その後博士の家に止まれと弟と哀ちゃんに言い寄られて断ることが出来ずに泊まることになった

部屋はどうするかという話になり話したいこともあるということで哀ちゃんと同じ部屋になった

哀ちゃんと二人きりになってベッドに横になると
ぽつりと僕は疑問を口にした

「‥‥なぁ哀ちゃん‥‥」

灰原「…なぁに？」
「いいのか？‥‥ねむるときに言うのは何だが、僕は一応組織に目をつけられて狙われている身だし‥‥」


それにジンが言っていたことが気になる

【おい小僧！

さっきの返事…次会った時に聞かせてもらう…肝に銘じておけよ…てめぇがこのことを喋ればてめぇの周りの人間が消されるということを‥

常に見張りが付いているということな…】

「僕は哀ちゃんも新一も周りの人も一番大切な人たちだ‥‥

だから何があろうと僕は君たちを護りたい‥‥

そのために必要なら‥…これから会うことを控えたほうがよさそうだな‥…あいつらが狙ってくるのが収まるまで‥‥」


灰原「でも‥‥それは私たちも同じ立場よ？

私だって組織から逃げ出して‥‥こうして狙われ続けている
今も…ジンから執着的に狙われいるもの…

そんな彼らがあなたのこと見過ごすはずはないわ

私…心配なの‥‥貴方のことお兄ちゃんみたいに思っているし
わ、‥‥私にとっても‥‥////大切な‥‥人…だから///」


そうかありがとうと微笑んで哀ちゃんの頭を撫でる。
「でも僕は新一たちよりは強いつもりだ‥‥

だからたいていのことは自分の身は守れる…

だから哀ちゃんは自分が助かることだけを考えてくれ…
僕も大切な人だといっただろう？
何が合っても必ず守り通すと‥‥
だから哀ちゃん君だけが犠牲になろうとしなくていい
僕を頼ってくれないか？」

灰原「‥‥コクン‥‥」

何かいいたそうだったが素直にうなずいてくれた
背中をトントンリズムよく叩いていると哀ちゃんは眠りについた

「‥‥クスリ)‥‥お休み‥…哀‥…」


彼女の寝顔を見ながら思い出していたのは
あの…バスジャック事件の時のことだった‥…

あれはそう、久しぶりに土曜の稽古がお休みだったので
新一からスキーに行くお誘いを受けたのがすべての始まりだった。