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3話:武田バスケット
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ある日の朝朝食を食べ終えた結月は秀吉を呼び止めて
自分が異世界から来たこと、自分の妹もこの世界に来ている可能性があるということを説明し嫁になる話は断ったのだが…
秀吉は異世界から来たことは信じるでも嫁にするのをあきらめたわけじゃないと結月にいった
結月は驚きのあまりに声を上げる
結月「えっ!?」
秀吉「決めたあんたを元の世界に帰りたくないって言わせるのが俺の目標…!それに…あんたの妹さんもしこの世界にいるんだったら情報がはいるかもしれないし案外近くにいるのかもしれないしね!
もし見つけたら妹うさんも俺達で保護してあげるからさ」
とウィンクをしながら笑顔で答える秀吉に困惑の色を隠せない結月
二人の話が一区切りしたところで半兵衛が慌てた様子でこちらにやってきたどうやら客人がやってきたようで
結月たちは門の前にやってきた。
ギィイ
?「武田軍の高坂昌信と申します…。お目道理叶い感謝します」
秀吉「こちらこそあんたみたいな名高い武将に来てもらえるなんて嬉しいよ」
と答えると昌信は口角を上げて微笑み返す
昌信「ふふ…光栄です…」
秀吉「でも、突然贈り物だなんて驚いたな…なに?結婚祝いとか?」
と冗談交じりで言う秀吉
結月「え?!」
昌信「そんなところです…」
そして昌信は贈り物の目録を見せた。
利家「目録に書いてあるものこれで全部じゃないよな?」
昌信「これはほんの一部です残りは近くの寺に…」
秀吉「なるほど…ちなみに武将で来ているのはあんた一人?」
昌信「いいえ。山県昌景、内藤昌豊、馬場信春」
豊臣軍のみんなが驚きの声を上げ半兵衛がちょっと待ってと声を出し円を書くようにして話し合いを始める
半兵衛「信玄の筆頭家臣ばかりだよ!?」
結月「信玄?」
半兵衛「武田信玄、武田軍の総大将だよ!」
官兵衛「何もないわけがない」
三成「罠です」
利家「どうする?」
家臣たちが不安の声を上げる
秀吉「どうするって…決まっているじゃない!ね?」
と結月に声をかける結月は「はい?」と首をかしげたのもつかの間
結月を抱き上げて秀吉はさっそうと馬に乗り他の武将が待つという寺を目指して走り出す
三成「まて!」
利家「おもしれぇー!俺も行くぜ」
半兵衛「僕も!…でも秀吉さま何処の寺か知ってるのかな?」
それを聞いて苦笑いしながら昌信が案内をすると申し出る。
結月たちは昌信たちに案内され近くの寺へやってくると
馬場信春と山県昌景が稽古をしていた。
稽古に一区切りがついたところで昌信が二人に声をかける
昌信「昌景…信春さん」
二人が声がした方へ振り返ると意味ありげに口角を上げて口にする
信春「ほぉー…その娘が「結月」か」
もう既に武田軍には結月の情報が知れ渡っているとみた秀吉、半兵衛、利家が結月を守るように前に庇いながら警戒していると背後から声が聞こえて利家が驚きの声を上げる
?「あのぉー」
利家「うわっ!?」
半兵衛「あはは!利家の怖がり」
利家「んなんじゃねぇ」
昌信「こら、昌豊・・気配消して後ろに立たないでよ
怖がらせちゃだめでしょう?」
と子供に叱るような口調で話すと困った顔をしながら昌豊が小さく答える
昌豊「…別に、消してるわけじゃあ…ないんですけどね」
と話しているところに寺の障子が勢いよく開いて一人の人狼が現れた
がらっ
?「なんだ!お前ら‥随分楽しそうだな」
と大きな声が響く。
その声の主を見て利家が「まじかよ」と呟く
秀吉「これはこれは、総大将自らお越しいただけるなんて聞いてないな‥‥」
?「そうか?悪りぃ…」
結月「…えっと」
と名前がわからない新たな人物に困惑していると昌景が結月に声を上げる
