「‥‥僕は死など恐れていない！‥‥ボソッ)もう既に一度経験しているからな」

彼の最後の部分は聞き取れなかったが俺は今は気にしない。
彼に近づこうとするが彼は意外な行動に出た、諦めて死を選ぶのではなく抵抗を見せたのだ

アラスカは俺との間合いを詰めて懐に入り回し蹴りを食らわせる

バーボン「ッチ！！最後の悪あがきですか！！無駄なことですよ」

俺は一度拳銃を懐に終い接近戦に切り替えボクシングのポーズをする。咄嗟に振りかざしてきた足を手首でガードして受け流し二人とも後方に一歩飛びのき
そしてアラスカこと優希も空手の構えを取る。
そして激しい攻防戦が繰り広げられていた。

お互い互角に近い力量で拳と拳で語り合っていた。

そして俺に一瞬の隙が生まれたのを見て最後の詰めに入ろうとした時、それを待っていたかのように俺は口角を上げて

パァアアアんと一つの銃声が鳴り響いた。

「っ！？ぐあっ！！」

俺は右手に拳銃を手に取ってこちらに向けていたところをみるとあの隙はこちらを油断させるための罠だったと考えるのが妥当だろう‥‥。

1つの銃弾がアラスカの右腕に辺りバランスを崩して倒れこんだ

ドサッ！

「‥‥ぅう‥‥っあ！」

はぁはぁと息を切らすアラスカに冷酷な目を向ける俺に対して負けていないぞという意味を込めて睨むアラスカ
銃口をこちらに向けたまま一歩また一歩と歩き近づいて追い詰める

バーボン「残念ですよ…あなたがこんなことをするなんて
裏切りには制裁をもって答える…でしたよね？」

バーボンはアラスカの顎を無理やり掴みあげて顔を上げさせて
懐から小さなクスリを取り出した。

そのクスリはジンから受け渡されたものだ
組織で新開発された新たな毒薬らしい‥‥。
遺体から毒が検出されないという代物だという。

それが大量に開発されてもし世界中に売り出されたら

世界は大変なことになる‥‥

何としても阻止しなければいけない‥‥
そのためにはこの薬は使わないで公安に持ち帰りたいところだが‥‥そいうわけにもいかない。