志保「それで…私をどうするの？」

「取りあえず今のところは見逃す…ただ、一つお願いがあるんだ」

志保「願い‥？」

「あぁ、もし本当に助けが必要なときはもう一度訪ねてくるといい。

もし弟に出会えたら…弟の手助けをしてほしいんだ…

あいつ今は一人で戦ってると思うから…助けになってほしい」

志保「馬鹿ね…。それを…敵である私に言うの…？

下手をすれば貴方私に殺されるのかもしれないのよ？
それにその弟も口封じのために殺されるのかもしれない」

互いの利益にはならないわ…どちらもリスクが高すぎるもの…と呟く

「いざという時だけでいい、僕も出来る限りのことは尽くそう…」

君も今のいる場所に少し不満を感じて居るのだろう？と尋ねると彼女は少し目を見開いていた。
志保「どうして…そこまで」

「大切な人を守るのは‥家族として兄として当然のことだからな」

それに…僕は本当はいてはいけない存在なのだから

と付け足すように聞こえるか聞こえないかの声でつぶやいた。

そして無理な約束を取り付けて…彼女は帰っていった
最後に自己紹介をして…

「改めて知っているとは思うけど僕は「工藤 優希」帝丹高校二年生だ…

　君とはまたどこかで会う気がする‥そん時はまたよろしくな」

志保「…「宮野志保」よ…よろしく。でも必ずしもそうなるとは限らないわ
組織が貴方たちを見過ごすはずがないし、私も下手な行動はとれない。

保証は出来ないわよ…」

「それでもいい…僕も出来ることがあれば君の手助けをしよう‥」

志保「‥‥それどいうこと？汚れた仕事でも手伝うといいたいの？」
「・・・・必要があればそうすることもある。」

志保「‥‥考えておくわ」

そういって最後に手を交わし。幕を閉じた…