昌景「知らないのか!?武田信玄さまだぞ!!」
結月「えっ!?武田信玄‥‥さん?」
信玄「あはは、そう身構えんな!どうだ?皆で酒でも」
と宴会の席に誘われた結月たちは
向かい合うようにして食事や酒を楽しんでいた。
利家は酒と聞いて豪快に飲んですぐに酔いつぶれ結月に絡んだ
それを秀吉が引き離すと半兵衛に泣きついた。
昌信「お気に召したようでよかったです」
昌景「うちのところは料理も酒もうまいんだぜ!」
結月はこれまで静かにしていたのだがどうしても信玄たちの耳が気になるようでその視線に気づいた信玄が結月に声をかける
信玄「ん?何だ…もしかして人狼みるの初めてか?」
結月「え?人狼?」
昌信「月牙族ですよ」
結月「月牙族って吸血鬼だけじゃないんですね?」
昌景「本当に何も知らねぇんだな!どこの箱入り娘だよ!?」
と声を上げたのを隣にいた信玄が彼の頭に手を置きぐりぐりと強めに撫でた後
信玄「こら!あんまり怖がらせんな」
と叱る
信春「すまんな、昌景はこの通り女の柔肌も知らぬ初心な男ゆえ…どうか許してやってほしい…」
結月「いえ…」
昌景「な、別にそんなの知らなくたって」
とそっぽを向いた
信玄side
俺は秀吉のところに異国の娘がやってきたという情報を得てどんな奴か見てみたいというのもあり秀吉のところへ押しかけた。
結月という女の子はとても大人しく純粋な子だった。
どことなく初めて会ったあいつに似ているなと思った。
あいつ…そう俺が謙信に戦いを挑んだ時にあった
あの小さな太陽のように笑うあの小さな女の子‥ユキナだ。
彼女も異国から来たらしい服装をしていたようで謙信が保護したそうだ。
あいつらしいと言えばあいつらしいが、あのことはもっと別の場所で会いたかったものだ…そんなことを思いながらも彼女結月と食事を共にする。
人狼を見るのが初めてらしい結月に耳を触ってみるか?と聞くと
秀吉がつまらなそうに「ふぅーん、それがあんたの手口か」と呟く
結月「…手口って…」
信玄「気にするな」
俺は何もしないという意味を込めてそう伝えると
秀吉は半兵衛に結月を離れさせるように声をかける
酔っ払った利家とも一緒に…
三人が部屋を出た後で秀吉が真面目な顔つきになり本題をたずねてきて俺はふっと笑った…。
信玄side end
秀吉は結月を外に連れ出すようにいうと半兵衛は酔っ払った利家と共に外に鈴身に出た
秀吉は真剣なまなざしで信玄たちに本題を切り出した
秀吉「‥‥それで?本題は?ただ酒っていうわけじゃあないんだろう?」
信玄の本題は同盟を結ばないかということだった。
同盟の理由…それは
武田軍もまた結月の血の力を知り織田軍がそれを狙っているという情報が入ったからだ。
もし万が一にも織田軍の手に渡ってしまえば
その力を利用して天下統一を成し遂げようとするだろう。
それは武田軍の民にも危機が晒されるということだ
幸い豊臣秀吉は織田信長を打ち取ろうと執着していることを知っているから織田軍を倒すのにも協力をしようということだった。
秀吉はその話に耳を傾けてしばらく考えたがそれを断った
意外な返事に昌景が声を上げるがそれを止める信玄
秀吉は織田信長を打ち取るのは俺だと強いまなざしで答える
そして結月を守るのも俺だと…。
それを聞いて信玄は答えがわかっていたかのように口角を上げる
信玄「‥‥フッ)…そうか」
昌豊「信玄様お話し中に申し訳ありませんお話が…」
昌豊が慌てた様子で信玄に声をかけると
信玄に続き信春達も外へと出ると結月がその場にいた。
昌豊の話では昌豊が酒の準備をしている時に結月が水が欲しいと声をかけると驚きの声を上げた昌豊。
昌豊と共に水の入った瓶を探していると傍に筒状のものが置かれてこれは何かと聞こうとしたところでバランスを崩してしまった結月は昌豊に支えられるもその拍子に筒状のものがこぼれていた
