沖矢「なるほど…そいうことですか…

でしたら君もあのお屋敷に住まないかい？」

意外な申し出に驚きを隠せない僕。
ぼくだけではなく哀ちゃんも驚いている。

流星「どいうこと？」

沖矢「…博士は独身だしもう失礼ですがご老体でもある方です…

それに今既にその少女と二人暮らしのようだし

二人の子供と暮らすのは些か負担が大きいでしょう？その点普段は家にいますので
僕と暮らした方が何かといいと思いましてね」

どうだい？という有無を言わせないオーラを出しながら押してくる沖矢さんに思わずタジタジになる僕…。

灰原「問題ないわ！私たちそんなに子供じゃないから！

博士なら私たちで面倒見れるわ
今までそうしてきたんだもの！」

と僕を庇うように前にだして強い口調でいう哀ちゃんに驚きを隠せないでいた。

その身体はよく視ると震えていた…。

哀ちゃん…情けないな…
守りたいと思う人から守られるなんて…。

流星「‥‥‥‥哀ちゃん」

沖矢「…ホォー…ですが、」

キュウに感じた浮遊感に僕は思わず「うわぁ」と驚きの声を上げる。

目線をあげると沖矢さんだった。
沖矢さんが僕を抱きかかえていた。

流星「お、沖矢さん！？」

コナン「？！」

沖矢「僕は諦めない主義なんですよ‥‥

この子のこと気にいってしまいましたので
よければ一緒に暮らしたいなと思いました

…いいですよね？流星君」

ぼそりと耳元でささやかれる低いに思わず身体が震える…。
流星「あ、‥‥あぁ僕は構わないけど…」

灰原「ちょっ！！」

思わず了承してしまい後から口走ってしまったことに後悔する僕。

沖矢「クスッ）…よかった

僕も話し相手が欲しかったんですよ

これからよろしくお願いしますね？
江戸川　流星君？」

意味ありげに微笑む沖矢さんに改めて謎の恐怖を感じた。

流星「あ、‥‥うん」


この土壇場な争いに僕は博士の家から自分の家で暮らすことになったのだ…。

自分の家に久しぶりに過ごせるのは嬉しいが
どうなることになるやらこの先不安で仕方ない。


彼は頭がいいようだからボロを出さないように気を付けようと思う。

自分が「工藤　優希であり

組織の幹部として過ごしてきた「アラスカ」だということも‥‥含めて。