そしてやってきた空手の都大会の日僕は男子の部・蘭ちゃんは女子の部で
お互い順調に勝ち進んでいた。

「はぁああー」

バシッ

見事に上段蹴りを決めた俺は準優勝を勝ち取った残るは決勝戦のみとなった

蘭「やったー！」
新一「さすがだな…兄さんは」
蘭「本当にすごい無駄のない動き」
園子「うん！本当に凄いね優希ーーー！その調子よー」

大声で叫ぶ園子ちゃんの声に俺は思わず目を見開き
手を上げて了解のポーズをとる。

アナウンスが入る

【赤：坏戸高校「京極 真」】

京極「はい！」

【青：帝丹高校「工藤 優希】

「はい！」

審判が両者の間に立ち「初め」の合図を出した。

僕は構える
静かに見つめていつでも動ける体制をとる
先に仕掛けてきたのは真だった。

京極「はぁあー！」

ドスッバシッ
重たい一撃一撃が受け身をとった腕に伝わってくる
僕も僅かな隙をついて攻撃を繰り返す

回し蹴りや上段蹴りで対応する

審判「やめ！青：上段蹴り一本 続けてはじめー！」

仲間たちからの応援もこだまする。
僕は意識を真に集中させる

お互いに一歩も譲らない戦い。
結果は…
京極「うっ！」

審判「やめ！青：上段蹴り一本！よって勝者、工藤 優希」

「「「うわぁああー」」」

空手の都大会男子の部では僕が優勝を勝ち取った。
やはり彼は未来の無敗の男にしてかなり強敵だった
一瞬でも気を抜けばこちらが不利になっていた。

お互いに握手を交わし一言交わす。

京極「自分もまだまだですね、優勝おめでとうございます。優希」

「いえ・・僕の方こそ少しでも気を抜けばこちらが負けるところでした

いい試合で楽しかった…」

京極「自分もです。また手合わせを願います。今度こそあなたに勝って見せます」

「本当に来そうで怖いな‥苦笑)」


僕は取りあえず女子の応援に行くために選手の応援席で見守る。
蘭ちゃんの相手は
杯戸高校の女子選手「和田 ヒナ」ちゃんであった。
彼女も蘭ちゃんと同じくらい手ごわい相手だ。

初めは順調にいっていたものの、二点取られてしまった
さすがに危ない状態の時我が弟の新一が蘭ちゃんに何かの合図をしていた

どうやら彼は目暮警部に事件が起きたと呼び出されてしまったことを伝えたらしい‥

蘭「‥‥(なに？じ・け・ン‥‥ぴくっ))

…事件？…」

蘭ちゃんの身体から黒いオーラが発しているぞ…新一汗)
お前明日殺されないことを祈っている←

蘭「いつもいつも…事件事件って‥

この推理オタクがーーー！！！」