その中身は信玄の発作を和らげる丸薬だったのだ。
大事なものを駄目にしたと察した結月も共に謝るために信玄たちの元に来たのだ。
何故あんな場所に置いてあったのかそれをぽつりと零した昌豊に信玄は気にスンナと声をかける
信玄「…それに…あそこにそれを置いたのは俺だしな」
と苦笑いしながら答える信玄に,昌信が「信玄様?」と笑顔で声をかける。その目が笑っていないのをみて薬を飲みたくなくて隠したことに信玄は「悪い」と反省したようだ。
大事なものであったのではないかと危惧する結月に「ただの栄養剤」だと答えた。
また作り直すにしても材料が無いということで明日集めるはずだったが今からやることになった。
手伝いを申し出た結月に驚き丁重に断ろうとしたが
手伝いたいという強いまなざしに負けて手伝いを受け入れた
昌影と共に薬草を探すことに‥‥。
信玄たちは寺で待つことにした。
昌信「本当に彼女たちに任せてよかったのですか?」
信春「本来丸薬のことは俺達しか知らない情報だからな」
信玄「なに、心配いらないさ…ごほっごほっ」
信春達「「信玄様!?」」
急に咳込む信玄に発作が起きたのかと声を上げる
信玄「大丈夫だ…ちょっとむせただけだ…。」
と苦笑いしながら答える。
信春「信玄…頼むぞ。今お前に倒れられたら困る」
信玄「あぁ、俺の身体が…どこまでもってくれるかわからないが
俺もそう易々とくたばるわけにはいかねぇからな」
昌豊「そういえば…あの子のこと彼女に伝えたんですか?」
信玄「ん?‥‥あぁ、「ユキナ」のことか?」
昌豊「…えぇ」
信玄「…いいや、まだ言っていない…。」
昌豊「よろしいので?」
信玄「ちゃんと伝えてあげたいが…伝えた方がいいのか悩んでてな…。」
信春「教えてやったらいいんじゃないか?ユキナだってまだあの様子では豊臣軍に結月がいることを知らないだろうし…
あの子もずいぶんと心配していたからな
本当にこの世界にいるのか、自分は独りぼっちなのかってな」
信玄「‥‥結月も同じ思いだろうか?」
昌豊「えぇ、彼女もあのこと同じように純粋で優しい子ですから安否を気にしていると思います」
自分が異世界から来たこと、自分の妹もこの世界に来ている可能性があるということを説明し嫁になる話は断ったのだが…
秀吉は異世界から来たことは信じるでも嫁にするのをあきらめたわけじゃないと結月にいった
結月は驚きのあまりに声を上げる
結月「えっ!?」
秀吉「決めたあんたを元の世界に帰りたくないって言わせるのが俺の目標…!それに…あんたの妹さんもしこの世界にいるんだったら情報がはいるかもしれないし案外近くにいるのかもしれないしね!
もし見つけたら妹うさんも俺達で保護してあげるからさ」
とウィンクをしながら笑顔で答える秀吉に困惑の色を隠せない結月
二人の話が一区切りしたところで半兵衛が慌てた様子でこちらにやってきたどうやら客人がやってきたようで
結月たちは門の前にやってきた。
ギィイ
?「武田軍の高坂昌信と申します…。お目道理叶い感謝します」
秀吉「こちらこそあんたみたいな名高い武将に来てもらえるなんて嬉しいよ」
と答えると昌信は口角を上げて微笑み返す
昌信「ふふ…光栄です…」
秀吉「でも、突然贈り物だなんて驚いたな…なに?結婚祝いとか?」
と冗談交じりで言う秀吉
結月「え?!」
昌信「そんなところです…」
そして昌信は贈り物の目録を見せた。
利家「目録に書いてあるものこれで全部じゃないよな?」
昌信「これはほんの一部です残りは近くの寺に…」
秀吉「なるほど…ちなみに武将で来ているのはあんた一人?」
昌信「いいえ。山県昌景、内藤昌豊、馬場信春」
豊臣軍のみんなが驚きの声を上げ半兵衛がちょっと待ってと声を出し円を書くようにして話し合いを始める
半兵衛「信玄の筆頭家臣ばかりだよ!?」
結月「信玄?」
半兵衛「武田信玄、武田軍の総大将だよ!」
官兵衛「何もないわけがない」
