は震える結姉の身体をそっと抱きしめ返した
結月「良かった…ユキナにやっと会えた…
ずっと…心配してたんだよ?涙目)」
僕は震える結姉の身体をそっと抱きしめ返した
「…僕も…ずっと…会いたかった!」
溢れる涙が零れ落ちる。
景持に積もる話もあるだろうからと部屋に案内してくれた。
そこで初めて二人きりになった。
いきなり二人きりになったというのもあり久しぶりの再会というのもありどことなく気まずい雰囲気になり沈黙が続いた。
先に口を開いたのは結姉だった。
結月「本当に久しぶりだねユキナ元気‥だった?」
「‥ぅん…元気だった。結姉も元気そうでよかった」
結月「ユキナは…いつから上杉のみんなにお世話になってたの?」
「…うーんと…一年くらい前かな?何でか知らないけど僕は結姉よりも早く先に神牙に来ていたんだ」
結月「そんなに前から!?私はつい最近だったのに…」
「時間軸がずれていたのかもしれないね?」
結月「私‥ずっとユキナに会いたかった。この世界に来て戦が目の前で始まっていてどうしたらいいのか戸惑っていたの
そこで秀吉さんたちに出会って拾ってくれたの…。」
それから色々なことを話した
秀吉さんにお嫁さん宣言されてそのままらしい。
思い付きと勢いという形の人のようだ。
謙信様とはまた違う大将の人…
僕は信玄さんぐらいしかあったことが無い‥‥。
結姉は他にもあったことがあるらしい。
真田幸村とか織田信長とか…沢山の出会いをしたようだ。
僕も影越しなら会ったことがある。
「…あ、あのね…僕の…話も聞いてくれる?」
結姉は真剣な表情で僕の話を聞いてくれる。
今まで満月になると僕は呼吸が苦しくなる症状が出るのは知っているよね?
その原因が僕が月牙族だったから
何らかの理由で封印されていて満月が出るたびに覚醒させようと
封印から漏れ出し力が暴れた為に苦しくなったんだということを説明した。
そして月牙族がいるこの世界でついに弱まり切った封印がキレて
僕は覚醒したということを説明した…
結月「……」
話を終えるとしーんと静まり返る部屋の中。
ドクン…ドクンと僕の鼓動が大きく脈打つ音が響くようで身を固める
結姉に嫌われるのが怖い…
どんな表情をしているかなんて怖くて見れない…
正座している膝の上に手を乗せて握り拳を強く握り
結姉の反応を待つ…
結月「……ユキナ」
名前を呼ばれたかと思えば…身体を包み込む温もりにはっと顔を上げる
結月「…そっか、話してくれてありがとう」
優しい笑みを浮かべていた
結月「……ユキナ」
名前を呼ばれたかと思えば…身体を包み込む温もりにはっと顔を上げる
結月「…そっか、話してくれてありがとう」
優しい笑みを浮かべていた
結月「私はね…ユキナが月牙族だったとしても嫌いに何てならいよ?…だって…どんな姿でも今まで過ごしてきた日々に嘘偽りがないんだもん…
何があったって…ユキナが何者でも私とユキナは大切な家族だから…それだけは…忘れないで?」
何時もの優しい微笑みと温もりが僕のモヤモヤを払ってくれた
その夜は僕の部屋で寝ることになった。
お互いに隣に布団を引いて手をつないで眠った。
何と心地いいものだろうか…これが…家族の安心感なのだろうか?
僕は安らかに眠ることができた…。
≪‥‥きて‥‥‥きな‥‥≫
微かに聞こえる女性のか弱い声…。
この声は…どこかで聞いたことがあるような…
どことなく懐かしい気がした…。
≪‥‥やっと‥‥あえ‥‥た‥‥わたしの‥‥‥‥いと‥‥子≫
誰…?誰なの?‥‥
僕に語り掛けるのは…だれ?
≪…もうじき‥‥‥‥える≫
やはり途切れ途切れにしか聞こえない女性の声はやがて聞こえなくなっていく…。
待って!!貴方は誰なの?!
「…待って!!」
がばりと音を立てて上半身を起こす僕は片手を伸ばして誰かを掴もうとしていた。
しかしその手は空振りにあいゆっくりと深呼吸を繰り返した
汗が服にべたつく…かなり汗をかいていたようで
気持ちが悪い…。
隣を見ると結姉がまだ眠っていた。
「…何だったの…?今の…夢…?」
今まで見たことのないリアルな夢だった。
再び眠りにつこうとするも中々に寝付けずに僕は襖を開けて縁側に出て空を見上げると
夜空に満点の星空が輝いていた
神牙独特の満月が綺麗に見えた…
この世界に来て念願の結姉と合流することができた
でも…結姉は豊臣にいた…結姉は豊臣に帰ってしまうのだろうか?
