相手の出方を見ているとポケットから黒い物体をこちらに向けてきた‥‥

その物体こそ‥…拳銃か‥‥
だが拳銃なら‥…避けられる‥…
「‥…フッ)」
ジン「何がおかしい‥‥まさかこの弾を避けられると思ってんのか？」

「‥…あぁ、意外と簡単に避けることは可能ですよ？」
ジン「ホォー‥‥こいつの正体を知っても尚‥‥その体術で抵抗しようってのか？フン・・・面白いやってみろ‥‥」

ウォッカ「あ、兄貴‥‥」

しばしの沈黙が周りを包むそして冷たい風がヒュオーと吹き付けた瞬間ジンの指が引き金を引こうと少しだが動きはじめたのをみて僕は大きく目を見開いた。

パァアアン

そして1つの銃声が鳴り響いた。


パァアアンと鳴り響いた

先ほどいた優希の背後は壁がある。
引き金が引かれた瞬間に優希は、左へと避けすぐさまジンの懐に入り拳銃を持つ右腕の手首に手刀を当てた

バシッという鈍い音がしてジンの手首からベレッタが離れた
ジン「っ‥‥！ッチ」

そのまま鳩尾にもう一発食らわせようとするがすぐさま手首を掴まれて放り投げるように投げ飛ばされた
空中で体制を整えて地面に着地する。

この男‥‥できる。
普通の一般人なら最初の一撃の痛みで動くことすら厳しいはずなのにその痛みを押し殺して僕との距離をとった‥‥。

少なからず最初の一撃を入れることができたのは、悔しいがまさか高校生が銃弾を避けると思わなかったための一瞬の隙に過ぎないのだろう‥

この男にもう隙がうまれること難しいといえる。
さて‥‥どうやって無事に新一のもとへ帰ることができるのか
上手くやらないと…僕も新一と同じ運命をたどるか
最悪の場合死に至る‥…。

ジン「ハッ‥‥中々やるじゃねぇか‥‥まさか俺のベレッタを離させるとはな‥‥

さすがは…あいつが気に入るだけのことはあるな‥‥」


は？何を言ってんだ‥…？こいつ‥‥
「‥‥あいつ？誰のこと‥‥」

ジン「テメェが知る必要はねぇ‥…まだテメェは本気を出してねぇんだろう？見せてみろよ‥‥」

と狂気に満ちた目でこちらを嘲笑うかのように微笑むジンに思わずぞくりとする。

こいつ‥‥おかしい…

ウォッカはジンを心配そうに見つめながらも拳銃はこちらに構えていた。でも手出しはしない‥‥


なら今気にしなくてはいけないのは、目の前にいるこの男

ジンただ一人…ということになる。
兎に角‥‥この史上最悪の事態から何とか脱出しなければならない
僕は弟を護ると心に誓いを立てたんだ‥‥