弓長「お前さん本当にそのなんとかゲームっていうのをやったことがあるのか？」

真壁「あ、実は…この前から始めたばかりで

聞きかじった名前を適当に言っただけで…汗）」

コナン「まぁアパートの庭があったところを調べてみればいいんじゃないかな？」

流星「黄色い人が夜な夜な怪しいことをしてたっていう開人君の言葉と真壁さんが爪に入った泥を嘘をついてまで誤魔化そうとしたところ合わせたら…。


真壁さんは夜人目を忍び込んで庭を掘り起こしていたということ…。

だから埋まっているはずですよ？
真壁さんが誰にも見せたくない大事なものがね」

コナン「まぁ、埋まっているのはもしかしたらデイトレードで儲けたお金とか…だったりして」

真壁「…あ、あぁ…。アタッシュケース2個分
ざっと2億はたまったかな…？」

部下「に、2億！？」

弓長「そんな大金どこで？」

真壁「だからデイトレードだよ

いいシステムを思いついちゃったからね
税金を払いたくないから100万たまるたびに銀行からおろして庭に埋めていたんだけど

夜中映画から帰ってきたら大家さんがそのトランクを持って僕の部屋の前で待ってて

「この金はなんだ？！」ってしつこく聞くから苛ってきて…突き飛ばしたら大家さんが階段から転げ落ちて動かなくなっちゃって…。」

弓長「んで？怖くなって火をつけて逃げたってか？」

真壁「燃えちゃったら何もかもリセットできると思ってさ…

勿論トランクは元の場所に埋めたよ…
後で掘り起こすつもりで…」

流星「…けるな‥‥」

僕の中で怒りが蘇る‥‥。

リセットだと？そんな簡単に言うんじゃねぇ！


コナン「りゅ…流星？」

流星「リセットだと！わかってんのか！？

お前がやったことはゲームに負けたから電源を切るのとはわけが違う！！

何十ねんもつ誓ったこのアパートとその思い出を一夜にして丸焦げにしちまったんだぞ！！

リセット何かさせやしねぇぞ！
お前さんの人生はまだ終わっちゃいねぇ！！

たっぷりと償ってもらうからな！！」


はぁ…はぁ…と息を切らしながら今まで見たことのない形相で怒る流星にコナンは「お、おい」と困惑した表情で真壁を睨む。

少しばかり殺気だっているようだ
灰原はその殺気を組織同じ殺気と感じ取り怯えていた…。

歩美「…ど、どうしたの？りゅうせいくん…」
弓長「‥‥俺の言いたいこと坊主に全部言われちまったなぁ…

巻き添えを喰った大家の親子の分も償わせてやるからな！！」

部下「弓長警部その親子のことなんですがたった今米花総合病院から大家さんの手術が成功して開人君も意識を取り戻したそうです」

弓長「おお！そうか」
子供たち「「「よかったー！！」」」

弓長「まぁマネーゲームでしこたま貯めたその金でアパートを立て直してやるんだな」

真壁「は、はい…」


真壁さんは連行された‥‥。
これで事件は解決したが俺のモヤモヤはすっきりしない‥‥。


人生のリセット何て簡単にされて溜まるか

俺は…、何の予兆もなく
人生のリセットをされて…転生トリップさせられたんだから‥‥。


光彦「でも謎が一つ残りましたね…」
元太「あぁ、コナンが白黒君って呼ばれてたやつだろう？」

歩美「黒と白の車何てあったけ？」

弓長「ふ、そいつはきっと俺達警察の車パトカーだ…」

歩美「あ、そっか！」

弓長「警察顔負けのこの坊主どものあだ名にはうってつけってわけだ‥‥」

流星「あ、あの…弓長警部…」

弓長「ん？」

流星「…僕、先ほど…余計なことを言ってごめんなさい…」

弓長「なんでお前さんが謝るんだ？

お前さんは…正しいことを言った…。
俺が言いたかったことを代弁してくれたんだ…

ありがとうな…坊主…」

流星「…流星…。」

弓長「ん？」

流星「俺は坊主じゃありません‥‥

江戸川コナンの双子の兄「江戸川　流星」です」

弓長「あぁ、そうだったな」

優しい表情で僕の頭を撫でる…

弓長警部もじゃあなと言ってパトカーに乗り去っていった。