ユキナがやってきて３日が過ぎたころ
怪我の治りも早く落ち着いてきたので景持が買い物に行こうと提案をしてきた。

この世界にやってきてから上杉城を出たことのないユキナにとって気分転換にもなるしいいきっかけとなるということで
謙信にあらかじめ許可をもらっていた景持はユキナの手を引き
城下町へと足を踏み入れた。

買い物というのはユキナの衣類がないために
それの調達と日常生活において必要なものなどを買う予定だそうだ

初めての町で目をキラキラさせるユキナに微笑ましく見守りながらはぐれると危ないからと手をつないで歩いて目的のものを買い求めた。

呉服屋

店主「おや、影持さまいらっしゃいませ…今日は何をお買い求めで？」

景持「こんにちわ、今日はこの子の似合う着物を買いに来たんです」

店主は「ん？」と首をかしげて目線を下にやると景持の足の後ろからひょっこりと顔を出したユキナをみて

驚いたりはしたもののおやおやと孫を見るような目で笑顔を向けた

「こ、こんにちわ」

店主「こんにちわニコッ)景持さまのご息女ですか？」
景持「！？…御冗談を彼女は謙信様に保護された大事な客人ですよ…ほら挨拶をなさい」

「僕はユキナといいます‥‥初めまして」

とぺこりと頭をさげる。

店主「しっかりしたお嬢さんじゃ…おい、八重」
八重「はい」

店主「この子の着物を着させてやってくれんかの？」

八重「まぁ可愛らしいお嬢さんね貴方お名前は？」

「ユキナ！10歳です」

景持「この子に会うものをお願いできますか？」
八重「はいお任せください…ではこっちへおいで？」

店主の妻である八重は笑顔でユキナの着物を選びに手をつないで向かった。

しばらくして彼女たちが戻ってきた。
八重「お待たせしましたーこれなんかどうでしょう？」

淡い青色の着物に黄色の花びらが付いてる着物だった。
景持「おや、よく似合っていますね…どうですか？」
「うん！すごくかわいいの！でもね景持さまが選んだものを着たい！…だめ？」

不安そうに首をかしげながら上目で尋ねる仕草に驚きで目を見開いたがくすりと笑い私でよければと答えて。

その今着ている服と赤と白の巫女のような着物が目に入り
それを選んで着させてもらうと
神社の巫女さん姿と変わり彼女もとても気に入っていたため
それを買って終わった。

城へ戻るとそれぞれ可愛いとか似合っているなどの感想を述べて嬉しそうにしていた。