そうしたら戦いの時に敵同士になる…。
「…やだな…」
目を閉じて自分の想いを夜空に捧げた
曲名は祈り結び
「……ユキナ?」
歌い終わると背後から声が聞こえてきた
「…ユキナ…?」
歌い終わり声が聞こえて振り返ると景持様が立っていた
「景持様!…どうしてここに?」
景持「今、業務が終わってこれから床に就こうとしたら
貴方の歌声が聞こえたので‥
…眠れないんですか?」
「…あ、…はぃ…悩みというわけではないんですけど
その‥‥変な夢を見て…眠れなくて…」
景持「…夢、‥‥ですか…?」
縁側に座っている僕の隣に腰を掛けて頭を撫でて景持さまは優しく微笑んで「大丈夫ですよ」と言ってくれる。
「それに結姉も怪我が治ったら豊臣に帰っちゃうんですよね?
近々戦が起こるって話も聞いてたから…敵側になったら嫌だなって思って‥‥」
景持「‥‥なるほど、そんなことでしたか…」
「そんなことって…大事なことじゃないですか!
僕は仮にも上杉の月牙族だし…それに謙信様たちには感謝をしているし恩もありますから!
僕は上杉のみんなを守りたい!でも結姉も守りたいんです!」
その決意の満ちた目をみて景持が少しだけ目を見開いた。
そしてすぐにクスリと微笑んだ
景持「なら…それでいいと思いますよ」
「…え?」
景持「確かに貴方は上杉軍に留まり、月牙族でもありますが
それは肩書です…貴方はそれ以前に彼女の妹でもあり家族でもあるんですから…
あなたのやりたいことをやればいいと私は思いますよ」
「でも…それでは、上杉の裏切りにはなりませんか?
結果的に豊臣軍を助けちゃったりしたら…」
景持「……謙信様たちもきっとわかっていると思いますよ
それにやたらとあなたの大切な家族がいる側の軍と敵側になるようなことはあまりなさらないと思います。
余程のことが無い限りは…ですけどね」
「…景持さま……僕は、誓います
僕は上杉軍に忠誠を誓う月牙族の一人として精一杯上杉に貢献できるように頑張ります
そして自分の翳した正義のために結姉を守り抜くことも誓います」
胸に手を当てて景持さまと向かい合う形で真剣に伝えた
自分の想いを…
景持「……天月 ユキナ
貴方が上杉軍に対し忠誠を誓われたこと胸に刻み精進するよう心掛けるように…
私から謙信さまにもお伝えしておきましょう‥‥」
「…はい!」
景持「‥‥クスッ)…今日はもう遅い
ゆっくりと休んでくださいね…明日もお仕事頑張ってください」
「おやすみなさい!景持様」
こうして僕は上杉軍に忠誠の誓いを立て姉を必ず守ることを胸に刻んだ。
信長「…ホォーあの娘が行方不明…そうか…フッ)」
織田信長が光秀から戦況の報告も兼ねて特別な血の力をもつ娘たちの報告を受けて意味ありげに笑った。
豊臣軍では街の復興のために力を注いでいた。
僕たちは上杉城に帰ってきた…
そこでは慌ただしく動いている薬師の人がいた。
どうやら結姉は無理をしてしまったらしく傷が開いてしまったらしい‥‥
ということで詳しい報告を受けに謙信様は景勝兄を呼び出したそうです。
僕はまだ謙信様の近くで隠れて様子をうかがっています。
…結姉この世界に来てから初めて見た…
変わっていないようで何より…姿を見てほっと安堵の溜息を吐く
景勝「申し訳ありません…僕の責任です…
父上から任されていたのに…僕が‥‥」
謙信様に頭を下げていた。
それを結姉が割って入る
結月「景勝君のせいじゃありません!」
景勝「…!‥‥っ」
謙信「‥‥もうよい…下がれ景勝…」
景勝兄は素直に従い出て言った
結月「私が安静にしてなかったから疵が…」
と言いかけたところで謙信様が静かに謝罪をする。
謙信「迷惑をかけたこと私の責任だ…」
結月「そんな…あぁ、あの景勝君は謙信さんに認めてもらえるように頑張っています!
