大阪服部邸
平次は事件の情報を雑誌記事でベットで横になりながら眺めていた
眺め終わるとベットから起き上がり上着を来て引き出しから一つの小さなきんちゃく袋を取り出しその中に入っている小さな真珠を掌に乗せ
それを握りしめてサクラを見つめた

平次「‥…」

何か思いに浸している平次にノックもしないで平次の部屋の扉をがらりと開けていきなり大声で呼ぶ

和葉「平次いてる？！」
平次「うわっ…！！…」

驚きのあまり掌にあった真珠を落としてしまう
その真珠は和葉の足元に転がってきた
誰かと思い振り返ると「なんや和葉かいな」というような表情をする和葉はというと落ちて転がってきた真珠を拾い平次に渡す

和葉「アカンやん！大事なもんなんやろ？これ」
平次「そ、そやな‥‥汗)ちゃんとしまっとかんとな」

と言って和葉に隠すように後ろを向いて再び巾着に入れてズボンの後ろポケットに隠しいれる。

和葉「平次でかけるん？」
平次「あぁ、調べたいことが合ってな…何かようやったんか？」

和葉「あ、ううん‥‥

友呂岐緑地に桜見にいかへんかなって思て…けど、ええわ」

平次「そうかほな、行ってくるわ」
和葉「気いつけてな？」

と笑顔で平次に手を振ると平次は「おう」と手を上げるだけで
去っていった
和葉は平次がいなくなると笑顔を消して
片足で平次が開けっ放しにしていたタンスを足で閉めるのと
同時に…こうつぶやいた

和葉「なんで私が笑顔でみおくらなあかんの‥‥」