サングラスの男はおっさんに投げつけ交換していた。
俺は夢中になりその瞬間を携帯のカメラで撮っていた

だから気が付かなかった
俺の背後にもう一人の仲間が近づいてくるのを…

ガサガサと足音が聞こえて振り返ったときにはもうすでに遅かった
振り返った瞬間あの銀髪の男がこちらを怪しく微笑んでみており
何か黒い細い警棒みたいのを持っていた

逃げろと身体が咄嗟に動いたが…
間に合わずに後頭部に豪打され俺は倒れこんだ

銀髪の男「探偵ごっこは‥そこまでだ」

バシッ
新一「ぐあ！」
ドサッ

男は警棒をしないながらようやく俺に気が付いたもう一人の男と合流した

？「兄貴‥」
銀髪の男「ったく…こんなガキにつけられやがって‥」

と新一を冷たく見下ろすその視線にたどって新一に気が付いた男は
？「‼…このガキさっきの探偵・・！殺バラしやすかい？」

スーツの裏ポケットに入れているものに手を入れようとするのを銀髪の男ジンが止めに入る

ジン「やめておけ、さっきの騒ぎで警察さつがうろついている

…こいつを使おう…」

ジンが裏のポケットから一つの銀ケースを取り出し開けて見せる
そこには赤と白の小さなカプセルのような薬が収納されていた。

ジン「組織が新しく開発したこの毒薬をな…何しろ死体から毒が検出されない完全犯罪が可能な代物だ」

Ginは新一の頭を掴み口に薬を含ませ試験管に入った水を喉に通させて
無理やり飲ませる

Gin「まだ人間には試したことのない試作品らしいがな…」
？「兄貴…早く」

薬を飲ませた後二人は逃げるように立ち去った

ジン「あばよ…名探偵」

その後新一は朦朧とする意識の中ただ‥叫ぶことも出来ず‥
逃げていく二人の背中を見つめていた。

ドックン…ドックン

大きく脈を打つ身体
体中が焼けるように燃え上がる熱を感じていた
新一は苦しそうにもがく

新一「ぐはっ！！」

熱い…身体が‥‥溶けるみてぇだ…
俺はこのまま…死ぬのか…？

蘭…優希

トロピカルランドでは事件は起きにくいが

今日お前の運勢に危険の相が出ている…

注意しろよ？もし万が一「黒の服を着ている人間にあったら逃げろ」
それだけは忠告しておく…深追いするな

ワリィ・・優希約束…破っちまって
お前が言っていたことって…このことだったのかよぉ・・
ちくしょう・・
俺は最後に悲鳴を上げて

ー本当だよ‥バカ新一…ごめんね。

優希の声が聞こえた気がしたが
限界になり意識を手放した