宮野志保という組織の女性が家に新入した事件から数日が経ち
また平和な一日が訪れていた。

米花町・杯戸町には相変わらず事件が絶えないが‥
今のところ巻き込まれることなく過ごせているのは…珍しいくらいなのだ。

言い忘れていたのだが空手の都大会から二日後真から電話が来たのである。

ー二日前ー
PrrrPrrｒ
携帯のディスプレイには「京極 真」と書かれていた。
「はい…どうしたんだい？真君…君から電話をかけてくるなんて珍しいじゃないか」

真「実は‥話したいことがありまして…。この間の大会の時に、帝丹の女子に「毛利選手」がいらしていましたね…？」

「ン？あぁ、蘭ちゃんのことか…そうだがどうしたの？」

真「彼女を応援していた…茶髪でカチューシャをしていた女性がいたんですが…優希は彼女をご存知ですか？」

茶髪でカチューシャ…あぁ、
「…あぁ、まぁね彼女は僕の幼馴染で「鈴木 園子」ちゃんっていうんだよ」
真「…園子さん・・・ですか」

「それで…？相談したいというのは、彼女のことでかい？」
真「えぇ、彼女の応援している姿・笑顔がとても忘れられなくて…

胸がどきどきしてしまうんです…」

忘れられない…鼓動が早くなる…其れって…まさか…

「…真、恋しちゃったんだね…園子ちゃんに…」

真「えぇ///お恥ずかしながら…」

「そっか、応援しているよ…何なら今度紹介してあげるから…」

真「はい、さすが優希ですね、何でもすぐに推理してしまう」

「…そんなことないよ父さんも弟もmysteryマニアだから

僕も知らないうちに身についちゃっただけだし…僕は探偵でもないから苦笑)ジャア…また今度機会をみて誘うからそん時は頑張れよ」

真「はい！ありがとうござます」

僕たちの会話は終了した
そうか彼はこのころから園子ちゃんのことが好きになったんだね‥
一目ぼれという奴か…

彼は一途だけど鈍感だから…園子ちゃん…苦労するだろうな…
まぁ、暖かい目で見守ってあげよう・・

幼馴染の彼女たちがいい出会いを見つけられるようにさ。
蘭ちゃんは新一だろう？
園子ちゃんは真…

僕？・・・僕は、そうだな…考えたこともなかったが…

いつかは素敵な人に出会えるといいな…。
まぁ、気になっている子はいるが。

まだ…よくわからない‥‥恋なんてmysteryよりも奥深く難しいものはないからね…