新一side
くそ‥‥何とか彼女(和葉)だけでも逃がして‥‥兄さんの居場所を見つけて助けねぇといけねぇのに‥‥


その時だった胸が焼けるような鼓動の痛みに思わず声を上げて彼女に悟られないようにしながら

胸を抑えるやべぇ…

もうパイカルの効き目が切れかかっている‥‥

このままじゃもとに戻っちまう！
新一side end

その時だった男の一人が刀を振り上げてこちらに迫ってきていたのに気づくのが遅れて動けず思わず目を伏せる


だがいつまでたってもこない衝撃恐る恐る目を開けると…

ピタッとすれすれのところで刀が止まった‥‥

「探偵やらしたら天下一品やけど侍としては…」

男が仮面と布を取り上げて素顔を見せた

平次「いまいちやな…」
と微笑む服部の姿があった。

新一「服部！」
和葉「平次！！」

平次「またしたな…和葉」
和葉「な、何が待たしたやなや！ドアホ！

今までなにしとったん？」

和葉に後ろを振り向かせて持っていた刀で縄を切ったするとすぐに男たちが襲い掛かってきたが平次がそれを対峙する。

平次「おい工藤！よくも俺の服…ぱくりよったな！」

刀で対峙しながら話を続ける

平次「それに…！」
新一の首元に指先を滑らせてそれを見つめる

平次「なに塗うたか知らんけどな‥‥俺はここまで色黒ぉーないぞ？」

新一「‥‥そ、そうか？汗)」

平次は新一に背を向けカバようにして立ちながら新一に言う。

平次「まぁえぇここは俺が引き受ける！お前は早ういけ！」

新一「！」

平次は新一にだけ聞こえるように言った
平次「ちっさなるまでどっかに隠れとけ元に戻ったら帰ってこい！」

新一「だが…兄さんがまだ」

平次「大丈夫や…あいつも探偵の端くれやしそれに…いつまでも大人しゅうしてるやつやないやろう？

今ごろ目を覚まして何か逃げ出す策でも講じてるはずや

俺が何とか見つけ出して
手助けしたる
だから安心せぇ」

新一はコクンと頷き門のほうへと走った
それを阻止しようとする部下たちに平次が阻止する

平次「待たんかい！お前らの相手は俺じゃ！」

男が切りかかってくるのを刀で防ぎながら和葉にも言う

平次「和葉工藤におうたこと誰にも言うなよ！

あのねえぇちゃんにもな！」

和葉「え、蘭ちゃんにも？なんで！？」

平次「何でもや！」
(どうせ合われへんのや…知らんほうがええ


それにしてもったく優希のやつこのくそ忙しい時に何呑気に捕まっとんねん！さっさと脱出して俺らにてぇ貸せぇ！ボケ