三成「罠です」
利家「どうする?」
家臣たちが不安の声を上げる
秀吉「どうするって…決まっているじゃない!ね?」
と結月に声をかける結月は「はい?」と首をかしげたのもつかの間
結月を抱き上げて秀吉はさっそうと馬に乗り他の武将が待つという寺を目指して走り出す
三成「まて!」
利家「おもしれぇー!俺も行くぜ」
半兵衛「僕も!…でも秀吉さま何処の寺か知ってるのかな?」
それを聞いて苦笑いしながら昌信が案内をすると申し出る。
結月たちは昌信たちに案内され近くの寺へやってくると
馬場信春と山県昌景が稽古をしていた。
稽古に一区切りがついたところで昌信が二人に声をかける
昌信「昌景…信春さん」
二人が声がした方へ振り返ると意味ありげに口角を上げて口にする
信春「ほぉー…その娘が「結月」か」
もう既に武田軍には結月の情報が知れ渡っているとみた秀吉、半兵衛、利家が結月を守るように前に庇いながら警戒していると背後から声が聞こえて利家が驚きの声を上げる
?「あのぉー」
利家「うわっ!?」
半兵衛「あはは!利家の怖がり」
利家「んなんじゃねぇ」
昌信「こら、昌豊・・気配消して後ろに立たないでよ
怖がらせちゃだめでしょう?」
と子供に叱るような口調で話すと困った顔をしながら昌豊が小さく答える
昌豊「…別に、消してるわけじゃあ…ないんですけどね」
と話しているところに寺の障子が勢いよく開いて一人の人狼が現れた
がらっ
?「なんだ!お前ら‥随分楽しそうだな」
と大きな声が響く。
その声の主を見て利家が「まじかよ」と呟く
秀吉「これはこれは、総大将自らお越しいただけるなんて聞いてないな‥‥」
?「そうか?悪りぃ…」
結月「…えっと」
と名前がわからない新たな人物に困惑していると昌景が結月に声を上げる
昌景「知らないのか!?武田信玄さまだぞ!!」
結月「えっ!?武田信玄‥‥さん?」
信玄「あはは、そう身構えんな!どうだ?皆で酒でも」
と宴会の席に誘われた結月たちは
向かい合うようにして食事や酒を楽しんでいた。
利家は酒と聞いて豪快に飲んですぐに酔いつぶれ結月に絡んだ
それを秀吉が引き離すと半兵衛に泣きついた。
昌信「お気に召したようでよかったです」
昌景「うちのところは料理も酒もうまいんだぜ!」
結月はこれまで静かにしていたのだがどうしても信玄たちの耳が気になるようでその視線に気づいた信玄が結月に声をかける
信玄「ん?何だ…もしかして人狼みるの初めてか?」
結月「え?人狼?」
昌信「月牙族ですよ」
結月「月牙族って吸血鬼だけじゃないんですね?」
昌景「本当に何も知らねぇんだな!どこの箱入り娘だよ!?」
と声を上げたのを隣にいた信玄が彼の頭に手を置きぐりぐりと強めに撫でた後
信玄「こら!あんまり怖がらせんな」
と叱る
信春「すまんな、昌景はこの通り女の柔肌も知らぬ初心な男ゆえ…どうか許してやってほしい…」
結月「いえ…」
昌景「な、別にそんなの知らなくたって」
とそっぽを向いた
信玄side
俺は秀吉のところに異国の娘がやってきたという情報を得てどんな奴か見てみたいというのもあり秀吉のところへ押しかけた。
結月という女の子はとても大人しく純粋な子だった。
どことなく初めて会ったあいつに似ているなと思った。
あいつ…そう俺が謙信に戦いを挑んだ時にあった
あの小さな太陽のように笑うあの小さな女の子‥ユキナだ。
彼女も異国から来たらしい服装をしていたようで謙信が保護したそうだ。
あいつらしいと言えばあいつらしいが、あのことはもっと別の場所で会いたかったものだ…そんなことを思いながらも彼女結月と食事を共にする。
人狼を見るのが初めてらしい結月に耳を触ってみるか?と聞くと
秀吉がつまらなそうに「ふぅーん、それがあんたの手口か」と呟く
結月「…手口って…」
信玄「気にするな」
俺は何もしないという意味を込めてそう伝えると
