私は‥‥闇に住まえるもの

人間ではない‥‥




悪魔だ


悪魔は人に平気で騙し魂を食らう化け物

だから人間は悪魔を嫌う。




悪魔は悪だ‥‥と人間が私たちを蔑んだ目で見ている。


それはいつものことだと思う。


悪魔にも上下関係がある


力があるもの血縁なんかが強いものの命家の命令には逆らえない‥‥


逆らえば死を意味しているからだ‥‥。


私は時々空を見上げては大空を羽ばたく小鳥たちを見て羨ましく思う‥‥



私もあの鳥たちのように自分の翼で大空を自由に飛びたい‥‥と。


死に怯える恐怖から逃れたいと‥‥


そして人間でありたいと‥‥



偉大なる悪魔が人間になりたいなんてとバカにするやつが殆どだ‥‥。


悪魔の誇りを忘れ人間になりたいなんて愚か者のすることだと‥‥


私の両親が殺されて孤独になった私を拾ったのがアーロンド家の当主と息子だった。

魔界を統べるために禁断のグリモワールを手に入れろと息子であるレム様に命令し

部下のメィジ・ウリエ・シキ…そして奴隷当然の私も含めて五人は人間になりすまし


人間界へ趣きグリモワ―るのありかを探すために人間が沢山集まる四皇學園へもぐりこんだ。




そして‥‥ある日‥‥


私は彼女と出会った‥…。



彼女との出会いが私の運命を大きく変えたことを‥‥



この時はまだ知る由もなかった。