どうかそれだけはわかってあげてください!」
不安そうに去る景勝を見つめながら結姉がいう。
謙信「…その傷…彼女が治したいと言っているのだが…」
結月「…彼女って?」
謙信「‥‥‥‥はぁ…」
中々出てこない僕を見かねたのか深いため息を吐いた。
謙信様のそばにいた景持様が声をかけてきた。
景持「…そこにいるのでしょう?…そろそろ顔を見せてあげたらいかがです?…ユキナ」
名前を言われて思わずびくりと身体が震える
結月「ユキナ…って…え?!」
恐る恐る前に足を踏み入れて顔を出してみる。
するとマジかで結姉を視るのは初めてで…思わず緊張してしまう
この空気で‥いうのか…なんて思いながら謙信様の隣に行く。
結月「…嘘…本当に…ユキナ…なの?」
口元に手を当てて涙目になりそうな表情をする結姉
やっぱり…僕嫌われたかな?
こんな人狼みたいなすがたしてるもんね…。
「…ぅん…久しぶり…だね?…結姉」
結月「ユキナ!」
結姉が僕を強く抱きしめた。
身体が震えているようだった…。
僕の姿が怖くて…震えてたんじゃ…ないの?
結月「良かった…ユキナにやっと会えた…
ずっと…心配してたんだよ?涙目)」
僕は震える結姉の身体をそっと抱きしめ返した
結月「良かった…ユキナにやっと会えた…
ずっと…心配してたんだよ?涙目)」
僕は震える結姉の身体をそっと抱きしめ返した
「…僕も…ずっと…会いたかった!」
溢れる涙が零れ落ちる。
景持に積もる話もあるだろうからと部屋に案内してくれた。
そこで初めて二人きりになった。
いきなり二人きりになったというのもあり久しぶりの再会というのもありどことなく気まずい雰囲気になり沈黙が続いた。
先に口を開いたのは結姉だった。
結月「本当に久しぶりだねユキナ元気‥だった?」
「‥ぅん…元気だった。結姉も元気そうでよかった」
結月「ユキナは…いつから上杉のみんなにお世話になってたの?」
「…うーんと…一年くらい前かな?何でか知らないけど僕は結姉よりも早く先に神牙に来ていたんだ」
結月「そんなに前から!?私はつい最近だったのに…」
「時間軸がずれていたのかもしれないね?」
結月「私‥ずっとユキナに会いたかった。この世界に来て戦が目の前で始まっていてどうしたらいいのか戸惑っていたの
そこで秀吉さんたちに出会って拾ってくれたの…。」
それから色々なことを話した
秀吉さんにお嫁さん宣言されてそのままらしい。
思い付きと勢いという形の人のようだ。
謙信様とはまた違う大将の人…
僕は信玄さんぐらいしかあったことが無い‥‥。
結姉は他にもあったことがあるらしい。
真田幸村とか織田信長とか…沢山の出会いをしたようだ。
僕も影越しなら会ったことがある。
「…あ、あのね…僕の…話も聞いてくれる?」
結姉は真剣な表情で僕の話を聞いてくれる。
今まで満月になると僕は呼吸が苦しくなる症状が出るのは知っているよね?
その原因が僕が月牙族だったから
何らかの理由で封印されていて満月が出るたびに覚醒させようと
封印から漏れ出し力が暴れた為に苦しくなったんだということを説明した。
そして月牙族がいるこの世界でついに弱まり切った封印がキレて
僕は覚醒したということを説明した…
結月「……」
話を終えるとしーんと静まり返る部屋の中。
ドクン…ドクンと僕の鼓動が大きく脈打つ音が響くようで身を固める
結姉に嫌われるのが怖い…
どんな表情をしているかなんて怖くて見れない…
正座している膝の上に手を乗せて握り拳を強く握り
結姉の反応を待つ…
結月「……ユキナ」
名前を呼ばれたかと思えば…身体を包み込む温もりにはっと顔を上げる
結月「…そっか、話してくれてありがとう」
優しい笑みを浮かべていた
結月「……ユキナ」
名前を呼ばれたかと思えば…身体を包み込む温もりにはっと顔を上げる
結月「…そっか、話してくれてありがとう」
優しい笑みを浮かべていた
結月「私はね…ユキナが月牙族だったとしても嫌いに何てならいよ?…だって…どんな姿でも今まで過ごしてきた日々に嘘偽りがないんだもん…
何があったって…ユキナが何者でも私とユキナは大切な家族だから…それだけは…忘れないで?」
何時もの優しい微笑みと温もりが僕のモヤモヤを払ってくれた
その夜は僕の部屋で寝ることになった。
お互いに隣に布団を引いて手をつないで眠った。
何と心地いいものだろうか…これが…家族の安心感なのだろうか?