秀吉は半兵衛に結月を離れさせるように声をかける
酔っ払った利家とも一緒に…
三人が部屋を出た後で秀吉が真面目な顔つきになり本題をたずねてきて俺はふっと笑った…。
信玄side end
秀吉は結月を外に連れ出すようにいうと半兵衛は酔っ払った利家と共に外に鈴身に出た
秀吉は真剣なまなざしで信玄たちに本題を切り出した
秀吉「‥‥それで?本題は?ただ酒っていうわけじゃあないんだろう?」
信玄の本題は同盟を結ばないかということだった。
同盟の理由…それは
武田軍もまた結月の血の力を知り織田軍がそれを狙っているという情報が入ったからだ。
もし万が一にも織田軍の手に渡ってしまえば
その力を利用して天下統一を成し遂げようとするだろう。
それは武田軍の民にも危機が晒されるということだ
幸い豊臣秀吉は織田信長を打ち取ろうと執着していることを知っているから織田軍を倒すのにも協力をしようということだった。
秀吉はその話に耳を傾けてしばらく考えたがそれを断った
意外な返事に昌景が声を上げるがそれを止める信玄
秀吉は織田信長を打ち取るのは俺だと強いまなざしで答える
そして結月を守るのも俺だと…。
それを聞いて信玄は答えがわかっていたかのように口角を上げる
信玄「‥‥フッ)…そうか」
昌豊「信玄様お話し中に申し訳ありませんお話が…」
昌豊が慌てた様子で信玄に声をかけると
信玄に続き信春達も外へと出ると結月がその場にいた。
昌豊の話では昌豊が酒の準備をしている時に結月が水が欲しいと声をかけると驚きの声を上げた昌豊。
昌豊と共に水の入った瓶を探していると傍に筒状のものが置かれてこれは何かと聞こうとしたところでバランスを崩してしまった結月は昌豊に支えられるもその拍子に筒状のものがこぼれていた
その中身は信玄の発作を和らげる丸薬だったのだ。
大事なものを駄目にしたと察した結月も共に謝るために信玄たちの元に来たのだ。
何故あんな場所に置いてあったのかそれをぽつりと零した昌豊に信玄は気にスンナと声をかける
信玄「…それに…あそこにそれを置いたのは俺だしな」
と苦笑いしながら答える信玄に,昌信が「信玄様?」と笑顔で声をかける。その目が笑っていないのをみて薬を飲みたくなくて隠したことに信玄は「悪い」と反省したようだ。
大事なものであったのではないかと危惧する結月に「ただの栄養剤」だと答えた。
また作り直すにしても材料が無いということで明日集めるはずだったが今からやることになった。
手伝いを申し出た結月に驚き丁重に断ろうとしたが
手伝いたいという強いまなざしに負けて手伝いを受け入れた
昌影と共に薬草を探すことに‥‥。
信玄たちは寺で待つことにした。
昌信「本当に彼女たちに任せてよかったのですか?」
信春「本来丸薬のことは俺達しか知らない情報だからな」
信玄「なに、心配いらないさ…ごほっごほっ」
信春達「「信玄様!?」」
急に咳込む信玄に発作が起きたのかと声を上げる
信玄「大丈夫だ…ちょっとむせただけだ…。」
と苦笑いしながら答える。
信春「信玄…頼むぞ。今お前に倒れられたら困る」
信玄「あぁ、俺の身体が…どこまでもってくれるかわからないが
俺もそう易々とくたばるわけにはいかねぇからな」
昌豊「そういえば…あの子のこと彼女に伝えたんですか?」
信玄「ん?‥‥あぁ、「ユキナ」のことか?」
昌豊「…えぇ」
信玄「…いいや、まだ言っていない…。」
昌豊「よろしいので?」
信玄「ちゃんと伝えてあげたいが…伝えた方がいいのか悩んでてな…。」
信春「教えてやったらいいんじゃないか?ユキナだってまだあの様子では豊臣軍に結月がいることを知らないだろうし…
あの子もずいぶんと心配していたからな
本当にこの世界にいるのか、自分は独りぼっちなのかってな」
信玄「‥‥結月も同じ思いだろうか?」
昌豊「えぇ、彼女もあのこと同じように純粋で優しい子ですから安否を気にしていると思います」