長い眠りから目を覚ましたような感覚に在りながら
重たい瞼をゆっくりと開いた

まだ視界が暗転しているようだ。
僕は死んだのか？

此処は‥‥どこだ？

確か組織にNOCだとバレて‥‥警察じゃないけど裏切り疑惑があっってバーボンにクスリを飲まされて‥‥意識を手放したんだ…

ー‥‥はり‥‥‥‥ないか…

ーそう‥‥かんたんに‥…ないわな

誰かの話し声が聞こえる‥‥。
‥‥聞き覚えのない声だな‥‥


声が聞こえるということは‥‥僕は…生きている？

早く新一と赤井さんに知らせないと‥‥

僕は重たい瞼を開けようと踏ん張った
ぼやけて見えるのは‥‥白い天井と独特の薬品の匂い…

ということは病院か…？

「‥‥ぅ‥‥ん？」

だんだんと意識がはっきりしてきたところであたりを見渡してみると…横には一人の男性がこちらをみていた

男「お！ようやく目を覚ましたか！！よかった

大丈夫か？気分悪いところとかないか？」

笑顔で話しかけてくるこの男は…誰だ…？
どことなく懐かしいと思うのは…気のせいだろうか？

「‥‥えっ…と」

男「待ってろ…いま医者を呼んでやるから」

そういって男がナースコールに手を伸ばそうとした時
がらりと扉が開きもう一人の男が入ってきた

その入ってきた人物に僕は驚いた

男1「どうだ？‥‥あ、よかった目を覚ましたみたいですね」

とこちらに微笑みを向けてくるこの男は‥‥
まぎれもない…僕を殺そうとした張本人‥‥

いるはずもない「バーボン」だった‥‥。
バーボンこと安室透をみて固まっていることに気づいた安室はこちらに近づいてきておーい…と手を目の前に持ってきて横に振った

「は！」

安室「大丈夫ですか？‥‥僕の顔に…なにか？」

どうしよう…何が目的でここにいるのか知らないが…
下手な行動すれば関係のない人たちまで巻き込んでしまう
それだけは絶対に避けなくては

「‥‥ぁ…その‥‥」

碧川「大丈夫か？もしかして透と知りあいか？」
安室「いえ‥‥彼とはあったことがないはずなのですが」
「‥‥ここは‥‥どこですか？」

兎に角平常心を保つように心がけて声をかけた
碧川「警察病院さ‥‥君は誰かに命を狙われているのかい？」
「…どう‥‥して？」

安室「あの出血量と…ボロボロの服そして腕に残された銃痕これは誰かに狙撃されたということ‥‥
安心していい此処には君を狙う奴はいないから」

いや…これは全部あんたがやったことだよバーボン
それに組織の人間が何故…警察病院にこれるんだ？

心臓の鼓動が早くなっていく中で僕は緑川さんが呼んでくれた医者に診察してもらっていた

医者「この分なら私生活に戻っても支障はないでしょう」
碧川「そうですか…ありがとうございます」

「ありがとうございます‥‥」

医者「ただし、しばらくは絶対に安静だよ？

オペをしたばかりだから激しい運動をすると傷口が開いてしまうからね…無理だけはしないように」

「はい」

僕は明日には退院できるようになった。
碧川「良かったな…何事もなく早く退院できて」
「…はぃ、碧川さんのおかげですありがとうございました」

と頭を下げると

碧川「いや、この警察病院につれてきたのはれ…いや透だから礼なら透に言ってくれ」