・・彼は・・人間？
人の顔をしていた・・・本の中に埋もれていたからわからなかった←

それに心配って・・ぼく貴方とは初対面のはずだけど・・
僕が首をかしげていると・・
それを察したのか応えてくれた

?「あぁ・・失礼・・ここは煌帝国の王宮です。そしてここは私の部屋です。

君は三日ぐらいまえに王宮の中庭に倒れていたのを私と兄王様が見つけて、

介抱をしていたのです具合はどうですか？」

「・・・あっ・・すみません・・助けてくれて？

ありがとうございます・・もうよくなりました・・って・・三日？！」

？「・・？はい・・」

どいうことだろうか？アモンを攻略してから三日経つってことだよね？！


・・それにアラ兄やアリババお兄ちゃんがいない？！

「あの・・」
？「はい？」

「他に子共２人みませんでしたか？蒼い髪をした少年と金髪の青年なんですけど・・」


？「いえ・・中庭にいたのは貴方一人だけでしたよ？」

「・・そう・・ですか・・」

別々のところに飛ばされてしまったのか・・・

グギュルルルる
僕のお腹が鐘を鳴らした・・・・
僕は恥ずかしさのあまり赤面して俯いた。

「/////っ・・・」
？「クスクス)そうでしたね・・貴方は三日間飲まず喰わずでしたから

さぞお腹をすかせていることでしょう・・今朝食を用意させますね・・」

「あっ・・貴方の名前は？」

？「そうでしたね・・まだ名乗っていませんでした

私は煌帝国の第二皇子練・紅明といいます貴方は？」

「名乗り遅れました・・僕は雪奈といいます」

紅明「まだ１０にも満たしていないようですが・・幼いのにしっかりとしていますね。

よろしくおねがいしますニコッ)」

「はい！ニコッ)」

紅明さんは「とりあえず兄王様に報告に行きます戻ってくるまで食べて待っててください」

と言い残して部屋から出て行ってしまった・・。
僕はとりあえず窓をあけて外の空気を吸った・・・

「ふぅ・・・なんか色々なことがありすぎて・・疲れがたまってたのかな・・

三日間寝続けるなんて・・」

そのときコンコンとノックが聴こえた。
「はい？」

「失礼します朝食をお持ちしました」

といってこの王宮の侍女なのだろうかガチャリと扉を開けて、たくさんの料理や果物を持ってきてくれた。

「すみません・・朝から・・僕のために・・」

侍女「いえ・・大丈夫です・・お身体はもう大丈夫なのですか？」


「はい・・三日間寝てたことに自分でも驚きました」

侍女「クスッ)そうですか果物なども用意していますのでどうぞ召し上がってください」

「ありがとうございます。お言葉に甘えていただきます

パクッ)・・・モグモグ)ゴックン)！！・・・

食べたことない味ですがとてもおいしいです」

侍女「お口にあって嬉しいですわ」

その頃紅明は兄王様という兄の部屋に向かっていた。
コンコンとノックをすれば「入れ」と低い声が聞こえた

紅明「失礼します・・兄王様・・彼女が今目覚めました。」
？「ほう・・それでどこにいるんだ？」

紅明「今私の自室で朝食を取られています。三日間飲まず喰わずでしたからお腹すいていたようで・・」

？「そうか・・なら食べ終わったあと俺の部屋に連れて来い」

紅明「承知いたしました・・では失礼します」


パタンと扉を閉めて一人になった彼は・・

読んでいた巻物を閉じてフイに笑みを零した


？「フッ)・・ようやく目が覚めたか・・

「ソロモン王の鍵の持ち主」よ・・

俺はおまえのことが知りたい・・

すべての真実を・・・クックックッ)」

考えるだけでも俺の興奮は収まらなかった。

？「さぁ・・速く来いニヤリ)」

真実を知りたいという彼の目は獲物を狩るような目をしていた。

そして彼の呟きは誰もいない一人きりの彼の部屋に広く響き渡った。
そのとき食べていた彼女が身震いしたのは誰も知らない・・。

「ゾクッ)・・・！？」

侍女「・・？どうかしましたか？」
「・・いえ・・ちょっと・・寒気がしただけですから・・汗)」


侍女「大変！医者に見てもらいましょう」

「あっ・・いや・・そいう意味じゃなくて・・なんていうか・・ボソッ)

身の危険を感じた気がする」

侍女には僕の最後の呟きは聴こえなかったのか首を傾げていた・・。

「ふぅ・・ごちそうさまでした」
侍女「お粗末さまです」
「おいしかったですよ」

侍女「フフッ)ありがとうございます。

料理長にもそのお言葉を伝えておきますね」
「いえ・・」

ようやく食べ終えた頃紅明さんが帰ってきた。

紅明「どうでした？お食事のほうは・・」

「とてもおいしかったです！ニコッ)
こんなおいしい料理初めて食べました」

紅明「クスクスッ)

喜んでいただけてよかったです。

ああ、そう兄王様がお会いしたいということでしたので今からそこへ行きましょう」

「兄王様？」