結月side

信玄さんたちは無事に豊臣領を出ていった。
私は信玄さんから意外な朗報を聞かされてほっと一安心だった。
信玄≪結月お前の耳に入れておきたい情報がある

‥‥俺たちはな上杉領でお前の言っていたユキナという奴にあったことがある≫

結月「えっ？！それは本当ですか！？」
結月「それは本当ですか！？」
信玄「あぁ、間違いない俺も一度会ったからな」
結月「そう…ですか…よかった…」

結月は初めて一粒の涙を見せた…
信玄「っ！？」

結月「教えてくれてありがとうございます…
これまでで一番のいい知らせです」

ニコッと微笑む信玄さんは顔を赤くさせながら私に「あぁ」と答える

信玄「遅くなってすまない」

結月「いえ…あのあの子は元気そうでしたか？」
信玄「あぁ、初めは警戒されていたがな…すぐに懐いてくれた
元気いっぱいだったぞ…お前のことも心配していた早く会いたいと…」

そっか…よかった…ユキナもこの世界に来ていたんだ。
あの子が独りぼっちで泣いていたらどうしようって思って元気そうにしているということを聞いてほっと一安心したら涙が出てきてしまった。

結月「そうでしたか…私も早く会いたいです」

信玄「いつか俺達が合わせてやるからな」
結月「！はい、楽しみにしています道中お気をつけて」

信玄は自分の馬に乗り「おう」と答えた

背を向けて馬を走らせる
信玄「結月！何か困ったことがあればいつでも呼びな
必ず助けに行くぞ！」

秀吉「大丈夫？結月…信玄に何を言われたの？」
酷いことを言われたと心配してくれたのだろうか
秀吉さんが隣に立って顔をのぞかせていた

気が付けば私はまた安どの涙を流していた
私は涙を拭いながら答える

結月「大丈夫です！これはうれし涙です」
半兵衛「うれし涙って？」

結月「はい、妹の安否がわかったので…安心して…」
秀吉「どいうこと？」
結月「信玄さんが言うのには，妹は上杉城でお世話になっているようです…
戦の際にあったことがあると…信玄さんが言っていました
名前はユキナと名乗っていて私にそっくりだったと」

秀吉「…へぇ、そうだったんだ。よかったね！と言いたいところだけどそれは信頼できる情報かな？」

結月「信玄さんはあんなところで嘘を言う人ではないと思います…あの目は真剣でしたから」

秀吉「そっか…会えるといいね」
結月「はい！」


城へと戻る前に私は空を見上げて同じ空の下にいるであろう妹に向けて

必ず会いに行くねと誓いを立て城へ戻った。