内心心臓が早くなるのを抑えながら隙を見せないように意識を集中させる‥…この男の視線…その視線だけで人が殺せるような目つきに息をするのを忘れそうなほどだった。

「貴方はどうしてここに？」
ジン「‥‥テメェが知る必要はねぇ‥‥」

「兄貴！準備ができやした‥‥ってガキ！？しかもこいつ…
例の探偵じゃあ！生きてやがったのか！？」

ジンの後ろからもう一人ガタイのいい男たちがやってきた
ッチ‥‥タイミングが悪い…
確かに僕は新一と双子だから瓜二つで何も知らない奴から見れば本人だと思うの無理はない

ジン「‥‥あぁ？知りあいか？ウォッカ」

ウォッカ「‥‥知りあいも何も‥‥兄貴忘れたでんすかい？
小声)遊園地で探偵気取りの工藤 新一が取引現場を観ちまって

兄貴が例の毒薬でばらしたのを…」

ジン「‥‥記憶にねぇな‥‥じゃあ何でこいつが目の前にいるんだ？」

「‥…あなたたちが何を言っているのはわかりませんが‥‥

僕のそっくりさんに会っているのでしたら、それは恐らく双子の弟である「新一」のほうでは？」


ウォッカ「双子だと！？」

「えぇ、よく僕も弟のほうと間違われますが一人称や声が違いますので…双子だと世間体にはあまり知られていませんが僕もそれなりに有名な方ですよ‥‥」


ウォッカ「‥‥そういえば、あの探偵の兄貴の方は「最強の空手家」として有名で

時にワトスンポジションで探偵の助手をしているとか‥‥記事で見たことがあるな‥‥」

と納得したようにいう。

ジン「‥‥無駄話はいい…それよりテメェは運がねぇな

俺達がここにいて先ほどの音を聞いちまって大体の察しはついてんだろう？」

「‥‥さぁ…どうでしょう‥‥正直僕も混乱していますしね…

貴方が素直にいなくなってくれるのでしたら僕は何も見て居ませんし僕も消えますよ‥‥」


ジン「俺が引くと思うか？」

密かに忍ばせているポケットから何かを取り出そうとするジンの姿に思わず構えをとった‥‥

「‥…ですよね、仕方ありません‥‥貴方たちの話を聞いて
貴方たちも普通の一般人とは考えられませんしね‥‥」

ウォッカ「まさか‥‥俺達とやる気か？」

「‥‥貴方たちがその気なら‥‥

貴方たちと出会ったとして…弟がどうなったのか…知りたいところですしね‥‥僕は新一と違いそれなりに強いですよ？」