景持「彼女は子供らしくない口調をしていて、怪しいとは思っていましたが，一緒に過ごして行くうちに子供なんだなと思いましたね」


謙信「そうだな、甘え方を知らぬ純粋な子供

大人の愛情など、理解できる歳でもないからな」

今までの生活の出来事を思い出しながらシミジミに思いそれぞれの感想を口にする。

景持「そういえば、謙信様聞きましたか？

豊臣軍に今異国の娘が来ていることを」

謙信「・・・あぁ、報告は受けている

なんでも、彼女の血には覚醒の力があるとな」

景家「なんと！もしかして、神巫女様と同じ？！」
謙信「この情報を手にすれば各軍も黙ってはいないはずだ」

景持「そうですね、織田軍に渡ればまた、厄介になるのは、間違い無いですし織田軍も何かしらの行動を取ると」

謙信「・・・・今は事の成り行きをみて、判断せねばな。あの子のためにもな」

謙信は、リンゴを取りに行っていた戻ってきた景勝や兼続の元に駆け寄り仲良くリンゴを食べるユキナを見つめた。


翌日豊臣軍の元に武田軍が、進軍したという情報を得た。

まさか、あの信玄も覚醒の力を狙って？！
と景勝たちが、騒いでいたが戦をしている様子がなかった

もしかすれば、同盟を組もうとしているのかもしれんな。

確か、総大将の秀吉は織田信長の首を狙っていたからな。それを利用して組む可能性もある


この先、大きな戦が始まるやもしれんな。

謙信sideend

そのころ豊臣軍にいる結月は段々と神牙の生活に慣れ始めて
心に少しだがゆとりが生まれ始めたころ…。

ただ一つだけ心残りがあった…

そう唯一の家族であるユキナの安否についてだ。
ユキナはまだ10歳ぐらいの子供
もし誰も知らない異世界にまだ一人で彷徨っているのだとしたら
最悪の場合死んでしまっているのかもしれない

一人になるとそんな不安がこみ上げてきて
嫌な方向へと思考が言ってしまう。

秀吉たちも結月の家族でもあるその子供の情報を探っているのだが一方的に情報は見つかってはいない状態である。

そんな中民の人たちが盗賊に攫われたという情報が入った秀吉たちは民を助けるために水攻めという大胆な策を考えた

三成の絶妙な作戦を遂行させ見事に民を救い盗賊を捕縛できたことに喜びを得ていた。

そして三成は結月の立場はどうするなどの話し合いを持ち掛けてくると秀吉は「俺の嫁にする」と、とんでもないことを言い出したのだ。
その話は考えさせてほしいと保留にさせて色々考えた結月が出した答えは？