僕は安らかに眠ることができた…。
≪‥‥きて‥‥‥きな‥‥≫
微かに聞こえる女性のか弱い声…。
この声は…どこかで聞いたことがあるような…
どことなく懐かしい気がした…。
≪‥‥やっと‥‥あえ‥‥た‥‥わたしの‥‥‥‥いと‥‥子≫
誰…?誰なの?‥‥
僕に語り掛けるのは…だれ?
≪…もうじき‥‥‥‥える≫
やはり途切れ途切れにしか聞こえない女性の声はやがて聞こえなくなっていく…。
待って!!貴方は誰なの?!
「…待って!!」
がばりと音を立てて上半身を起こす僕は片手を伸ばして誰かを掴もうとしていた。
しかしその手は空振りにあいゆっくりと深呼吸を繰り返した
汗が服にべたつく…かなり汗をかいていたようで
気持ちが悪い…。
隣を見ると結姉がまだ眠っていた。
「…何だったの…?今の…夢…?」
今まで見たことのないリアルな夢だった。
再び眠りにつこうとするも中々に寝付けずに僕は襖を開けて縁側に出て空を見上げると
夜空に満点の星空が輝いていた
神牙独特の満月が綺麗に見えた…
この世界に来て念願の結姉と合流することができた
でも…結姉は豊臣にいた…結姉は豊臣に帰ってしまうのだろうか?
そうしたら戦いの時に敵同士になる…。
「…やだな…」
目を閉じて自分の想いを夜空に捧げた
曲名は祈り結び
「……ユキナ?」
歌い終わると背後から声が聞こえてきた
「…ユキナ…?」
歌い終わり声が聞こえて振り返ると景持様が立っていた
「景持様!…どうしてここに?」
景持「今、業務が終わってこれから床に就こうとしたら
貴方の歌声が聞こえたので‥
…眠れないんですか?」
「…あ、…はぃ…悩みというわけではないんですけど
その‥‥変な夢を見て…眠れなくて…」
景持「…夢、‥‥ですか…?」
縁側に座っている僕の隣に腰を掛けて頭を撫でて景持さまは優しく微笑んで「大丈夫ですよ」と言ってくれる。
「それに結姉も怪我が治ったら豊臣に帰っちゃうんですよね?
近々戦が起こるって話も聞いてたから…敵側になったら嫌だなって思って‥‥」
景持「‥‥なるほど、そんなことでしたか…」
「そんなことって…大事なことじゃないですか!
僕は仮にも上杉の月牙族だし…それに謙信様たちには感謝をしているし恩もありますから!
僕は上杉のみんなを守りたい!でも結姉も守りたいんです!」
その決意の満ちた目をみて景持が少しだけ目を見開いた。
そしてすぐにクスリと微笑んだ
景持「なら…それでいいと思いますよ」
「…え?」
景持「確かに貴方は上杉軍に留まり、月牙族でもありますが
それは肩書です…貴方はそれ以前に彼女の妹でもあり家族でもあるんですから…
あなたのやりたいことをやればいいと私は思いますよ」
「でも…それでは、上杉の裏切りにはなりませんか?
結果的に豊臣軍を助けちゃったりしたら…」
景持「……謙信様たちもきっとわかっていると思いますよ
それにやたらとあなたの大切な家族がいる側の軍と敵側になるようなことはあまりなさらないと思います。
余程のことが無い限りは…ですけどね」
「…景持さま……僕は、誓います
僕は上杉軍に忠誠を誓う月牙族の一人として精一杯上杉に貢献できるように頑張ります
そして自分の翳した正義のために結姉を守り抜くことも誓います」
胸に手を当てて景持さまと向かい合う形で真剣に伝えた
自分の想いを…
景持「……天月 ユキナ
貴方が上杉軍に対し忠誠を誓われたこと胸に刻み精進するよう心掛けるように…
私から謙信さまにもお伝えしておきましょう‥‥」
「…はい!」
景持「‥‥クスッ)…今日はもう遅い
ゆっくりと休んでくださいね…明日もお仕事頑張ってください」
「おやすみなさい!景持様」
こうして僕は上杉軍に忠誠の誓いを立て姉を必ず守ることを胸に刻んだ。
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