目を覚ますとシンドリアの国についていた。
ジャーファルさんにより色々聞かされていた。

僕が暴走してから5日間も目が覚めていないとか
アリババ君が友を救ったが亡くなってしまったとか
アラジンが新しい力で民を救ったとか…

暫くの間はバルバットの復旧に力を添えていたとか
でも煌帝国の軍隊が押し寄せてきて
アリババ君たちを護るためにシンドリアに逃げてきたのだとか…。

「…そう、…ですか」

皆が大変なときに僕は呑気に寝ていただけ
僕は役立たずだな…

友達が悲しんで困っている時に僕は…何にも…できないなんて‥‥

「‥‥アリババ君たち…は？」

ジャーファル「アリババ君は、初めこそは荒れていましたが…今は大分落ち着いているようです」

アラジンは魔法使いに修行を見てもらっているらしい
モルジアナも同じファナリスである人に修行をしてもらっていてみんな前に進んでいるらしい。

「‥‥僕…役立たずですね…」

自傷気味に笑ってみる。
ジャーファル「‥‥何故、そう思うのですか？」

「友達が困っている時に僕は…何にもしてあげられずにただ、眠っていただけなんて…

僕に大いなる力が秘められていても…
何も‥‥できない」

そうソロモン王の鍵の持ち主だと騒がされていても
所詮僕は何もできないただの子供なんだ。

こんな調子では世界どころか友達さえ救うことすらできない‥‥。


ジャーファル「‥‥そんなことはありませんよ」

俯いて悔しさを紛らわしていると急に感じた温もりからジャーファルさんが抱きしめているのだとわかる。