重たい瞼をゆっくり開けると

真っ暗な部屋の一室にいた。見覚えのある部屋だと思ったら組織にいたころに閉じ込められていた僕の部屋だった…

ということは…組織に連れ戻されたのかと…
心の中でため息を吐く。

任せろ‥新一お前たちの身体を元に戻す薬の情報など
幹部に関する情報必ず探ってくるからな‥…

目が覚めてしばらくすると誰かが入ってくる気配がした
「‥‥目を覚ましたようだな…」

この低くて悍ましい声の主は‥‥

「‥‥ジン‥‥」

ジン「‥‥お前も悪運が強ぇみたいだな…

残念だったな…俺達から逃げることが出来なくて…」

「‥‥え？」

ジン「恍けんなよ‥‥FBIの連中になんの情報をくれてやった？」

「さっきから何の話をしてんだよ」
ジン「…お前が元々組織に協力的じゃないのは知ってた。
だから今回FBIの連中に保護でもされて奴らの口車に乗せられたんじゃねぇかと思ってな…」

「なるほど…それで僕を疑って尋問をかけることにしたのか…」
ジン「嘘は吐けねぇと想え…てめぇが眠ってる間に自白剤を打っておいたからな…」

「‥‥嘘も何も…僕はキールと同じでずっと眠ってた！

それに気が付いたのはついさっきで‥‥何がなんだか僕にはわからない！それに組織には初めは反対はしていたが、ジンあんたの命令で任務は熟していたはずだよ！」

僕の動揺のない目つきで睨むとジンはフンと鼻で笑った
ジン「…まぁ、今はそいうことにしておいてやろう‥‥

だが、あのお方は今お前たちに疑いをかけている。
今は大人しくしていることだな…
っといってもテメェの場合はこの部屋から出られねぇようにしてあるからな…」
「っな！！」

ジンに言われて初めて気が付いた足首にある違和感…それは
足枷だった
足枷は長い鎖になっていて部屋全体は歩けるようにしてあるようだが…外にまではいけない長さになっている。

ジャラリと動かしてみると音がする。

ジン「任務が入り次第また報告しにくる」

「‥‥！っ」

じゃあなと一言だけいいのこし去っていった。