キールside

それじゃあ行くわよ？とアラスカに声をかけると小さくうなずいて私の腰にしがみついた。

アラスカは高校生であり組織に入ってわずかな期間でコードネームをもらうほどの実力者である。

彼の素顔をみるとよく私が仕事しているアナウンサーのニュースにも出ていた工藤新一‥‥高校生探偵によく似ていた。
今現在は行方不明みたいだけど‥‥。

彼は双子の兄の「工藤 優希」君というらしい。
こんな子供にまで犯罪の手に染まってほしくない‥‥

下手な行動すればこちらがNOCということがバレてしまう
それだけは避けたい‥‥

でも一般人を守れないこの状態にモヤモヤを持ちながら一緒に行動する。

ジンの指示した配置にそれぞれついた
ウォッカ「よぉしあとはキールとアラスカ待ちだな」
ベルモットがジンたちにノイズがうるさいと指摘する
私が運転しているためにアラスカが携帯にでる

アラスカ「あと数分で着くところだって‥‥キールが…っ！」
電話の途中で背後に三台の車が張り付いているのがわかった

ジン≪着いたら教えろ…キール、アラスカ≫
≪≪了解≫≫

私たちを囲うようにして窓から顔を出したのは
FBIの連中だった。どうやってかぎつけたのかは知らないけど
私はここでつかまるわけにいはいかない。

ジェイムズ「Excouse me‥…聞きたいことがあるんだが…」
※ちょっとすみません

FBIはバイクを止めるように指示しながらこちらに拳銃を向けた
キール「‥‥しっかりつかまってて…」

ボソッと彼に呟くと私を掴む力が強まった。
バイクの前のタイヤを上にあげて前方の車に乗り上げる…

目の前にサッカーボールが転がってそれをとろうとして飛び出した子供がいたのをみて私が乗りあげた車が急ブレーキをかける
車で子供を引くことが無かったが‥‥

代わりに私とアラスカの身体がバイクから放り出されてしまい
私の頭に強い衝撃がはしった
アラスカの無事を確認しようとするも意識が朦朧として
すぐにシャットアウトした。